岩惣
基本情報
【日帰り入浴時間】
15:00〜20:00
【日帰り入浴料】
800円
【タオル】
サービス
【露天風呂】
なし
【お風呂の数】
内湯(男1・女1)
【客室数】
19室
【公式HP】
【個人的オススメ度】
★★★☆☆
住所・電話番号
【住所】
【電話番号】
0246-42-2135
泉質
■源泉
湯本温泉源泉
■泉質
含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
(含芒硝食塩硫黄泉)
■温度
58.0度
■pH値
pH8.0
■成分総計
1844mg
いわき湯本温泉ってこんなところ
いわき湯本温泉はフラガールで有名な常磐炭鉱で栄えたいわき市にある温泉。
温泉の歴史は古く、かつては佐波古(さはこ) と呼ばれ、平安時代の927年に記録が残っています。神聖な湯として、効能の高さが知られ、江戸時代には湯治場として栄えました。
明治に入り、石炭採掘が盛んになると坑内のあちこちこら温泉が出水。結果1919年に温泉の地表への湧出が止まってしまいます。
炭鉱会社との協議により揚湯し、温泉が再開したのは1942年のこと。
その後、炭鉱は閉山され、1976年に坑内温泉から新源泉を引湯。これが現在の源泉となっています。
大型旅館を中心に20件近い旅館が立ち並び、歓楽的な雰囲気の温泉街を形成しています。少し前はほとんどの旅館で日帰り入浴不可でした。ここ最近は主要旅館のほぼ全てで日帰り入浴が可能となっています。
素泊まり専門の旅館です
岩惣(いわそう)は素泊まり専門の旅館。
歴史がありそうなかっこいい名前の旅館です。
たぶんかつては食事付きの普通の旅館だったと思いますが、現在はビジネス利用や日帰り利用がメインの旅館になっています。
茶色の建物が目立ちます。
場所は新つたや吹の湯など有名旅館が並ぶ一角。
ロビー。岩惣というすこぶる和風な旅館名ですが、ロビーはどことなく洋風な感じ。
フロント。日帰り入浴は800円。タオルをお願いしたところ、フェイスタオルは大浴場に備え付けてあるので、自由に使っていいとのこと。
大浴場は最上階の6階へ。
建物は少し古い感じがします。
最上階の展望大浴場
大浴場入口。
宿の裏はガケになっていました。
脱衣所。
いわき湯本温泉の成り立ちが書いてありました。
地下630mの炭鉱の坑内からボーリングにより温泉を引き、坑道を通り、貯湯層へと貯められ、そこから各旅館に配湯されています。
なので、いわき湯本温泉の旅館は全て同じ源泉で、泉質のバリエーションはありません。
泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。
旧泉質名では含芒硝食塩硫黄泉です。
常磐炭鉱が開発される前の古い源泉は枯渇していますので、それがどんな泉質だったかは謎です。
こちらが大浴場。露天風呂はなし。
最上階なので見晴らしはなかなか良きです。
いわき湯本の温泉街が一望できます。
良く見れば窓に何が見えるかが書いてありました。
岩惣は源泉かけ流し。大型ホテルが多いいわき湯本で源泉かけ流しは貴重です。お湯は熱すぎずちょうどよい感じ。
日帰り入浴は15時から。初めは誰もいませんでしたが、15時を過ぎると続々とお客さん。あっという間に混雑してしまいました。
源泉かけ流し湯を求めてくるのか、なかなか人気です。
面白いのはみなさんドアを引き戸を左から開けようとすること。
お風呂につかっているとよく見えます。
右からしか開かないのですが、皆さん一度は間違える姿がおもしろい。かくいう私も間違えてますが、確かになんとなく左から開けたくなります。
岩惣は源泉かけ流しが人気の温泉。
露天風呂はなく、大浴場は割と普通ですが結構混み合います。
混むのが苦手な方は15時ピッタリを狙ったほうがいいです。
温泉分析書 意外と硫黄分を多く含むお湯
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1838mg。陽イオンはナトリウム、陰イオンは塩化物イオンと硫酸塩イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉です。
その他に総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mg以上で硫黄泉となりますが、こちらは12mgあるので、基準を満たします。
以上より、含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉となります