大露天風呂の日記

現在647湯掲載 旅館好きの温泉ソムリエのブログ 旅館の日帰り入浴情報を徹底的に紹介します!

福島県の温泉
栃木県の温泉
群馬県の温泉
新潟県の温泉
千葉県の温泉
山梨県の温泉
埼玉県の温泉
静岡県の温泉

いわき湯本温泉 吹の湯旅館 温泉街一の高層ホテルで日帰り入浴

 吹の湯旅館


 

 

基本情報

 

【日帰り入浴時間】

15:00〜19:00

【日帰り入浴料】

1000円

【タオル】

入浴料に含まれる

【露天風呂】  

あり

【お風呂の数】 

内湯露天(男1・女1)

内湯(男1・女1)

【客室数】

47室

【公式HP】

https://www.fukinoyu.jp/

【個人的オススメ度】

★★★☆☆

 

 

住所・電話番号


 
 【住所】

福島県いわき市常磐湯本町吹谷48

【電話番号】

0246-42-2158

 

泉質

 

■源泉

湯本温泉源泉

■泉質   

含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 

(含芒硝食塩硫黄泉)

■温度           

 58.0度 

■pH値

pH8.0

■成分総計  

1844mg

 

いわき湯本温泉ってこんなところ 


 f:id:zenigame1:20240226184323j:image

 

いわき湯本温泉フラガールで有名な常磐炭鉱で栄えたいわき市にある温泉。

温泉の歴史は古く、かつては佐波古(さはこ) と呼ばれ、平安時代の927年に記録が残っています。神聖な湯として、効能の高さが知られ、江戸時代には湯治場として栄えました。

明治に入り、石炭採掘が盛んになると坑内のあちこちこら温泉が出水。結果1919年に温泉の地表への湧出が止まってしまいます。

炭鉱会社との協議により揚湯し、温泉が再開したのは1942年のこと。

その後、炭鉱は閉山され、1976年に坑内温泉から新源泉を引湯。これが現在の源泉となっています。


f:id:zenigame1:20240226184350j:image

 

大型旅館を中心に20件近い旅館が立ち並び、歓楽的な雰囲気の温泉街を形成しています。少し前はほとんどの旅館で日帰り入浴不可でした。ここ最近は主要旅館のほぼ全てで日帰り入浴が可能となっています。

 

いわき湯本を代表する旅館のひとつ

 


f:id:zenigame1:20240226184527j:image

吹の湯旅館は温泉街でもひときわ目立つ鉄筋13階建の旅館。

客室数では新つたのに次いで2番目に大きな旅館。 

大正12年創業で100年近い歴史を有します。


f:id:zenigame1:20240226184947j:image

金ピカの看板が立派です。

いわき湯本では新つた、吹の湯、古滝屋の3つが有名どころ。

奥のタワー棟が東館、手前の少し古い建物が西館、真ん中が中央館です。


f:id:zenigame1:20240226184911j:image

駐車場も広大で迷うことはありません。

見上げる高さのタワー館。

吹の湯旅館はそこそこ高級な旅館。

この見た目なら普通日帰り入浴不可な感じがします。

事実、かつては日帰り入浴不可だったのでず、いつの間にかオッケイになっていました。

 

いわき湯本温泉は町をあげて、日帰り入浴歓迎に変わってきており、嬉しい限り。


f:id:zenigame1:20240226185342j:image

日帰り入浴は15時から。いわき湯本では15時からスタート基本。大型ホテルが多い温泉地は、だいたい15時スタート。

宿も大きくお風呂を稼働させるのも大変なのでしょう。

日帰り入浴料は1000円。さわやかなお兄さんが受付。

お金を払うと、女性のスタッフさんがお風呂までわざわざ案内してくれます。


f:id:zenigame1:20240226185600j:image

フェイスタオル付きです。吹の湯のロゴ入り。

名前がかっこいい旅館なのでロゴ入りは嬉しいです。


f:id:zenigame1:20240226185543j:image

タワー棟の一階にあるラウンジ。すっきりとした高級旅館の貫禄。

西館や中央館はちょっと古さを感じますが、タワー棟は全然きれいでした。

 

