大露天風呂の日記

現在647湯掲載 旅館好きの温泉ソムリエのブログ 旅館の日帰り入浴情報を徹底的に紹介します!

福島県の温泉
栃木県の温泉
群馬県の温泉
新潟県の温泉
千葉県の温泉
山梨県の温泉
埼玉県の温泉
静岡県の温泉

赤倉温泉 ホテル金甚 美しすぎる花びら型のレトロ風呂に日帰り入浴

ホテル金甚

 
 

 

 

基本情報


 【日帰り入浴時間】

12:00〜18:00

【日帰り入浴】

500円

【タオル】

100円

【露天風呂】  

なし

【お風呂の数】 

内湯(男1・女1)

【客室数】

18室

【公式HP】   

http://hotelkanejin.com/

【個人的オススメ度】

★★★★☆

 

 

住所・電話番号


 【住所】

新潟県妙高市大字赤倉18

【電話番号】

0255-87-3131

 

 

泉質

■源泉

北地獄谷

■泉質   

カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉

■温度           

50.2度 

■pH値

6.6

■成分総計  

1321mg

 

赤倉温泉ってこんなところ

 


f:id:zenigame1:20231028213422j:image

赤倉温泉新潟県妙高市にある温泉。源泉は妙高山の山中にあり、江戸時代初期ころから知られていたようですが、当時霊場であった妙高山に一般人の立入りは許されず、長らく開湯の許可が降りませんでした。1816年にようやく高田藩主が許可。妙高山中の源泉から大量の竹を使って約5キロ下に引湯し、これが現在の赤倉温泉となりました。


f:id:zenigame1:20231028213456j:image

 

日本唯一の藩営の温泉として栄え、明治以降は避暑地やスキーリゾートとして発展、1937年に政府主導により、国際リゾートホテルとして赤倉観光ホテルがオープンしました。


f:id:zenigame1:20231028213528j:image

 

現在はスキー客向けの小中規模の旅館がひしめく温泉地となっています。超高級な赤倉観光ホテルを除き、主要な旅館やホテルのほとんどで日帰り入浴可能です。

 

感じのいい女将さんが受付

 


f:id:zenigame1:20231028213611j:image

ホテル金甚(かねじん)は赤倉中央通りから少し入った所にあるホテル。メインストリートからは見えない奥まった場所にあるので、私もその存在をしったのはつい最近。

 

スキー客向けのホテルが多い赤倉温泉は、変に北欧風やロッジ風の建物が目立ちますが、こちらはスッキリとした印象の建物です。

 

金甚といういかにも旅館らしい名前ですが、玄関には英語でロゴが書かれています。


f:id:zenigame1:20231028213932j:image

こちらのホテルにもスキーヤー専用の入口が。乾燥室とかがあるのだと思います。

 

赤倉温泉はスキーができる冬季がハイシーズン。

10月は紅葉の時期と言えどもそんなには混みません。

スキーはせず温泉目当てなら、冬は混み合うので避けたほうがいいです。


f:id:zenigame1:20231028214131j:image

こちがロビー。感じの良い若い女将さんが受付。

事前に電話したところ、「シャワーが壊れているのですがよろしいですか? お昼すぎならお湯がたまります」とのことでした。お風呂に入れればよいので、問題ありません。


f:id:zenigame1:20231028214315j:image

日帰り入浴料は500円。赤倉温泉の中でもかなり安い方で助かります。一日に何個もお風呂を巡っていると結構な金額になるので。。


f:id:zenigame1:20231028214436j:image

タオルはたったの100円ですが、ちゃんとロゴ入り。

 

女将さんから、「お風呂なあつめとぬるめどちらがお好きですか?」と不思議な質問をされます。

個人的にはぬゆ湯なので、「ぬるゆがいいです」とお伝えし、お風呂まで案内していただきまきした。

 


f:id:zenigame1:20231028214522j:image

お風呂は2階。ぬる湯は男湯。「ごゆっくりお過ごしくださいませ」と案内されます。

ここで熱めが好きと伝えていたら、女湯だったようです。

他にお客さんがいなかったので、好きな方をわざわざ聞いてくれたようです。心遣いがすばらしい。


f:id:zenigame1:20231028214913j:image

脱衣所。たまに見かけるスチールラックの脱衣棚。

 

なかなかお目にかかれない形の湯船

 


f:id:zenigame1:20231028215032j:image

さっそくお風呂へ。すると期待以上のお風呂です。

花びら型の独特な形の湯船に、陽の光が差し込み、美しく輝いていました。


f:id:zenigame1:20231028215235j:image

黄色と白の市松模様のガラスの壁もレトロでいい感じ。

赤倉温泉にこんな洒落たお風呂があったなんて。

2階ですが、高台にあるため見晴らしも良いです。(道路ビューですが)


f:id:zenigame1:20231028215411j:image

浴槽の内側は水色なので、お湯もキレイな色に見えます。

全体的に浴室は白いので、ビーチにでも来たかのような色のコントラスト。

花びら中央にある湯口は陶器のようになっていて、これもまた凝っています。


f:id:zenigame1:20231028215623j:image

泉質はカルシウム・マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉。長くてややこしい泉質。複雑すぎて旧泉質名にも直せません。

石膏や重曹、芒硝なんかを含んでいます。

 

お湯はゴムのような焦げたような香ばしい匂いがしますが、これがこのあたりの温泉の特徴。なんとも言いにくいので、ぜひ一度訪れて嗅いでみてください。

 

イメージ的には、上流にある燕温泉から硫黄を抜いて、少し薄くしたような感じ。


f:id:zenigame1:20231028220039j:image 

しかも源泉かけ流し。「さらし粉は使用していません」と書いてありました。さらし粉って久しぶりに聞いたような。

 

ホテル金甚は女将さんがとても好印象。

帰り際に「またどこか行かれるんですか?」と話しかけてくれました。まさか赤倉温泉全部入りますとはちょっと恥ずかしかったので、お茶を濁しちゃいました。

 

花びら型の湯船はあまり見たことがなく、レトロな感じもとてもいいので、赤倉温泉でもかなりオススメです。

 

 

 

温泉分析書 とにかく複雑です

 


f:id:zenigame1:20231028202318j:image

 

 

溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1262mg。陽イオンはカルシウム、ナトリウム、マグネシウム、陰イオンは硫酸イオンと炭酸水素イオンが20%を超えるので、カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉です。

長い泉質名のとおり、石膏や重曹、芒硝など様々な成分を含みます。

 

その他、泉質名にはなりませんが、メタケイ酸が243mgで、温泉基準値である50mgの約5倍含まれています。