赤倉ホテル
基本情報
【日帰り入浴時間】
9:00〜20:00
【日帰り入浴】
1000円
【タオル】
レンタル(無料)
【露天風呂】
あり
【お風呂の数】
内湯露天(男1・女1)
貸切露天1
【客室数】
43室
【公式HP】
【個人的オススメ度】
★★★★☆
住所・電話番号
【住所】
【電話番号】
0255-87-2001
泉質
■源泉
北地獄谷
■泉質
カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉
■温度
50.2度
■pH値
6.6
■成分総計
1321mg
赤倉温泉ってこんなところ
赤倉温泉は新潟県は妙高市にある温泉。源泉は妙高山の山中にあり、江戸時代初期ころから知られていたようですが、当時霊場であった妙高山に一般人の立入りは許されず、長らく開湯の許可が降りませんでした。1816年にようやく高田藩主が許可。妙高山中の源泉から大量の竹を使って約5キロ下に引湯し、これが現在の赤倉温泉となりました。
日本唯一の藩営の温泉として栄え、明治以降は避暑地やスキーリゾートとして発展、1937年に政府主導により、国際リゾートホテルとして赤倉観光ホテルがオープンしました。
現在はスキー客向けの小中規模の旅館がひしめく温泉地となっています。超高級な赤倉観光ホテルを除き、主要な旅館やホテルのほとんどで日帰り入浴可能です。
創業200年!著明人も宿泊したホテルです
赤倉ホテルは赤倉温泉の中心部にあるホテル。
本館、パレス館、アネックス館からなり、赤倉温泉で有数の規模。
赤倉温泉といえば、とかく赤倉観光ホテルばかりが有名で、赤倉ホテルと検索しても、出てるのは赤倉観光ホテルばかり。
赤倉観光ホテルは温泉街を見下ろす高台にあるクラシックホテル。
絶景のウォーターテラスなどが有名で、まさに赤倉温泉ナンバーワンの人気を誇ります。もちろん日帰り入浴なんて不可。
一方の赤倉ホテルですが、実は赤倉観光ホテルよりも歴史は古く、江戸時代の開湯当時からある旅館。かつては村越屋という名前でした。
明治時代には、英外交官のアーネストサトウも宿泊した由緒正しきホテルです。
ですが、良くも悪くもお高い感じは全然ありません。
老舗ホテルながら、日帰り入浴にも積極的なのが嬉しい。
赤倉温泉の日帰り入浴は15時スタートの旅館が多く、とかく湯巡りしにくいのですが、こちらは赤倉温泉で最も早い朝9時から営業しています。
メインストリート沿いにも日帰り入浴歓迎の看板を出しています。
一見くたびれた古いホテルに見えるかもしれませんが、よーく見ると老舗ホテルの風格があります。客室外の柵もちゃんと見ればオシャレなデザインです。
館内は昭和レトロな豪華さ
さっそく館内へ。昭和レトロな巨大なシャンデリアがお出迎え。
このあたりも風格を感じます。
日帰り入浴は1000円。
タオルはレンタルでサービスしてくれました。
赤倉ホテルにはお風呂は三箇所。
有縁(うえん)の湯、楽々の湯、石割の湯で、日帰り入浴で入れるのは有縁の湯。HPには載っていませんでしたが、実はもう一箇所すごいお風呂がありましたので後ほど紹介します。
有縁の湯アネックス館にあります。ロビーは本館なので、お風呂までは多少歩きます。
赤い絨毯がなんともレトロです。通路両側には絵画が飾ってありましたが、すべて購入することができます。定価は5万円くらいのものがお多かったですが、ほとんどが半額くらいに値下げ。
妙高山の絵など地元の景色を描いたものが多かったです。
2万くらいからちょっと欲しいなと思うやつも。
基本的に洋風な感じのホテルなんですが、突然、中国の景徳鎮で焼かれたツボがでてきたり。
たっ 高そう。。
お風呂エリアの手前はいたって和風旅館です。
紅葉が美しい露天風呂
有縁の湯に到着。
すると巨大な妙高山の絵がお出迎えしてくれます。
右が男湯、左が女湯です。
広い脱衣所。大きなホテルなので多少混んでいるかなと思いましたが、土曜日の午前。終始誰にも会いませんでした。
まずは大浴場から。かなり大きな湯船です。
無色透明で特徴のないお湯にも見えますが、まあまあ個性派の温泉す。お湯は41度位で適温でした。
泉質はカルシウム・マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉という長い名前。やたらと長い複雑な泉質で、少しだけ薬品のような臭いがします。お湯には消しゴムのカスのような無数の湯の花が浮いているのも特徴。味は少し甘いのです。
これは赤倉温泉の上流にある燕温泉に似ています。
源泉地帯が近いため、泉質もどことなく似ていて、兄弟のような温泉。