 

吹の湯はいわき湯本の有名旅館。15時以降はさぞかし混むだろうと15時丁度くらいに訪れましたがこれが正解。

まだ宿泊客で混み合っていません。

 

大浴場は2箇所あります


f:id:zenigame1:20240226185924j:image

大浴場は2箇所。

5階の露天風呂付の大浴場と、4階の露天風呂なしの大浴場の2つ。

日帰り入浴でもどちらも入浴可能です。

 

露天風呂付の大浴場から行くことにします。


f:id:zenigame1:20240226190104j:image

露天風呂はエレベーターを4階で乗り換えて向かいます。

展望浴場の字が目立つのですぐわかると思います。

先程のスタッフさんはここまで案内でついてきてくれました。


f:id:zenigame1:20240226190234j:image

エレベーターを降りるとすぐ入口。


f:id:zenigame1:20240226190258j:image

広い脱衣所。


f:id:zenigame1:20240226190321j:image

こちらが展望大浴場。さすがは大型旅館。規模がでかい。

円形の巨大な浴槽です。

丸い浴槽ってどことなく昭和な感じがしますが、レトロなお風呂も乙なもの。


f:id:zenigame1:20240226191411j:image

中央の湯口から滝のように温泉が注がれます。

泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。

旧泉質名では含芒硝食塩硫黄泉です。

循環消毒あり。

 

硫黄と食塩を含むお湯で、ほのかに硫黄の香りとアブラ臭のような香りが混ざります。

成分総計は1844mg。しょっぱさを感じるほどではなく、硫黄の個性の方が強いです。

いわき湯本の源泉は全て同じで、旧炭鉱の坑内から揚湯しています。

 


f:id:zenigame1:20240226190938j:image

続いて露天風呂。ゆつぼという名前のお風呂です。


f:id:zenigame1:20240226191015j:image 

こちらが露天風呂。「ゆつぼ」というからには、壺湯をイメージしていましたが、四角形の湯船が2つ。

右が熱めで、左が普通の温度。


f:id:zenigame1:20240226191842j:image

 

いわき湯本は露天風呂があるお宿が意外と少ない。

新つた、古滝屋、吹の湯の三大旅館のほかは旅館こいとくらい。

露天風呂があるのはとても貴重なのです。


f:id:zenigame1:20240226191128j:image

景色はこんな感じ。いわき湯本の温泉街とは反対側なので、あまり見ごたえはありません。


f:id:zenigame1:20240226191214j:image

山側はこんな感じ。タワー棟の吹の湯のロゴが見えます。


f:id:zenigame1:20240226191807j:image

続いて露天風呂のない山側の大浴場へ。

露天風呂がなくても、2つ入れるなら、これは入らざるを得ません。

4階の客室が並ぶ廊下の先が大浴場です。


f:id:zenigame1:20240226192213j:image 

途中に湯上り処があります。


f:id:zenigame1:20240226191947j:image 

大浴場入口。こちらはタワー棟の4階にあたります。


f:id:zenigame1:20240226192021j:image

脱衣所も先程より広く、新しい感じ。


f:id:zenigame1:20240226192103j:image

こちらが大浴場。景色はありませんが、広くてシンプルなお風呂です。

露天風呂付の大浴場で正直十分な気もします。

時間がないならカットでもいいかもですが、こちらのほうが空いてます。

 

 

吹の湯はいわき湯本を代表する旅館のひとつ。

日帰り入浴できることはまだ意外と知られていないのか、混雑するという感じではありませんでした。

1000円で2箇所も入れるのでなかなかお得だと思います。

 

 

 

 

 

温泉分析書 意外と硫黄分を多く含むお湯

 


f:id:zenigame1:20240226203319j:image

 

 

 

 

溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1844mg。陽イオンはナトリウム、陰イオンは塩化物イオンと硫酸塩イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉です。

 

 その他に総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mg以上で硫黄泉となりますが、こちらは7mgあるので、基準を満たします。

 

以上より、含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉となります