長生館
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 8:00〜20:00
○日帰り入浴料金 内湯1000円
露天500円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯(男1・女1)
露天(男1・女1)
○客室数 30室
○タオル 300円(ロゴあり)
〇公式HP https://www.yumoto-chouseikan.jp/
○混雑度 ほとんど誰にも会わない
○個人的オススメ度 ★★★★★
2.場所・電話番号
〇電話番号 0120-731-133
3.泉質
■源泉 共有泉湯島
■泉質 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉
(含芒硝石膏泉)
■温度 55.5度 pH 7.6
■成分総計 1210mg
5.外観・館内・お風呂
長生館は猿ヶ京温泉の奥にある比較的大きなホテル。
1955年にダム湖の底から移転した老舗4ホテルのひとつです。
4つのホテルのうち、相生館、見晴館は倒産し、解体されて現存しません。当時から営業しているホテルは猿ヶ京ホテルとは長生館のみです。建物は年季が入り、昭和チックなままです。
猿ヶ京ホテルなどは、古いながらもキレイに改装されていてるので、ちょっと対象的。
「源泉かけ流し野天風呂入浴」の手書きの看板。
温泉マニアとしては、とってもそそられる内容です。
猿ヶ京温泉は、コロナ前はどこの旅館でも大体日帰り入浴できたのですが、今は逆にほとんど不可。
片っ端から電話しましたが、「やってません」「休止中です」ばかりでちょっと凹みました。
猿ヶ京温泉で一番有名な猿ヶ京ホテルも現在は日帰り入浴休止中。
長生館は猿ヶ京温泉で日帰り入浴できる貴重なホテルなのです。
こちらがロビー。正面自動ドアは、電源を落としているのか開かず、脇のドアから入ります。靴を脱ぎたくなる感じでしたが、靴のままで良いとのこと。
館内は薄暗く、帳場のおじちゃんは大音量でスマホの動画をみていました。ちょっと経営が大丈夫なのか不安になります。
入浴料は、露天風呂のみなら500円ですが、洗い場や石鹸などの設備はありません。内湯はすべて揃っていますが、1000円です。
もちろんどちらも入りたいので、「1500円払うので、どちらも入れませんか?」と聞いてみます。
「いいですよ」とのことで、どちらも入れていただきました。
ここのホテルの名物はどう考えても露天風呂。
ここの露天風呂はかなり素晴らしく、私も友人を何人か連れてきています。
久しぶりで、はやる気持ち抑えられなかったので、まずはメインの露天風呂へ向かいます。露天風呂は、一度玄関脇の外へ出ます。
従業員向けのような階段を降りて行きます。
露天風呂へは、80段の急な階段を降りる必要があります。エレベーターはないので、足腰を痛めている方はやめた方がいいかもです。
階段を降りきると脱衣所。露天風呂は混浴ではなく、男女別です。
男性用は手前、女性用は奥です。
のれんはトトロ。
脱衣所は質素な木の小屋。暖房なんてありませんので、寒い。。
でも野天風呂なので、これくらいは我慢。
通路の途中には、お湯がピョーと出ている一角が。
男性露天風呂の板塀に当たり、塀をちょっと腐らせていましたが、何のためなのかは不明。露天風呂への階段が凍らないように流しているのかも。
こちらが露天風呂!
どうですか?このサイズ感と開放感。
楕円形の巨大な石組露天風呂。
長い階段を降りてきた甲斐があります。
階段のせいか、寒空のせいかはわかりませんが、これだけ広い露天風呂なのに誰もいませんでした。
ちなみに男性用の露天風呂は階段からほぼ丸見え。
女性用はしっかり囲いがしてあるので、安心して入れます。
何十人も入れそうな露天風呂。景色もよく、遠くには雪化粧の谷川連峰も望めます。
温度もぬるすぎず、熱すぎずの適温。
お湯に浸かれば、こんな目線。無造作に置かれたケロリン桶もいい感じ。
冷気に立ち登る湯気と谷川連峰を望む極上の湯浴みです。
泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉。
旧泉質名では含芒硝石膏泉です。
群馬県北部は石膏泉が多い地帯。近くの法師温泉や川古温泉もほぼ同じ泉質です。猿ヶ京温泉はかつては「目の湯」とも言われていたようですが、泉質的に目に効能があるかは微妙なところ。
石膏は鎮静作用により痛みを和らげるので、神経痛などに効能があります。
帰りはまた長ーい階段を登ります。
登りは33歳の体にもしんどく、ゼーゼー言いながらロビーへ戻ります。
息がまだ切れている状態で内湯へ。
脱衣所は広いのですが、暖房が効いていないので寒いです。
露天風呂がメインで、内湯は今まで入ったことはなかったのですが、
大理石のレトロな円形露天風呂。予想外にいい感じ。
お湯はちょっと熱め。長生館は内湯も、あれだけ広かった露天風呂も全部源泉かけ流し。圧倒的な湯量を誇ります。
カラン。個人的には大好きなお風呂ですが、これで1000円なら、普通の人は露天風呂だけを選ぶような気がします。
特に体を洗いたいとかでなければ、露天風呂直行がオススメです。
ちなみに露天風呂へ行く通路沿いには飲泉所もあります。
帰りに通ってみると、親子連れの家族が温泉を汲んで持ち帰っているるところでした。地元の方にも愛される名湯です。
長生館は猿ヶ京温泉屈指の老舗ホテル。
建物はちょっとボロめで薄暗いですが、第一級の野天風呂はかなりオススメ。猿ヶ京温泉の露天風呂部門では間違いなくナンバーワン。
6.温泉分析書の説明
成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1210mgで1000mgを超えます。陽イオンはカルシウムとナトリウム、陰イオンは硫酸イオンが20%を超えるので、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉となります。旧泉質名では含芒硝石膏泉です。