ケイズハウス伊東
基本情報
【日帰り入浴時間】
8:00〜11:00
15:00〜20:00
【日帰り入浴料】
500円
【露天風呂】
なし
【お風呂の数】
内湯(男1・女1)
【客室数】
19室
【公式HP】
https://kshouse.jp/ito-j/index.html
【個人的オススメ度】
★★★☆☆
住所・電話番号
【住所】
【電話番号】
0557-35-9444
泉質
■源泉
岡84号泉
■泉質
カルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
(含芒硝塩化土類泉)
■温度
51.2度
■pH値
7.8
■成分総計
2201mg
静岡県 伊東温泉ってこんなとこ
伊東温泉は熱海と並ぶ伊豆を代表する温泉地。
ハトヤやジュラクなどの大型ホテルをはじめ、大小様々な旅館があります。
主要な宿のほとんどで日帰り入浴が可能。
豊富な湯量から源泉かけ流しの宿が多いのも特徴です。
登録有形文化財の旅館をリニューアル
ケイズハウス伊東は伊東のシンボルである東海館の隣にある旅館。
名前とは対象的な極めて日本風の木造旅館です。
ケイズハウスっていう名前からはとても想像がつきません。
実はこちらの建物、かつてはいな葉という老舗旅館でした。
東海館と同様に旅館としては一度営業を終了しており、
旅館いな葉は2007年に閉館。2010年に外国人旅行者向けのゲストハウスとしてリニューアルオープン。
大川沿いから見るとこんな感じ。手前が東海館で、奥のドーム状の望楼を乗せた建物がケイズハウス。
川沿いに並んだ木造旅館は、知らなければ一つの建物に見えるほどくっついています。
どちらの建物も木造三階建てで望楼を乗せていて、テイストもそっくり。
東海館の和風の望楼と、ケイズハウスの洋風の望楼はかつて「油差し」と呼ばれ親しまれていたんだかとか。
東海館の建物も良いですが、旧旅館いな葉の建物もまた素敵です。
建物は大正末期から昭和初期の建築。
国の登録有形文化財にも指定されるほどの建物です。
当時は大東館という名前でした。
このあたりはかつての伊東温泉の中心地で、松川沿いに東海館、大東館、カタナヤ旅館(聚楽の前身)などが並び立っていました。
国の登録有形文化財にも指定されるほどの建物です。
東海館は市の観光施設になっているので、ケイズハウス前の通りは人通りも多いのですが、ケイズハウスが日帰り入浴可能なのは皆さん知らないよう。
知らなければ敷居が高そうな旅館にしか見えませんが、よーく見ると日帰り入浴の案内が出ています。
玄関の感じまで東海館とそっくり。
もはや東海館をリスペクトして作ったとしか思えません。
ちなみにこちらな東海館。似ているでしょ?
さっそく館内へ。ん?山本館?
山本と読んでしまいましたが、「いな葉」と書かれていたよう。
くずし字は難しい。
ケイズハウス伊東ですが、玄関のガラス戸は当時のまま使われていました。
玄関はこんな感じ。外国人旅行者をターゲットにしているので、館内はとにかく英語の案内が多い。
ちょうど外国人の宿泊のお客さんも来ていましたが、日本人スタッフの流暢な英語の見事なこと。ネイティブかと思うくらいの発音の良さでした。
もちろん外国人でなくとも利用できます。
日帰り入浴料は500円。
一階の奥はリノベーションされており、和を意識したおしゃれな共有スペースになっています。
こんなゲストハウスなら、外国人でなくとも泊まってみたい。
お風呂は玄関から向かって右側。少し階段を上がった中二階のような場所にあります。
たぬきがかわいい茶釜の湯
脱衣所は少し新しい感じ。
竹の目隠しが日本風な雰囲気を出しています。
大浴場は階段を降りた先にあります。
裸で通るので、湯上がりに滑らないように注意です。
こちらが大浴場。ここは新しくしたのか、レトロな感じはなくちょっと無機質な感じ。半地下のような場所にあるため、景色もありません。清潔感は抜群なので、外国人受けは良いかも。
湯船は御影石製でした。
レトロなタイル風呂とかなら百点なんですが。
洗い場も無駄なものを排したシンプルの極み。
唯一当時のままだと思われるのがこの湯口。
最初見たときは何なのか良くわかりませんでしたが、
茶釜を背負ったたぬきでした。
丸みを帯びた独特のフォルムがクセになります。
たぬきの顔も愛嬌があってかわいらしい。
茶釜には不老長寿と刻まれていました。
この湯口は、地元の彫師森田東光によるもの。
お隣東海館の唐獅子の湯口も手掛けています。
泉質はカルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。
旧泉質名では含芒硝塩化土類泉です。
岡84号泉という源泉を使用。成分は2022mgで少し濃い目。
この泉質は熱海温泉の山あいなどでも見られます。
隣同士でもこんなに泉質が違います。
さすがは700本以上の源泉がある伊東温泉。
こちらのお湯はおそらく循環消毒あり。
ケイズハウス伊東は登録有形文化財のすごいお宿。
かつての伊東温泉を垣間見れる立派な建築は一見の価値あり。
東海館とセットで訪れたい温泉です。
日曜日の15時半頃に伺いましたが、混み合うこともなく、
日帰り入浴は後から来たお客さん一人だけでした。
温泉分析書 塩化カルシウムが主成分の温泉
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは2201mgで1000mgを超えます。陽イオンはカルシウムとナトリウム、陰イオンは塩化物と硫酸塩イオンが20%を超えるので、カルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉です。