山の湯
基本情報
【日帰り入浴時間】
11:00〜15:30
(11月末〜3月中旬)
【日帰り入浴料】
700円
【露天風呂】
あり
【お風呂の数】
露天(男1・女1)
内湯(男1・女1)
【公式HP】
【個人的オススメ度】
★★★★☆
住所・電話番号
【住所】
【電話番号】
0556-27-0022
泉質
■源泉
山の湯
■泉質
含鉄(Ⅱ、Ⅲ)-カルシウム-硫酸塩冷鉱泉
■温度
7.1度
■pH値
3.8
■成分総計
1330mg
十谷温泉ってこんなところ
十谷(じっこく)温泉は山梨県富士川町にある温泉。富士川の支流大柳川沿いの急峻な山間にあります。戦国時代の開湯と言われ、村人により利用される温泉でしたが、一度山崩れで消失。1960年に再び開湯されました。源氏の湯、十谷荘、山の湯の3件がありましたが、源氏の湯と十谷荘は閉業。現在は民宿である山の湯一件のみです。
山菜ときのこが名物の人気宿
山の湯は十石温泉で今や唯一の宿。
十谷集落から更に進むと、渓谷を見渡すように崖スレスレに宿があります。
猪鍋やきのこ、山菜などの料理が有名で、一万円ぴったりくらいで宿泊できることもあり、なかなか人気のお宿です。
横から見るとこんな感じ。
当然、部屋からの見晴らしも抜群です。
このお宿、フロント的な場所がありません。
階段右が事務室みたいになっていて、ここで声をかけます。
日帰り入浴は700円。
宿には内湯もありますが、日帰り入浴可能なのは露天風呂のみ。
館内はこんな感じ。客室とトイレがあるだけの建物です。
こちらの温泉は緑礬泉(りょくばんせん)という珍しい泉質。
玄関には緑礬泉の効能が書いてありました。
その隣には山の湯の天然食材が書いてありますが、山菜やきのこの他、ヘボの子、香茸など聞き慣れない食材も。
崖スレスレに建つ湯小屋
露天風呂はこの先。
こちらが露天風呂の湯小屋。ご主人手作りだという露天風呂。
崖っぷちに立っていて、すごいロケーションです。
露天風呂前には落書きボートがありますが、皆さん「景色最高です!!」と書いてます。これは楽しみですな。
脱衣所。
こちらが眺めの湯と名付けられた露天風呂。
もともと1つのお風呂だったものを、中央の板壁で男女を区切っています。ですが、壁はまあまあ低くく、板壁の下にも隙間が空いちゃってます。
すごいのはやはりその景色!
遮るものが全くなく、雄大な渓谷と山々を眺めることができます。
とんでもない開放感にびっくり。
この日は宿泊したのですが、
夜ともなれば、満天の星空です。
洗い場もこの開放感。
シャワーは2つのみで、鏡もないワイルドなもの。
眺めだけではなくお湯もすごい。
泉質は含鉄(Ⅱ、Ⅲ)-カルシウム-硫酸塩冷鉱泉という非常に珍しい泉質。旧泉質名では緑礬泉と言われていたもので、鉄と硫酸塩が特徴です。
鉄の含有量は53mgとかなりのものですが、意外なことに舐めてみても鉄の味はせず、無味に近い感じ。
含鉄泉はなかなか出会えない泉質で、日帰り入浴可能な宿では山梨県でここだけ。
ただ、お風呂は少し小さく、3人くらいが限度。
先客のグループがいたら、入るのを躊躇しちゃうサイズなので、
事実上貸切に近い感じになっていました。
驚き!絶景すぎるトイレ
ちなみにこちらのお宿トイレもすごい。
トイレからの景色もすごいことになっています。
割と古い建物の民宿なのですが、トイレだけ異様にキレイ。
自動で蓋が開くタイプです。
様々な花や植物などが飾られ、かなり賑やか感じになっています。
なんと熊の足がそのまま花瓶として使われていました。
オーナーが仕留めた熊でしょうか?
日帰り入浴では入れませんが内湯はこんな感じ。
ここは至って普通です。
山の湯は崖スレスレの絶景露天風呂が自慢。
泉質は非常に珍しく、温泉マニアも納得の温泉です。
温泉分析書 鉄の含有量が多め
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1330mg。陽イオンはカルシウム、陰イオンは硫酸塩イオンが20%を超えるので、カルシウム-硫酸塩泉です。
その他、総鉄(鉄Ⅱ、鉄Ⅲイオンの合計)が20mg以上で含鉄泉となりますが、こちらは53mgと多めに含まれています。
以上より含鉄(Ⅱ、Ⅲ)-カルシウム-硫酸塩冷鉱泉となります。