東海館
基本情報
【日帰り入浴時間】
11:00〜19:00
(土日祝日のみ営業)
【日帰り入浴料】
500円
【露天風呂】
なし
【お風呂の数】
内湯(男1・女1)
【公式HP】
https://itospa.com/spot/detail_52002.html
【個人的オススメ度】
★★★★★
住所・電話番号
【住所】
【電話番号】
0557-36-2004
泉質
■源泉
松原25号泉
■泉質
■温度
25.8度
■pH値
8.7
■成分総計
433mg
静岡県 伊東温泉ってこんなとこ
伊東温泉は熱海と並ぶ伊豆を代表する温泉地。
ハトヤやジュラクなどの大型ホテルをはじめ、大小様々な旅館があります。
主要な宿のほとんどで日帰り入浴が可能。
豊富な湯量から源泉かけ流しの宿が多いのも特徴です。
びっくりするくらい見事な木造旅館
東海館は伊東大川沿いに威風堂々たる構えを見せる老舗旅館。
旅館としては1997年に廃業し、現在は伊東市の観光文化施設となっていますが、ありがたいことに日帰り入浴も可能です。
望楼を乗せた立派過ぎる建物はまさに伊東のシンボル。
建物は1928年に建てられたもので、伊東市の文化財となっています。
ちなみに奥のドーム屋根は東海館とは別の旅館。
建物はつながってそうでつながってません。
かつては「いな葉」という旅館でしたが、現在はゲストハウスになっています。ちなみにこちらのゲストハウスも日帰り入浴可能です。
箱根や湯河原にもこういう旅館は多くありましたが、天野屋や奈良屋旅館など取り壊された旅館も多数。現在まで残っている旅館はわずかです。
貴重な建物をよく保存してくれたものです。
正面から見ても素晴らしいです。顔をのぞかせた望楼がいいアクセントで、道後温泉本館にも負けないかっこよさ。
ちなみにこの望楼は1949年に増築されたもの。
歴史ある温泉地にしか出せない重厚な雰囲気。
こういう旅館が一つあるだけで、温泉地の魅力が上がる気がします。
駐車場はないので、近くのコインパーキングに停めます。
銅板屋根の唐破風の玄関。彫刻も見事です。
伊東市の観光文化施設 入浴も歓迎
日帰り入浴は11時から。土日祝日のみ営業しています。
お風呂は大浴場と小浴場の2つ。
小浴場はかなり小さいので、13時、15時、17時の1日3回男女が入れ替わります。
今回は男湯側が大浴場になる15時を狙って訪れました。
玄関。変にリノベーションもされておらず、帳場も含めて昔のまま保存されています。
日帰り入浴料をお願いすると、200円とのこと。銭湯並のお値段にすげえ安いなと思いましたが、あとから確認すると、500円だったよう。
受付のおばちゃんが間違えたようでした。
ちなみに建物見学だけなら200円です。
大浴場は一階。ここから先は日帰り入浴客しか入れません。
大浴場入口。
レトロさが残る脱衣所。ドライヤーは一つだけありました。
こちらが大浴場。円形の大きなタイル風呂です。
本当にお風呂だけという感じで景色もゼロ。
なんですけど、東海館はこれでいいのです。
唐獅子の巨大な湯口。この見事な湯口は地元出身の彫師森田東光の手によるもの。湯口一つとっても一級品です。
海岸沿いの温泉によくある食塩泉ではなく、マイルドな単純温泉。
PH8.7でアルカリ性の温泉。トロミはありませんが、包まれるような優しい肌触りのお湯。
伊東温泉と言っても泉質は単純温泉から、熱海のような濃い食塩泉まで様々で、湯巡りするのも楽しいです。
こちらは松原25号泉という源泉を使用。
源泉温度が25度と低いため、加温はされていますが、循環消毒なしの源泉かけ流し。
伊東温泉は源泉数がすごいことになっていますが、岡、松原、湯川の3系統が主流。松原源泉は温度が少し低めです。
隅から隅まで見学可能です
日帰り入浴料には館内の見学料も含まれているので、お風呂上がりに見学してみることに。
木造三階建ての建物は全ての見学可能で、客室も全部見れちゃいます。一部屋一部屋意匠が異なり、見るだけでも楽しい。
現役の客室みたいにキレイに維持されています。
旅館時代に泊まってみたかった。。
古い木造旅館を隅から隅まで見学できるなんてなかなかありません。
飴色に輝く廊下も見もの。
外観からはわかりませんでしたが、中央は吹き抜けの構造になっています。
当時の大工たちが趣向を凝らした廊下。
最上階の一番良さげなお部屋。
どんなVIPが泊まったんでしょうか。
一番気になっていた望楼も見学できます。三階から急な階段をのぼると。
お城の天守閣にでも来たかのような空間。
ここからは伊東の町並みを一望できます。
東海館は伊東温泉のシンボル的存在。
伊東温泉に来たらまず最初に訪れて欲しいスポットです。
建物見学のお客さんは結構多いのですが、お風呂に入る人は意外と少数派で、会ったのは一人だけ。
温泉としては穴場かもしれません。
温泉分析書 アルカリ性の単純温泉
溶存物質が1000mg以下の場合は単純温泉となります。 こちらは433mgのため、単純温泉です。 単純温泉と言っても何も入っていないわけではありません。 もし1000mgを超えていればナトリウム-塩化物泉となる温泉です。
また、pH8.5以上でアルカリ性とつきますが、こちらはpH8.7でアルカリ性です。 以上より、アルカリ性単純温泉になります。