川島旅館
基本情報
【日帰り入浴時間】
10:30〜22:00(受付21:30まで)
【日帰り入浴料】
800円
【タオル】
440円(ロゴなし)
【露天風呂】
あり
【お風呂の数】
内湯露天(男1・女1)
【客室数】
15室
【公式HP】
https://kawashimaryokan.co.jp/
【個人的オススメ度】
★★★★★
住所・電話番号
【住所】
【電話番号】
0162-82-1248
泉質
■源泉
R-1A号井・R-4号井・R-8号井・R-9号井・R-10号井の混合泉
■泉質
含ヨウ素-ナトリウム-塩化物泉
■温度
34.2度
■pH値
7.5
■成分総計
13330mg
豊富温泉ってこんなところ
豊富温泉は北海道は豊富町にある温泉。原油のような強い臭いがする温泉として有名で、全国から温泉好きが集まる名湯です。
その歴史も、1926年に石油の試掘中に温泉が湧出したもので、石油と密接に関係しています。
日本最北端の温泉でもあり、八件ほどの旅館が点在し、温泉街を形成しています。日帰り入浴は3件で可能です。
リニューアルしたばかりのオシャレ系旅館
川島旅館は豊富温泉で最も有名な旅館。
2016年にリニューアルオープンしたばかりで、かなりオシャレな感じになっています。
周りの旅館は至って普通の外観なので、この旅館だけ異質なオーラ。
見た目的には日帰り入浴NGな感じがするのですが、日帰り入浴歓迎の旅館で、豊富温泉では最も遅い22時まで営業しています。
こちらは裏口。温泉街からと国道側どちらからでも入れます。
独特なロゴが気になりますが、現在のご主人もその由来は正確にはわからないのだそう。ロゴを横にみると二と一は「川」の漢字を、◯は島を表しているという説もあるようで。
館内もとってもオシャレです。
11月ともなれば極寒の北海道ですが、暑いくらいあたたかい。
ロビー中央には暖炉が据えられています。
この宿には白猫がいるようで、運が良ければ会えるかも。
日帰り入浴料は800円。
タオルは変えますが440円。なかなか高いです。
綿100%のやさしいタオルらしく、素材が高級。
ですが、ロゴはなし。こだわり素材よりロゴ入りが嬉しいのですが。
自家製プリンとバターが大人気
川島旅館は温泉だけではなく、バターやプリンなども有名。
北海道有数の酪農地帯である豊富町の牛乳は最高品質。
そんな牛乳で作るのでまずいわけがありません。
特に生クリームがたっぷり使われたプリンはとんでもないうまさ。
プリンの概念が変わるほどの味でした。
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バターも自家製。鮭ぶしやみそ、わさび、はちみつ、ブルーベリーなど種類も豊富。宿泊すれば、バターづくしなるコースもあり、バターも推しの旅館です。売店や通販でも購入可能。
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そんなわけでスコーンも。
バターがうまいので当然スコーンもめっちゃうまい。
バタージェラートなどもあり、とにかくおやつには事欠かない旅館。あれもこれも食べたくなります。
その他に何故か川島旅館のロゴ入りのうめぼしも。
バターづくしでもたれた胃にはいいかも。
強烈なガソリン臭のする温泉
お風呂は一階。
すっきりとした脱衣所。
浴室は照明を控えてあり、ちょっと薄暗い感じになっています。
浴室に入るやいなや強烈なガソリン臭!
さすがは油臭日本一とも言われる豊富温泉。
ツンとする刺激臭は石油臭だけではなく、アンモニア臭も入り混じり、しばらく入っていると鼻が麻痺してきます。
同じようなガソリン臭は新潟県の新津温泉も有名ですが、豊富温泉はそれよりも少し強いような気がしました。
手前の浴槽が源泉温度そのまま。34度のぬる湯です。
冷たくて入れない温度ではなく、長湯しているとじわじわと温まり、この感覚はくせになります。
こちらが露天風呂。サイズ的には3人くらいの小さなもの。
入ると最初にちょっとだけヌルっとしますが、これはお湯にわずかに含まれる原油によるもの。アブラ臭がする温泉でも、原油を含む温泉は他に見たことがありません。
油分に含まれるタールに抗炎症作用があると言われ、その他、殺菌作用のあるメタホウ酸の含有量もかなり多いため、アトピーに特効がある温泉として有名。湯治に来る方も多いよう。
泉質は含ヨウ素-ナトリウム-塩化物泉。
成分総計は1万3000mgを超えるかなり濃い温泉です。
ヨウ素を含む珍しい温泉。
石油の掘り損ないの温泉はヨウ素を含むことが多く、国内における原油の生産地として知られる新潟県や千葉県で見られる泉質です。
塩分濃度が非常に高い温泉で、浴後のあたたまり感は最強。
全然湯冷めもせず、しばらくポカポカが続きます。
川島旅館は豊富温泉で最も有名でおしゃれな旅館。
プリンやスコーンなど一級品のおやつの数々も魅力です。
特にプリンが死ぬほどうまいので、湯あがりに絶対食べて欲しいです。
温泉分析書 ヨウ素とアンモニアを含みます
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは13330mgで圧倒的。陽イオンはナトリウム、陰イオンは塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物泉です。
また、ヨウ素が10mg以上で含ヨウ素泉となりますが、こちらは16mgで基準を満たします。
その他、泉質名にはなりませんが、メタホウ酸が494mg。温泉となる基準値は5mgなので、実に100倍近く含まれています。
以上より含ヨウ素-ナトリウム-塩化物泉となります。