大露天風呂の日記

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四万温泉 SHIN湯治HOTEL LULUD 美術館レベルの超アートなお風呂に日帰り入浴

SHIN湯治HOTEL LULUD(ルルド


 

 

基本情報
 

 【日帰り入浴時間】

11:00〜16:00

【日帰り入浴料】

1100円

【タオル】

220円(ロゴあり)

【露天風呂】  

あり

【客室数】

26室

【お風呂の数】 

内湯露天(男1・女1)

【公式HP】

https://lulud.jp/

【個人的オススメ度】

★★★☆☆

 

 

住所・電話番号
 

 【住所】

群馬県吾妻郡中之条町四万温泉4138-1

【電話番号】

0279-25-8322

 

泉質

 
■源泉

湯の泉の湯

山鳥の湯

■泉質   

カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉

(含芒硝石膏泉)

■温度           

 48.2度 

■pH値

8.9

■成分総計  

1110mg

 

 

四万温泉ってこんなところ



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四万(しま)温泉は群馬県北部の中之条町にある温泉。

4万の病を治すと言われたことから、四万温泉という名前になったそう。歴史は古く、坂上田村麻呂が入浴したなど開湯は諸説ありますが、奈良時代末期から平安時代にかけて開かれたようです。

 

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湯宿が出来たのは江戸時代で、今に続く四万温泉の二大旅館である四万たむらと積善館はこの頃から続きます。写真の堂々たる入母屋造のかやぶき屋根は四万たむら。


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一方の積善館は千と千尋の神隠しのモデルの1つと言われ、四万温泉を代表する景観を作っています。

 

観光客の多さでは群馬で草津伊香保に次ぐ人気温泉地。

四万たむらと積善館以外に大型旅館は少なく、こぢんまりとした宿が多い雰囲気ですが、食事に定評がある旅館が多く、各旅館にファンがいます。日帰り入浴には半分ほどの10件で可能です。

 

廃旅館をリニューアルしたホテルです


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SHIN湯治HOTEL LULUD(ルルド)は、積善館や四万たむらがある四万温泉の中心部から少し離れた北側のエリアにあるホテル。

ちょっと前はスパゲストハウスと名乗っていましたが、2023年4月か ら、ホテルルルドとしてリニューアル。


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横文字の名前ですが、外観は少しだけ旅館の面影があります。

というのも、こちらはもとは花の坊という旅館。花の坊は2017年頃に廃業し、その後にリニューアルされました。

このあたりは、四万温泉の中心からちょっと離れていることあり、潰れた旅館が多くちょっと寂しい印象。

目の前にある国民宿舎ゆずりは荘もつぶれてしまっていました。


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駐車場少し離れたところににあります。この看板の裏側がルルドの駐車場。ホテルからは徒歩2分くらいです。


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割とデカ目の日帰り温泉の看板があるので目立ちます。

 

さながら美術館のようなアートな館内


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館内に入るといきなりこんな感じ

美術館にでも来たのかと錯覚するほどの空間。

ルルドは廃ホテルとアートを融合させたホテルで、他の温泉ホテルとはひと味もふた味も違います。


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では早速館内へ。


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こちらがロビー。四万温泉とは思えない光景に衝撃。

オシャレすぎます。日帰り入浴は1100円。

受付は若いお兄さん。タブレットで会計とこのへんも最新。


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タオルは220円。ロゴがかっこいい。


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廊下ひとつとってみてもこんな感じです。

これは見学だけでも価値あるレベル。

これだけオシャレですが、湯治と名乗っているとおり、宿泊費はかなりお安いです。これは本当の穴場を発見したかも。


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こちらはトイレ。


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温泉施設というよりかはどう見ても美術館。

四万温泉にこんな施設があったら、めちゃくちゃ人気出そうな感じもしますが、驚くことにも誰もいません。

まだオープンして間もないので知名度がないのかも。


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このあたりは図書館みたいになっています。


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置いてあった本の数々。
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2階部分はまだ少し旅館の面影が残っていました。

 

お風呂の中までアートです


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お風呂入口。なぜかこんなところに電話ボックス。


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とにかくアートだらけです。


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お風呂入口。水引模様ののれんは初めて見ました


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フリーウォーター。


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脱衣所。余計なものは一切なくシンプルを極めた空間。


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こちらがお風呂。えー なんとすごい。。

お風呂までアートな感じになってました。


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御影石の湯船の淵は照明でライトアップ。


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壁は鏡のようになっていて、金色の線のような模様が照明で映し出されています。


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湯船の底にはすのこがひかれています。


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洗面器も透明でオシャレ。


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お風呂がすごすぎて温泉のこと忘れかけていましたが、

泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉

旧泉質名では含芒硝石膏泉。

四万温泉の主流は含食塩石膏泉なので、四万温泉ではちょっと珍しい泉質。源泉も湯の泉の湯と山鳥の湯のというレアな源泉を使っています。

他の源泉と比べてアルカリ性が高いのも特徴です。


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カランもこのとおり。鏡に魚のようなものがあしらわれています。

これもすごいですね。


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アメニティ類もシンプルを極めています。


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露天風呂もあります。内湯とほぼ同じテイスト。


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その景色はこんな感じ。テラス風になっています。

 

 

ルルド四万温泉とは思えない美術館さながらのホテル。

お風呂までアートなのは驚きでした。

なかなかすごいホテルですが、なぜか空いていて誰にも会わずに、ゆっくりアートと温泉を楽しめます。

 

 

温泉分析書の説明 芒硝を含む石膏泉


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溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1110mg。陽イオンはカルシウムとナトリウム、陰イオンは硫酸イオンが20%を超えるので、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉です