美玉の湯
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 10:00〜20:00
○日帰り入浴料金 1000円
○露天風呂 なし
○お風呂の数 内湯(男1・女1)
○タオル 200円(ロゴなし)
○客室数 17室
〇公式HP https://mitamanoyu.com/
○混雑度 お風呂で会った人数 1人
○個人的オススメ度 ★★★☆☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 0287-93-0811
3.泉質
■源泉 塚本源泉
■温度 47.6度 pH 9.3
■成分総計 778mg
4.馬頭温泉について
馬頭温泉は栃木県東部に湧く温泉。開湯は江戸時代末期。栃木の有名温泉といえば鬼怒川温泉や塩原温泉郷だと思いますが、すべてが山沿いの西側に位置する温泉。東部に湧く温泉は極めて珍しく、一軒宿の温泉を除けばほぼ馬頭温泉のみです。
正確には馬頭温泉郷といい、広瀬温泉、小口温泉、小砂温泉、南平台温泉、小口温泉、八溝温泉の総称です。中心の広瀬温泉以外は全て一軒宿。広瀬温泉も3軒しかないため、一般的にはあまり区別せずに馬頭温泉と呼んでいます。温泉街はない小規模な温泉地です。
5.外観・館内・お風呂
ホテル美玉の湯は馬頭温泉郷の中でも、小砂温泉と言われるエリアにある温泉。ちなみに、小砂温泉は「こすな」温泉ではなく、「こいさご」温泉と読む超難読温泉です。
美玉の湯は小砂温泉の一件宿。
美玉の湯はホテル内の露天風呂や大浴場は日帰り入浴不可。
ホテルのすぐ隣に日帰り館という日帰り入浴専門の建物があります。
本来なら、このブログでは日帰り入浴専門施設は取り上げないのですが、こちらはホテルが経営する施設ということで紹介します。
このスタイルは同じ馬頭温泉の南平台温泉ホテルも同じです。
それでは館内へ。日帰り入浴施設というと、大規模でめちゃめちゃ混んでいるというイメージなのですが、ロビーは結構狭く、小ぢんまりとしています。
入浴料は1000円とこの辺りではちょっと高め。
受付で検温をしますが、何度測っても39度の体温。
えっ そんなわけないと角度を変えてみてもダメ。
「壊れているのよねえ」と女将さん。日頃の体温を自己申告して入らてもらいました。
タオルは200円で変えるのですが、あまり旅館などではお目にしない花柄の派手なタオル。ロゴとかは入っていない汎用タオルです。
お風呂は受付の目の前。脱衣所も結構小さめです。
ではさっそくお風呂へ。露天風呂はなく、内湯のみ。
温泉の湯気が充満していて、かなり曇っています。
泉質はアルカリ性単純温泉。馬頭温泉らしいヌルヌル感やとろみは他よりも弱めなのですが、微量のラジウムを含む珍しい温泉。成分総計は馬頭温泉郷では一番多く、成分も重曹ではなく、芒硝がメイン。他の馬頭温泉とは一線を画する温泉なのです。加温はしていますが、源泉かけ流しです。
ラドン温泉と書いてありますが、量的にはラジウム泉(放射能泉)とはまで言える含有量ではなく、基準値7の分の1ほどです。
ですが、微量でもラジウムは細胞を活性化させ、免疫や自然治癒力を高めると言われています。
ラドンを含む温泉は栃木県内ではここだけです。
そして、このラジウムはラドンとして気体で吸入するのが良いとされるので、こちらのお風呂も敢えて窓を開けずに湯気を充満させているよう。窓は開けないようにと書いてありました。
手前には打たせ湯のような一角。試しに入ってみるとめちゃめちゃ冷たいのでびっくり。しばし悶絶していると、先客のおじさんが笑いながら、声をかけてくれました。何でもこの方は転勤族で、この温泉を見つけ、今では週1回のペースで通うかなりの常連の方のようです。
打たせ湯は源泉そのままの温度だそうで、加温されている浴槽と打たせ湯を交互に入ると、疲れが取れるそう。
加温浴槽→打たせ湯で足湯→打たせ湯という感じで入ると良いよと教えてもらいました。
この方は3回ほど繰り返しているそうです。
私も何度か浴槽と打たせ湯を往復しましたが、だんだんじんわりと暖かくなって、不思議と徐々に源泉の温度に慣れてきます。
洗面台の並びにある蛇口は源泉が出るそうで、この方はマイペットボトル持参で、飲泉しながら入浴をされていました。
いろいろと話を伺うと、この方の伯母さんは肺ガンなのだそうですが、ここの温泉を飲むようになってから、ガンの進行が止まり、現在は薬を服用していないのだそうです。その他にも、この温泉でお米を炊くと、お米が普通よりも甘くなるのだとか。
日帰り館の玄関には蛇口があり、容器を持参すれば、誰でも無料で源泉を汲んで持ち帰ることができます。
帰りに除いてみると、地元の方と思われるご夫婦が、温泉をたくさん汲んで車で持ち帰っていました。温泉の効能の高さは地元の方のお墨付き。
館内には美玉の湯の温泉水をペットボトルでも売っています。
ペットボトル詰めされているので、ラドンは相当減っているとは思いますが。
帰りに一本買って飲んでみましたが、普通の水との違いはわからないくらい。
まだまだあります 馬頭温泉
【馬頭温泉郷を入りつくせ!】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ6選) - 大露天風呂の日記
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mg未満の場合は単純温泉になります。
こちらは779mgのため、単純温泉です。
またpH8.5以上でアルカリ性とつきますが、こちらはpH9.3のため、アルカリ性単純温泉になります。
単純温泉と言っても何も入っていないわけではなく、もし1000mgを超えていれば、ナトリウム-硫酸塩泉になる温泉。泉質的には芒硝を主成分とする温泉です。