馬場温泉
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 11:00〜15:00
○日帰り入浴料金 内湯500円
外湯300円
○露天風呂 なし
○お風呂の数 内湯(男1・女1・貸切1)
○タオル 200円(ロゴあり)
〇公式HP なし
○混雑度 お風呂で会った人数
○個人的オススメ度 ★★★★☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 0229-83-3378
3.泉質
■源泉 馬場の湯2号
■泉質 ナトリウム-炭酸水素塩泉
(純重曹泉)
■温度 48.0度 pH6.9
■成分総計 1573mg
4.東鳴子温泉について
鳴子温泉とともにその歴史は古く、837年に潟山(鳴子火山)が噴火大爆発し、温泉が轟音とともに湧き出したと伝えられています。噴火口のカルデラは現在も潟沼として残っています。
その薬効の高さから、江戸時代には仙台藩主の御殿場も置かれ賑わいを見せました。明治時代の1910年に山崩れにより、一度壊滅しましたが、復興し、昭和に入り新たな源泉も開発されました。
鳴子温泉と比べ、大型旅館は少なく、湯治場としての雰囲気を今直残しています。
5.外観・館内・お風呂
馬場温泉は東鳴子温泉の外れにポツンとある旅館。
東鳴子温泉街の並びにはないため、独立した温泉のようにも見えます。
アブラ臭を放つ真っ黒のお湯で温泉マニアには名の知れた旅館です。
国道沿いにあるため目立ちます。
館内は意外とピカピカ。東鳴子温泉は高友旅館などひなび系旅館の宝庫ですが、こちらは全然キレイです。
呼び鈴を鳴らしますが、宿の人はなかなか出てきません。
何回か鳴らししてようやくおじさんが受付。
馬場温泉は宿の内湯の他、宿の敷地内に小さな湯小屋があって、共同浴場として利用されています。外湯というのはその温泉のことです
内湯だけ場合は500円、外湯だけの場合は300円です。
宿の方に「料金払うのでどちらも入れますか?」と聞くと、
「は?たぶん無理だと思います。また別の時に」と言われました。
しかも外湯を希望したのに500円とられます。
よく見れば両方入浴で600円と書いてあるではありませんか。
何でダメなのか、何で500円なのか色々と腑に落ちませんでした。
料金を払う際はよく確認したほうがよいです。
ちょっと腹立たしさを覚えつつも、ここは温泉が良いので気持ちを切り替えて外湯へ。
タオルは200円。ロゴありです。
外湯はこのような小屋になっていて、宿の玄関の目の前にあります。
折しも雪が大粒の雨に変わり、小屋につくまでビショビショに。
こちらが外湯です。
入浴する場合は、この札を裏返しにして「入浴中」にします。
貸切での利用となりますので、先客がいる場合は待ちになります。
ブレてますけど、これが脱衣所。
ただの小屋なので暖房なんてものはありません。
窓も空いているため、脱衣所はとっても寒いです。。
寒いのが苦手な方は内湯のほうがいいかも。
湯小屋の全体はこんな感じ。お風呂だけのシンプルなつくり。
洗い場などは一切ありません。
こちらがお風呂。
多くの温泉マニアを魅力してきた漆黒の黒湯です。
東鳴子温泉は黒湯が多いのですが、こちらのお湯が最も黒色に近い気がします。
そして、鳴子温泉特有の有機物系のアブラ臭もしっかり香ります。
個人的には東鳴子で、高友旅館の次にアブラ臭が強い感じがしました。
よく見るとお湯自体は真っ黒ではなく、濃い褐色。これが湯船に溜まると真っ黒に見えるのです。
お湯はかなり熱め。いつ来ても大体熱いです。
小屋内は寒く、お湯は熱いので、ちょうどいい所ないのが難点。
泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉。重曹以外の成分をほとんど含まない
もちろん源泉かけ流しです。
馬場温泉のもつ一つの特徴はこの泡。
真っ黒のお湯にアワアワが漂いちょっと不気味な雰囲気ですが、
これこそが温泉マニアを魅了するポイント。
炭酸を多く含むお湯で、お湯につかると、体中に微細な泡が付着し、触るとシュワシュワします。
泡付きの良さは高友旅館のラムネ風呂にはかないませんが、
鳴子温泉郷でも有数のレベルです。
ただし、二酸化炭素泉(炭酸泉)と言えるレベルの含有量はありません。
内湯はダメだと言われたので、ここでひとまず退散します。
が、次の日しぶとくも馬場温泉へ再訪。
またあのおじさんが受付。何も言わずに二つ返事で内湯を希望し、改めて500円を払います。
内湯はフロントの真横にあります。脱衣所はかなりキレイで、外湯と異なり暖房と効いています。
内湯は三角形のお風呂。サイズ的にはそこまで大きくはありません。
浴室にあまり特徴はありません。
外湯と同じように漆黒の黒湯で、お湯の表面には泡が浮いています。泉質的には外湯と同じ。こちらも源泉かけ流しです。
ですが、どうも普通のお風呂に見えてしまうのです。ネット上にも、外湯のレポートはたくさんありますが、内湯はほとんどないのは、皆さんも同じように思っているのかも。
黒湯はやはり、あの粗末な湯小屋で楽しむからいいのかも。
洗い場もあり。体を洗うなら内湯ですが、温泉目当てなら外湯の方がオススメです。
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1573mgで1000mgを超えます。陽イオンはナトリウム、陰イオンは炭酸水素イオンが20%を超えるので、ナトリウム-炭酸水素塩泉となります。
旧泉質名では純重曹泉。
遊離二酸化炭素を1000mg以上含むと、炭酸泉になりますが、こちらは195mgで、炭酸泉までは及びません。