続いて露天風呂へ。10月なので紅葉がすばらしい。
赤いもみじと露天風呂のコラボは秋ならでは。
赤倉温泉で露天風呂って実はそんなに多くありません。
豪雪地帯の土地柄、冬期は雪に埋もれるため、赤倉ホテルやホテル太閤など、大きな旅館しか露天風呂はないので貴重です。
驚愕の天空露天風呂
勇気がある人にぜひ挑戦して欲しいのが、有縁の湯の近くにある天空の湯。HPにはそんなお風呂があるなんて書いてありませんでしたが、天空の湯というからには見逃すわけにはいきません。
ですが、この天空の湯。なんとホテルの客室棟が並び立つ中庭のど真ん中にあります。
そして天空の湯の周りには、なんならゲートボール的なフラッグが立っています。ってことはお風呂も丸見えなのでは。。これに入るのはなかなか勇気いると思います。
とりあえず脱衣小屋の中へ。なかなかいい感じの雰囲気。
混浴風呂なのですが、先客がいたら事実上入るのは厳しいので、貸切風呂みたいな感じ。
女性用にバスタオルも用意されていました。
こちらが露天風呂。いやいやなんともワイルド。
よくぞこんな所にお風呂を作ってくれまた。
サイズ的には2~3人くらい用。知らない人ならたぶんキツイです。
肝心の景色はというと。こんな感じでなかなかの絶景。
晴れていればまさに天空です。
この天空の湯は源泉かけ流し。というわけで、有縁の湯よりも強い温泉の香りと、細かい湯の花もたっぷり。
硫黄は源泉から引き湯されれいる間に抜けるのか、お湯の成分的には含まれていません。
消しゴムのカスのような、時々黒っぽい湯の花も混じっていて、
お湯に浸かるとフワっと舞い上がります。
温泉は例えるならゴムのような硫黄臭。香ばしいような焦げ臭いような、なんとも形容し難い臭いなのですが、これが赤倉温泉の特徴です。赤倉温泉で一番温泉の特徴を感じるお湯でした。
ちなみに天空風呂は、冬になると風雪の湯に名前を変えます。
雪に埋もれるため囲いがはずされ、このように素晴しい解放感。
「凍死にご注意下さい」と書いてありました。怖すぎる。。
4月初旬に訪れた際はこんな感じ。
雪はほぼなく、客室から見事なまでに丸見え。
本館、別館、アネックスとすべての客室から見えます。
これに入るのは相当勇気がいりますね。
ですが、振り返れば妙高山まで見栄ちゃう素晴しい景色。
どうしても入りたくなり、素晴らしい景色とお湯を堪能しました。
こちらは日帰り入浴では入れない楽々の湯。
後日宿泊したのでご紹介。
場所は本館とアネックスの間にあります。
階段を登ると、ドアもなくいきなり脱衣所。
こんな構造ははじめて。
レトロな浴室で、流線型の独特な形の湯船が特徴的。
左側は少しぬるめになっていました。
赤倉温泉は露天風呂がない宿が多いですが、その分、内湯は凝った造りになっていることが多い気がします。
有縁の湯よりも古い感じで、赤倉温泉らしいお風呂です。
こちらも日帰り入浴では入れない石割の湯。
アネックス館側にのロビーのすぐ近くにあります。
脱衣所。
こちらが石割の湯。小さな内湯のみです。
石を割って作った湯船には、43度の熱めのお湯。
赤倉ホテルで最も熱いお風呂でした。
浴室も狭いので、まるでサウナのように蒸気が充満。
ここはなかなか温泉の刺激が強く、温泉に酔うため、長湯しないようにと書いてありました。
帰りに赤倉ホテルのレストランを発見。
試しに除いてみるとクラシックな感じでめっちゃオシャレ。
赤倉観光ホテルに泊まらずとも、クラシックホテル体験ができそうな雰囲気を放っています。
赤倉ホテルは朝食のみプランもあるので利用しやすい。
朝食バイキングはこんな感じです。
ウインナーやサラダ、スクランブルエッグなどの定番モノから、ゲソ天などの変わり種も。
シュウマイやカレーもありました。
赤倉ホテルは赤倉温泉で一番長い日帰り入浴営業時間。
赤倉温泉はとかく赤倉観光ホテルばかり有名ですが、赤倉ホテルも負けてはいません。
大きなホテルの割に混みあわず、天空露天風呂もなかなか面白いので、個人的には赤倉温泉でもイチオシのホテルです。
温泉分析書 とにかく複雑
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1262mg。陽イオンはカルシウム、ナトリウム、マグネシウム、陰イオンは硫酸イオンと炭酸水素イオンが20%を超えるので、カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉です。
長い泉質名のとおり、石膏や重曹、芒硝など様々な成分を含みます。
その他、泉質名にはなりませんが、メタケイ酸が243mgで、温泉基準値である50mgの約5倍含まれています。