豊国館
基本情報
【日帰り入浴時間】
8:30〜16:30
【日帰り入浴】
500円
【タオル】
250円(ロゴあり)
【露天風呂】
あり
【お風呂の数】
内湯(男1・女1)
露天(混1)
【客室数】
43室
【公式HP】
【個人的オススメ度】
★★★★★
住所・電話番号
【住所】
【電話番号】
0279-97-2525
万座では珍しい湯治宿
豊国館(ほうこくかん)は万座温泉スキー場の目の前にある旅館。
1927年創業で、日進舘に次いで歴史のある旅館です。
かつては万座温泉有数の旅館だったと思いますが、現在は建物も老朽化が進み、湯治宿に近いような感じになっています。
こちらが館内。ばっちり「営業中」と書かれています。
木造の館内はかなりひなびた雰囲気。
万座温泉でひなび系は、湯の花旅館と豊国館だけなので貴重なのです。
日帰り入浴料は500円で万座一安いです。
ご主人と思われるおじさんはちょっと無愛想。
タオルは250円でロゴ入り。
売店もちょっとごちゃごちゃしています。
配管がむき出しの入り組んだ廊下を進みます。
この無骨な感じはなかなか好きです。
分電盤のむき出し感がすごい。
お風呂入口。左側に女性用内湯、中央に男性用内湯、右側は混浴露天風呂になっています。男性用内湯と混浴露天風呂の脱衣所はつながっていますが、女性用内湯とはつながっていません。
温泉風情たっぷりの内湯
まずは内湯から。脱衣所に入った瞬間、温泉の熱なのか、サウナのような蒸し暑さ。
こちらが内湯。木造の湯船が生み出すなんともいえないこの風情。
すばらしいお風呂です。古いですが至って清潔。
温泉成分がたっぷり付着した湯口。
泉質は酸性・含硫黄- ナトリウム-硫酸塩泉。
旧泉質名では含硫化水素酸性芒硝泉です。
万座温泉は硫酸マグネシウムを含む泉質が多いですが、こちらは硫酸ナトリウムのみで、他の旅館と少し泉質が異なります。
とにかくデカい露天風呂 深いです
続いて露天風呂へ。
男性用内湯と混浴露天風呂の脱衣所はつながっています。
女性用内湯とはつながっておらず、脱衣所と一つのため、混浴と言っても女性の方には相当ハードルが高いと思います。
ですが、ちゃんと女性専用の露天風呂もあるようです。
こちらが混浴露天風呂!縦3m✕横9mのかなりデカい露天風呂。
さながらプールのようにも見えます。
そんな巨大な露天風呂に、乳白色のお湯が贅沢にもかけ流し。
温泉の良さはさすがは万座。
なんにも注意書きはなかったのですが、こちらのお風呂、なんと深さが1mもあるのです。知らずに入ると思わずびっくりして、溺れそうになりました。心の準備をしてから入浴してください。
深さもあり、誰もいなかったので、思わず泳ぎたくなりました。
正面は草茫々ですが、奥に万座の空吹(からぶき)という旧火口が見えます。豊国館は空吹に近い距離にあるため、硫黄の濃度も高く、万座温泉でもジュラクに次ぐ含有量。硫化水素を120mgも含んでいます。
この日は平日で、それまで誰も入っていなかったのか、お湯の鮮度がよく、表面にはビッシリと硫黄の粒子で膜のようになっていました。
お湯に浸かると、ザバーと硫黄の粒子が流れ出し、木の板を白く染めます。成分総計は、万座でも万座温泉ホテルに次いで二番目の濃い温泉です。pHは2.0で強酸性として知られる草津温泉に匹敵するレベル。
万座は源泉温度が高いため、熱めのお湯が多いですが、こちらはお風呂がデカイこともあり、丁度よい温度。
思わず長湯してしまいました。
豊国館は万座温泉では数少ないひなび系旅館。
露天風呂はかなり大きく、一つの湯船としては万座温泉で最大。
大型ホテルに比べて日帰り入浴が混み合わないので、温泉の鮮度も抜群。万座でもかなりオススメのお風呂です。
まだまだあります万座温泉
温泉分析書 硫黄の含有量は万座温泉二位です
✓源泉 苦湯(豊国館)
✓温度 75.8度(高温泉)
✓pH値 2.4(酸性泉)
✓成分総計 1630mg
✓効能 きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症