大露天風呂の日記

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川古温泉 浜屋旅館 長時間浴で楽しむぬるゆの混浴露天に日帰り入浴

浜屋旅館
 
 

 

 

1.入浴時間・料金・混雑度
 
 

○日帰り入浴時間 10:30〜14:00
○日帰り入浴料金 1000円 
○露天風呂    あり
○お風呂の数   内湯(男1・女1)

         露天(混浴1)

○客室数     12室

○タオル     200円(ロゴあり)

〇公式HP               https://www3.kannet.ne.jp/~kawafuru/

○混雑度     お風呂で会った人数 5人

○個人的オススメ度 ★★★★☆

 

2.場所・電話番号

 
 
〇住所  群馬県利根郡みなかみ町相俣2577

〇電話番号   0278-66-0888

 

 

 

 

 

3.泉質

 

 
 
■源泉   浜屋の湯

■泉質   カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉

      (含芒硝石膏泉)

■温度             39.8度  pH 7.9

■成分総計  1330mg

 

4.川古温泉について

 


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川古(かわふる)温泉は群馬県北部のみなかみ町にある温泉。

開湯の歴史は定かではありませんが、江戸時代後期には既に温泉として利用されていたようです。水上温泉猿ヶ京温泉を繋ぐ峠道沿いに湧く温泉で、周囲は山々に囲まれた静かな温泉。宿は浜屋旅館一件のみの秘湯です。

 

5.外観・館内・お風呂

 


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浜屋旅館は利根川の支流赤谷川沿いに立つ旅館。

玄関からみるとスリムな建物に見えますが、


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川沿いから見るとこんな感じ。鉄筋4階建てのちょっと大きな旅館です。


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川古温泉へは猿ヶ京温泉から県道へと分岐し、山間の峠道を走ること10分程で到着します。アクセスはそんなに良くはないのですが、お湯の良さから、なかなか人気があり、いつ行っても地元の方などでちょっと混んでいる印象の温泉です。


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というわけで、この日は日帰り入浴開始時間の10時半に到着。

一番客として、はりきって受付してもらいます。

入浴料は1000円とこの辺りではなかなか強気。。

人気温泉なので、このくらいの値段でもお客さんは来るのでしょう。

「初めてですか?」と聞かれましたが、以前にもお風呂だけ利用したことがありますと伝えると、お風呂の場所の案内はかなりサラッと。

何階なのかよく聞き取れませんでした。


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タオルは200円でロゴあり。


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ロビーで私の猫センサーが反応。黒白の猫ちゃんは椅子の上で半寝中。


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カメラ目線いただきました。


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温泉はエレベーターで地下一階だったのですが、分からず最初は2階へ。


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エレベーターに案内があったのですが、これお風呂が何階にあるのか分かりますか?ちょっと分かりづらく混乱。

最初からちゃんと案内をお願いすれば良かった。。


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地下一階。なまこ壁が印象的。

まだ10時半なので、宿の方があちらこちらで掃除機でお掃除中。

館内は掃除機の音が鳴り響きます。


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お風呂入口。浜屋旅館は内湯は男女別ですが、露天風呂は混浴で、内湯から繋がっています。


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コンクリート剥き出しのちょっと無機質な脱衣所。

向かって右が内湯。左が外へ出る扉で、露天風呂へ繋がります。


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まずは内湯から。ちょっと新しい感じ。


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内湯のドアが開けにくく、ちょっと苦戦。

サイズは案外小さく、四人くらい入ればいっぱいくらい。


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いびつな形の湯船ですが、縁はヒノキで、腰掛け部分は十和田石のような感じ。

 

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一見特徴はなさそうなのですが、浴槽の底には大きめの砂利が不均一に敷かれているので、川にでも入っているかのような気分を味わえます。もともと川古温泉は川に湧出していた温泉を利用したのが始まりなので、昔の人もこんな気分で入っていたのかも。

 

川古温泉の特徴はその温度。源泉温度は39度でぬるめですが、熱くも冷たくも感じない不感温度よりは温かいので、ぬるさはそこまで感じません。その割には、包み込まれるような感じで、やたらと入りやすく、しっくりとくる不思議な温泉なのです。これこそが川古温泉最大の魅力。


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続いて露天風呂へ。

脱衣所から外へ出ると赤谷川が目の前に迫ります。

12月でなかなかの寒さの中、裸なので駆け足で露天風呂へ。


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こちらが浜屋旅館のメインとなる混浴露天風呂。

内湯とは打って変わり、かなり広い露天風呂です。露天なので内湯よりもちょっとぬるく、より長湯できる絶妙な温度になっていました。


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川古温泉はこの温度を活かした長時間浴の温泉としても有名。

ちなみに長時間浴は、他に福島県の湯岐温泉なども有名です。

ここは長い人だと5〜6時間も入るのだとか。

この日も二人組のおじいちゃんが入浴。万座温泉の話をしているようで、「あそこは硫黄がすごいんだよねえ」と盛り上がっていました。

その他に夫婦と思われる二人組みも後から入ってきました。

私が訪れた際はいわゆる「ワニ」のような人はいなく、内湯も男女別なので、女性の方でも比較的入りやすい温泉かなと思います。


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この大きな露天風呂に滝のように注がれる源泉は、なんと全部源泉かけ流し。人気なのも頷けます。

泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉で、含芒硝石膏泉と呼ばれる温泉。

古くから川古温泉は、「疵(きず)の湯」と呼ばれ、

「川古の土産は杖ひとつ捨て」と言われたほど、効能の高い温泉として利用されてきました。

石膏泉は鎮静作用があり、痛みを和らげるので、神経痛や外傷に効能があることは、泉質的にも折り紙付き。

長時間浴も相まって、杖を捨てるほどの顕著な効果が得られるのだと思います。

 

川古温泉の近くには、同じく混浴で、ぬるゆの温泉である超有名な法師温泉もあります。法師温泉はちょっと観光地化されていますが、ここは昔ながらの湯治温泉そのままという雰囲気。人気ですが、法師温泉ほどは混みませんので、静かに温泉を楽しみたい人にもオススメです。

 

6.温泉分析書の説明

 


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成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1330mgで1000mgを超えます。陽イオンはカルシウムとナトリウム、陰イオンは硫酸イオンが20%を超えるので、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉となります。旧泉質名では含芒硝石膏泉です。