大峰館
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 11:00〜17:00(入浴18時まで)
○日帰り入浴料金 1000円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
○タオル 100円(ロゴなし)
○客室数 14室
〇公式HP http://www.oominekan.jp/
○混雑度 ほとんど誰にも会わない
○個人的オススメ度 ★★★☆☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 0278-72-3329
3.泉質
■源泉 大峰の湯
■泉質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
(含塩化土類芒硝泉)
■温度 42度 pH 7.72
■成分総計 1559mg
4.上牧温泉について
「かみまき」ではなく「かみもく」温泉と読みます。
水上温泉と混同してしまいそうな場所にありますが、泉質も歴史も全く別。開湯は大正時代の1924年で、ボーリングにより湧出しました。現在では3件の旅館が利根川沿いに立ち並ぶ小さな温泉街となっています。
5.外観・館内・お風呂
大峰館(おおみねかん)は上牧温泉の高台にある旅館。
上牧温泉は辰巳館、大峰館、常生館という3件の旅館があり、辰巳館が一番大きく知名度があります。大峰館と常生館は似たような規模で、知名度もあまりないため、混み合うこともなく、落ち着いた雰囲気です。
大峰館は県道から細い旅館道を下った先にあります。
日帰り入浴の確認電話を入れると、一呼吸置いて、「今ならいいですよ」とのお返事。大峰館まで車で10分くらいの所にいたので、「すぐ行きます!」と伝え、やってきました。
いつでもオッケイというわけではないのかもしれません。
玄関前には神社の手水のような飲泉所があります。
白い温泉成分がこびりつき、いい温泉に入れそうな予感がします。
こちらが玄関。帳場に誰もいなかったので、「すみませ〜ん」と声をかけると、奥から元気の良いおばちゃんが登場。
この日は今にも雪が降りそうな天気だったのですが、「寒い!寒い!寒い!って感じの天気じゃありませんでした?」といきなり聞かれます。
入浴料は1000円とちょっと高め。
女将さんと思われるこのおばちゃんは、なかなかキャラが立つ面白い感じで、オーバーな身振り手振りでお風呂の位置を案内してくれます。「とにかく一番下ね!」とのことでした。
タオルは100円ですがロゴなし。
ちなみにロビーには銀杏の掴み取りなる珍しいものも。
ひとつかみ100円だそう。
大峰館は利根川の段丘沿いに建物が連なっていて、複雑なつくりになっています。
一番下がお風呂という言葉を頼りに、階段を2箇所ほど降りるとお風呂ゾーン。エレベーターはなさそうでした。
ちなみに同じ上牧温泉の常生館も同じような建物の構造をしていました。
こちらがお風呂。畳敷きの入口です。
マッサージチェアもありました。お風呂は月見の湯という名前。
そういえば宿の名前も「月がほほ笑む宿」とついていました。旧月夜野町だったから?
お風呂前にはかなり年代物の振り子時計。
現役で使われていて、ちょうど3時に「ボーン」という大きな音が鳴り、びっくり。
こちらが脱衣所。暖房は効いていない感じでちょっと寒い。
こちらが大浴場。外には露天風呂も付属です。
利根川沿いの眺めのいい場所にある旅館ですが、囲いがあるため、展望はありません。
浴室は壁と浴槽の縁がヒノキになっていて、ヒノキの甘いいい香りがします。浴槽や浴室は、滑りにくい十和田石と思われる緑がかった石材でできています。
泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉。
旧泉質名では含塩化土類芒硝泉となる温泉です。
しょっぱさなどはなく、ほんの少し硫黄を含むため、わずかに玉子臭を感じました。
洗面器も椅子も木製でいい感じ。
高級な馬油のボディソープも装備されていました。
続いて露天風呂へ。コロナ対策の換気として、木桶がドアの隙間にイン。
桶は外さずに開けておいて下さいとのこと。なぜかハート。
こちらが露天風呂。大きくはないですが、和風の落ち着いた感じの露天風呂です。
ここはお湯の透明度が高いです。同じ上牧温泉でも、常生館はちょっと灰色の濁りがあり、お湯も全然違います。
源泉は大峰館の敷地内から湧き出しているそうで、湯量が多いため贅沢にかけ流しにされていています。
湯口はカエル型。
カルシウム分と思われる温泉成分がびっしりとついています。
大峰館は混み合うこともなく、源泉かけ流しの温泉を楽しめます。
大浴場や露天風呂もそこそこの大きさなので、何人かで来ても大丈夫そう。
女将さんのキャラも面白いのでオススメです。
6.温泉分析書の説明
成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1561mgで1000mgを超えます。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは硫酸イオンと塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉となります。旧泉質名では含塩化土類芒硝泉。