大露天風呂の日記

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赤倉温泉 高原ホテル対山 あざやかなタイル画が美しい岡倉天心風呂に日帰り入浴

高原ホテル対山


 
 

 

 

基本情報
 

 【日帰り入浴時間】

12:30〜20:00

【日帰り入浴】

600円

【タオル】

200円)

【露天風呂】  

なし

【お風呂の数】 

内湯(男1・女1)

露天(貸切1)

【客室数】

50室

【公式HP】   

https://www.hoteltaizan.jp/

【個人的オススメ度】

★★★☆☆

 

 

住所・電話番号

 【住所】

新潟県妙高市大字赤倉402

【電話番号】

0255-70-4195

 

 

泉質


 
■源泉

北地獄谷

■泉質   

カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉

■温度           

50.2度 

■pH値

6.6

■成分総計  

1321mg

 

赤倉温泉ってこんなところ

 


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赤倉温泉新潟県妙高市にある温泉。源泉は妙高山の山中にあり、江戸時代初期ころから知られていたようですが、当時霊場であった妙高山に一般人の立入りは許されず、長らく開湯の許可が降りませんでした。1816年にようやく高田藩主が許可。妙高山中の源泉から大量の竹を使って約5キロ下に引湯し、これが現在の赤倉温泉となりました。


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日本唯一の藩営の温泉として栄え、明治以降は避暑地やスキーリゾートとして発展、1937年に政府主導により、国際リゾートホテルとして赤倉観光ホテルがオープンしました。


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現在はスキー客向けの小中規模の旅館がひしめく温泉地となっています。超高級な赤倉観光ホテルを除き、主要な旅館やホテルのほとんどで日帰り入浴可能です。

 

温泉街中心部のホテル

 

 


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高原ホテル対山は赤倉温泉の中心部にあるホテル。

スキー客向けのホテルが多い赤倉温泉では、こんな感じの見た目の旅館が多く、雅な和風旅館とかはありせん。

小さな旅館に見えますが、奥に長いので客室数では赤倉温泉有数です。


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お土産物屋や飲食店が集まる赤倉中央通りに面しています。

このあたりが赤倉温泉の中心部という感じで、ホテルも密集しています。


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高原ホテル対山は石塔が目印。なんでホテルの前に石塔を作ったのかはわかりません。日帰り入浴は昔から歓迎の旅館で、通り沿いにも「温泉入浴できます」の文字。


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こちらが玄関。そして何回来ても読めないのがこの文字。

どこかの古代文字みたいに見えます。

たぶんKOGEN HOTELと書いてますが、対山とは書いていないのでわかりにくいのです。

一応、電話確認はしたのですが、館内は暗そうで本当に営業しているのかちょっと不安に。


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こちらがロビー。おばあちゃんが受付。


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テレビにはアンパンマンが大音量で流れていたり、奥から重低音のジャズが聞こえたりとなかなかカオスです。

日帰り入浴料は600円。タオルは200円。

露天風呂は使えないので、内湯のみとのこと。

むしろ露天風呂があったことが初耳でしたが、貸切の小さな野天風呂があるようです。

 

岡倉天心風呂って何?


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お金を支払うと「こちらへどうぞ」とおばあちゃんが案内してくれます。お風呂は階段を2階分あがるとのこと。これはかなかなかしんどい。


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3階に到着。お風呂は岡倉天心風呂という名前。

なんで赤倉で岡倉天心なのでしょう。

というかそもそも岡倉天心って名前は知っていますが、何をした人かいまいち良くわかっていませんでした。

 

岡倉天心は明治時代の日本美術の研究者で、家族で赤倉温泉に訪れた際、いたくこの地を気に入り、別荘まで建てたのだそう。

そんは岡倉天心は、お気に入りだった赤倉の別荘で最期を迎えたので、赤倉温泉岡倉天心終焉の地と呼ばれています。


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頑張って3階に到着。良く見たらエレベーターが。。


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ちょっと薄暗い脱衣所。


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こちらが岡倉天心風呂。まず目に飛び込むのは見事なタイルが。

しかも大浴場の幅いっぱいというビッグサイズ。


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タイル画は紅葉の妙高山をモチーフにしていてなかなか見ごたえがあります。


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紅葉を表現している赤がとっても鮮やか。

ですが、岡倉天心は画家ではなかったはず?? 

絵をよくよく見てみると


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岡倉天心の代名詞ともいえる六角堂。法隆寺の夢殿を模しているらしいです。かつて天心の別荘があった赤倉の地に、天心を偲んで建てられています。岡倉天心風呂というのはこの六角堂の絵のことだと思います。

 

湯量豊富な温泉は源泉かけ流し


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肝心の温泉はというと、赤倉温泉特有のゴムのような硫黄臭、はたまた薬品のような香りが漂ようお湯で、浴室に入った瞬間にわかります。お湯はちょっと緑ががっているようにも見えます。


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見事に洗面器が積まれた湯口から、並々とお湯が投入。

赤倉温泉のお湯はちょっと熱めが多い。

 

源泉は妙高山の北地獄谷からの引湯で、赤倉温泉にお湯が到着する頃には42〜43度になり、そのまま源泉かけ流しで使える温度になります 

ホテル対山は源泉を比較的多く使えるそうで、このお湯はすべて源泉かけ流しです。


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奥にも湯船がありますが、こちらも源泉かけ流し。

さきほどの湯船よりは少しだけ温度が低く42度くらい。

その他にサウナもありましたが、お昼の時間まだヒエヒエでした。

 

高原ホテル対山は岡倉天心風呂という赤倉でもここだけのお風呂が自慢。岡倉天心抜きにしても、鮮やかな妙高山のタイル画だけでも見ごたえがあります。

 

15時から日帰り入浴開始が多い赤倉温泉ですが、12時半から利用できるのもポイント。

 

 

温泉分析書 とにかく複雑な泉質

 

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溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1262mg。陽イオンはカルシウム、ナトリウム、マグネシウム、陰イオンは硫酸イオンと炭酸水素イオンが20%を超えるので、カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉です。

長い泉質名のとおり、石膏や重曹、芒硝など様々な成分を含みます。

 

その他、泉質名にはなりませんが、メタケイ酸が243mgで、温泉基準値である50mgの約5倍含まれています。