大露天風呂の日記

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いわき湯本温泉 古滝屋 元禄年間創業の老舗旅館で日帰り入浴

古滝屋
 

 

 

基本情報


【日帰り入浴時間】

15:00〜19:00

【日帰り入浴料】

800円

【タオル】

200円

【露天風呂】  

あり

【お風呂の数】 

内湯露天(男1・女1)

【客室数】

47室

【公式HP】

https://furutakiya.jp/

【個人的オススメ度】

★★★☆☆

 

 

住所・電話番号


 【住所】

福島県いわき市常磐湯本町三函208

【電話番号】

0246-43-2191

 

泉質


 
■源泉

湯本温泉源泉

■泉質   

含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 

(含芒硝食塩硫黄泉)

■温度           

 58.0度 

■pH値

pH8.1

■成分総計  

1844mg

 

いわき湯本温泉ってこんなところ 



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いわき湯本温泉フラガールで有名な常磐炭鉱で栄えたいわき市にある温泉。

温泉の歴史は古く、かつては佐波古(さはこ) と呼ばれ、平安時代の927年に記録が残っています。神聖な湯として、効能の高さが知られ、江戸時代には湯治場として栄えました。

明治に入り、石炭採掘が盛んになると坑内のあちこちこら温泉が出水。結果1919年に温泉の地表への湧出が止まってしまいます。

炭鉱会社との協議により揚湯し、温泉が再開したのは1942年のこと。

その後、炭鉱は閉山され、1976年に坑内温泉から新源泉を引湯。これが現在の源泉となっています。

 

 

大型旅館を中心に20件近い旅館が立ち並び、歓楽的な雰囲気の温泉街を形成しています。少し前はほとんどの旅館で日帰り入浴不可でした。ここ最近は主要旅館のほぼ全てで日帰り入浴が可能となっています。

 

鉄筋14階建て まるで要塞な大型ホテル

 


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古滝屋は元禄年間の1695年創業の老舗旅館。

いわき湯本でも松柏館と並び最も歴史ある旅館です。

 

大通りからは要塞のような建物が見えますが、ここが古滝屋。

斜面に沿って作られており、通りに面する建物が元禄館、高台の上の建物が太平館です。元禄館が新館にあたります。

 

鉄筋14階建てで、いわき湯本では新つた、吹の湯と並ぶ大型旅館です。


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駐車場は旅館こいとを挟んだ通り沿いにあります。 

ここが第1駐車場。


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さらにその先に広大な第2駐車場があります。

駐車場にはでっかく日帰り温泉の看板。

 

いわき湯本はかつては日帰り入浴にケチな温泉街で、 

主要旅館で日帰り入浴可能なのは古滝屋くらいでした。

古滝屋は昔から一貫して日帰り入浴歓迎の旅館です。

そのため、日帰り入浴客も割と多い印象です。

 


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こちらが玄関。大型旅館の割には小さな玄関。

老舗旅館なのでもっと貫禄があってもいいですが、ビジホのような感じ。

日帰り入浴は15時から。


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いわきらしいハワイアンな看板。


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日帰り入浴専用の下駄箱があります。

混みすぎないようにスリッパの数で人数を制限していて、

下駄箱に空きスリッパが無い時は日帰り入浴できません。

15時ちょっとに伺いましたが、スリッパはひとつもなく。。


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とりあえず隣の旅館でお風呂に入り、16時くらいに再アタック。なんとか一個スリッパがありました。なかなか人気ですので、確実に狙うなら15時ぴったりに来た方がいいかも。


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玄関には謎の木彫りの置物。なんかくせになる表情。

来る時は素通りしてしまいましたが、すごい視線を感じます。


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こちらがロビー。宿の規模に比べればやはり小さめな感じ。

宿泊客もたくさんいるので、結構混み合ってました。


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昔はなかったですが、リニューアルされたであろうラウンジ。

たくさんの蔵書があり、ここは旅館というよりもホテルのようなオシャレな空間です。


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古滝屋書房と題して、本も売ってました。


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おなじみ温泉むすめグッズや、フラ女将カレーなどなど。

フラ女将オリジナルトートバック買おうかと思いました。


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牛車に飾られた見事な生け花。老舗の風格を感じます。

 

日帰り入浴時間帯は男性が大黒の湯、

女性用が千年の湯です。

大黒の湯は露天風呂付きですが、千年の湯は露天風呂がありません。

 

その代わり女性の方は、天女の湯あみという超展望露天風呂があります。ただし、これは宿泊者専用。しかも宿泊しても男性用時間はありません。。古滝屋一番のお風呂なだけに残念。


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男湯の大浴場は元禄館の6階。

エレベーターで元禄館の最上階へ。


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客室が並ぶ廊下を進みます。

 


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いわきFCをめちゃくちゃ応援。

 

珍しい二階建ての大浴場


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大浴場入口。

障害をお持ちの方が書かれた絵画が展示されています。


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脱衣所。ステンドグラスのような窓が大正ロマン風な雰囲気です。


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ちなみに大浴場は隣のローソンから見える高台の上の部分。

(下からは見えないようになっているので大丈夫)

 

 

公式HPより

こちらが大浴場。

左があつめで、右がぬるめの浴槽に分かれていて、奥には小さな打たせ湯も。

あつめの方はほんとに熱かったです。足をつけるのもなんとか。

 

これだけ大きな旅館ですが、なんと源泉かけ流しです。

泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。

旧泉質名は含芒硝食塩硫黄泉。

硫黄分を多く含む食塩泉。

 

 

大黒の湯は2階建てという特殊な構造。

大浴場から鉄の階段を登った先に露天風呂があります。


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こちらが露天風呂。

いわき湯本では露天風呂は貴重。ない旅館の方が多いです。


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いわき湯本の温泉街がよく見えます。

 

 

古滝屋はいわき湯本でも有数の老舗旅館。

有名な旅館なので、日帰り入浴もかなり混み合います。

源泉かけ流しで露天風呂もあるので、万人に受ける旅館だと思います。

 

 

 

温泉分析書 意外と硫黄分を多く含むお湯

 


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溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1844mg。陽イオンはナトリウム、陰イオンは塩化物イオンと硫酸塩イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉です。

 

 その他に総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mg以上で硫黄泉となりますが、こちらは7mgあるので、基準を満たします。

 

以上より、含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉となります