新つた
基本情報
【日帰り入浴時間】
11:00〜14:00(最終受付13:00)
17:00〜20:00
【日帰り入浴料】
1000円
【タオル】
300円
【露天風呂】
あり
【お風呂の数】
内湯露天(男1・女1)
露天(混浴1)
【客室数】
51室
【公式HP】
【個人的オススメ度】
★★★★★
住所・電話番号
【住所】
【電話番号】
0246-43-1111
泉質
■源泉
湯本温泉源泉
■泉質
含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
(含芒硝食塩硫黄泉)
■温度
58.3度
■pH値
pH8.0
■成分総計
1838mg
いわき湯本温泉ってこんなところ
いわき湯本温泉はフラガールで有名な常磐炭鉱で栄えたいわき市にある温泉。
温泉の歴史は古く、かつては佐波古(さはこ) と呼ばれ、平安時代の927年に記録が残っています。神聖な湯として、効能の高さが知られ、江戸時代には湯治場として栄えました。
明治に入り、石炭採掘が盛んになると坑内のあちこちこら温泉が出水。結果1919年に温泉の地表への湧出が止まってしまいます。
炭鉱会社との協議により揚湯し、温泉が再開したのは1942年のこと。
その後、炭鉱は閉山され、1976年に坑内温泉から新源泉を引湯。これが現在の源泉となっています。
大型旅館を中心に20件近い旅館が立ち並び、歓楽的な雰囲気の温泉街を形成しています。少し前はほとんどの旅館で日帰り入浴不可でした。ここ最近は主要旅館のほぼ全てで日帰り入浴が可能となっています。
いわき湯本で一番高級なお宿です
新つたは明治10年創業の老舗旅館。
いわき湯本温泉最大の旅館で、近代和風建築の立派な建物が目立ちます。詩人野口雨情に愛され、度々この宿に逗留したことから、雨情の宿と称しています。
新つたは宿泊すれば2万円を超える湯本でもナンバーワンの高級旅館。そんなわけで日帰り入浴とは無縁なお宿でしたが、なんといつのまにか日帰り入浴を始めていました。
日帰り入浴なんて絶対やらないと思ってましたが、これは嬉しい。しかも日帰り入浴は昼と夜の2部制。
昼は11時から14時まで、夜は17時から20時まで。
いわき湯本はほとんどの旅館が15時から開始なので、午前中に入れるというのはとても貴重です。というかここだけです。
この日は夜の部に訪れてみました。
というのもどうせ日帰りはやってないだろうとスルーしていました。
慌てて気づき、夜の部になってしまいました。
宿泊客の入浴が落ち着く17時から開始。
立派なロビー。さすがの貫禄ですね。
大きな旅館ですが、ロビーやラウンジはゆったりとした作りなので、ごちゃごちゃしていません。
日帰り入浴料は1000円。
このクラスの旅館ならむしろ安い。
タオルは300円。好きな色を選んでいいとのこと。
立派な刺繍のロゴ入り。ロゴ付きの袋に歯ブラシもついてます。
新つたのロゴってマークも含めてかっこいいんですよねえ。
贅を尽くした豪華な館内
お風呂は男女別の大浴場と混浴露天風呂の2箇所。
まずは男女別の大浴場へ向かいます。
こちらはラウンジ。右手は茶室で、左は売店です。
館内には川があったり。
奥へ進むと突然超豪華な空間が現れます。
さすがの高級感。いわき湯本で有名な吹の湯や古滝屋にもこんなすごい空間はありません。
ですが、このエスカレーターは使用禁止になっていて実際には動いていません。
東日本大震災後から停まっている感じです。
エレベーターで2階へ。野点傘があったりと雅な雰囲気。
いつも思うのですが、ここの照明はちょっと控えめで薄暗いです。
竜王戦も行われた格式高い旅館です。
男女別の大浴場入口。入口も立派です。
畳敷きの脱衣所。
こちらが大浴場。よくある感じでここはそんなに特徴ありません。
大浴場には替り湯があります。
この日はトウキとセンキュウの薬宝湯。ちょっと茶色のお湯でした。
大浴場付属の露天風呂。
竹垣があるので景色はなし。
混浴露天風呂は湯あみ着マスト
続いて新つた名物の竹林露天風呂へ。
大浴場より圧倒的にこちらがオススメ。
露天風呂は混浴。いわき湯本で唯一の混浴です。
こんな大型ホテルで混浴は珍しいです。
昔はなかったと思いますが、湯浴み着の着用がマストになっていました。男性用と女性用がそれぞれ用意されています。
男性用はこんな感じ。要はパンツです。
バッチリロゴ入りの草履を履いて外へ。
鉄の扉を開けるとこんな感じ。
一度建物の外へ出ます。露天風呂は建物とはつながっていません。
この先が露天風呂。まさに竹林の中に作られています。
風情ありすぎてびっくり。これぞ日本の露天風呂。
こんなお風呂に日帰り入浴で入れるなんてありがたい。
脱衣所はちゃんと男女別になっています。
大浴場には割と人がいましたが、露天風呂はなんとびっくり誰もいませんでした。これはラッキー。
大浴場の他に露天風呂があることを知らないのか、皆さん混浴を避けているのか。よく分かりませんが結局誰にも会いませんでした。
こちらが竹林露天風呂。控えめに言ってもいわき湯本で一番いいお風呂でした。これが独り占めできるのだから超贅沢。
熱いお湯が多いいわき湯本ですが、温度も適温。
二段に分かれていて、右側は上段の湯。ここは少し熱めです。
これだけ広いですが、源泉かけ流しというのもポイントが高い。
泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。
旧泉質名では含芒硝食塩硫黄泉。
湯本のお湯は硫黄と有機物系の香りがするのですが、広い露天風呂なので、臭いはあまり感じず。
pH8.0とアルカリ性のお湯なので、優しい湯ざわりで入りやすいです。
夕暮れの竹林を眺めながらの入浴はなんとも趣ありますね。
かぐや姫でも出てきそうな雰囲気。
きれいに積まれた桶もいい感じの雰囲気です。
新つたはいわき湯本で最も有名な旅館。
竹林露天風呂はいわき湯本で一番オススメです。
午前中から日帰り入浴可能なので、利用しやすいのも魅力。
いわき湯本の日帰り入浴でははずせない旅館です。
温泉分析書 意外と硫黄分を多く含むお湯
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1838mg。陽イオンはナトリウム、陰イオンは塩化物イオンと硫酸塩イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉です。
その他に総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mg以上で硫黄泉となりますが、こちらは12mgあるので、基準を満たします。
以上より、含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉となります