塩原グリーンビレッジ
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 10:00〜20:00(受付19:30まで)
○日帰り入浴料金 730円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
○タオル 230円(ロゴなし)
〇公式HP https://shiobara-gv.net/
○混雑度 お風呂で会った人数 5人
○個人的オススメ度 ★★★☆☆
2.場所・電話番号
〇住所 栃木県那須塩原市塩原1230
〇電話番号 0287-32-2751
3.泉質
■源泉 塩原グリーンビレッジ3、4号混合泉
■泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉
(含土類食塩泉)
■温度 44.2度 pH 6.6
■成分総計 1250mg
4.塩原温泉郷について
塩原温泉郷の開湯は806年と伝えられ、1200年以上の歴史ある温泉です。正確には塩原温泉と言う温泉はなく、塩原十一湯(大網、福渡、塩釜、塩の湯、畑下、門前、古町、中塩原、上塩原、新湯、元湯)と呼ばれる温泉の集まりで、150もの源泉があります。
合計で30件以上の旅館が軒を連ねる、栃木県を代表する温泉です。
福渡温泉は「ふくわた」と読みます。塩原温泉郷に向かう道中では、大網温泉の次に現れるのがこの福渡温泉。1884年の塩原街道の整備に伴い、徐々に湯治場として栄え、門前や古町温泉とともに、明治時代には塩原温泉郷の中核を担っていました。
戦前の福渡温泉は高楼の旅館が林立する温泉街でしたが、1949年の福渡大火で焼失。昔の面影をとどめる旅館はありません。写真奥に見えるのは現在の福渡橋付近と思われます。ひと際目立つ4層の楼閣は現在の松楓楼松屋です。
福渡温泉は多くの旅館がつぶれてしまい、そもそも旅館自体が少ないため、日帰り入浴ができる旅館も数件のみです。
5.外観・館内・お風呂
塩原グリーンビレッジは塩原温泉郷の入口に位置するキャンプ施設。
旅館やホテルではありませんが、日帰り入浴という形でキャンプ場利用客以外にも開放しています。
というか、日帰り入浴にはかなり積極的。わざわざ国道から見えるようにデカデカと「日帰り温泉」と書いています。休業日にはちゃんと休業日と書かれるので、事前の確認電話はしなくても、安心して入れます。
塩原温泉郷の湯巡り手形にも加盟しているため、最初はてっきり何かのホテルだと思っていました。
キャンプ場やコテージ、バンガローなどが広大な敷地に点在しています。
こちらがバンガローエリア。
温泉施設は正確には「森のいで湯 福の湯」という名前。
日帰り温泉施設のような雰囲気を感じたので、これは混み合うだろうと予想。一番風呂狙うため、10時のオープン開始10分前に並び始めます。ところが10時になってもお声がかかりません。
試しにドアを開け見ると、なんと既に空いていました。思い込みは恐ろしい。寒い思いをして外で待つ必要はなかったようです。
玄関には鍵式の下駄箱があり、このへんも日帰り温泉施設のような感じ。
ピカピカの館内。おばちゃんが受付してくれます。
入浴料は730円。タオルは230円で買えますが、ロゴもないのでオススメしません。ロビーの売店には塩原グリーンビレッジオリジナルの温泉の素なども売っていました。
キャンプ場の温泉施設とは思えないほど立派です。
自由に休憩できる大広間もあり、まさに日帰り温泉施設そのものです。
軽食コーナーには「名物炭味噌ラーメン」なるものがありました。
名前の通り、真っ黒の味噌ラーメンだそう。
気になりましたが、まだオープンしていなかったので、諦めました。
美味しいのか気になります。
男湯入口。
脱衣所。脱衣カゴはなく、全て鍵式のロッカーです。
塩原グリーンビレッジは塩原温泉のちょうど入口部分にあり、日帰り入浴にも積極的なので、結構混み合います。きちんと鍵をかけておいたほうが無難です。このときは一番風呂をキープしていましたが、あっという間に続々とお客さんが来ていました。
キャンプ場のお客さんで朝風呂利用の方も多いようで、脱衣所に入るなり、お風呂ではなく歯磨きをしている方も。
こちらが内湯の大浴場。お湯は適温でした。
浴室内は、何故かちょっともの悲しいピアノ風のBGMが流れていて、ヒーリング効果があったのか、ちょっと眠くなります。
泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉。
旧泉質名では含土類食塩泉となります。
源泉は塩原グリーンビレッジ源泉という、まさにこの施設でしか使われていない独自源泉です。
ですが、泉質は福渡温泉の一般的なそれとほとんど一緒。
温泉は基本的に源泉かけ流し。
大きな施設でお客さんも多いので、循環消毒ありに決まっているだろうと思っていましたが、意外にかけ流しでびっくり。
源泉は44度でそのままで適温なのですが、冬季など湯温が低いときは加温を行うそうで、この時だけは循環ろ過と塩素消毒を行っているとのこと。
この日は12月だったので、湯温は低く、おそらく循環ろ過ありだと思います。ホンモノの温泉には入るなら、循環ろ過がなされないであろう夏がベスト。
そこまで塩の味は感じませんでしたが、浴槽の縁にはしっかりと温泉成分の食塩やカルシウム分と思われる白い析出物が付着していました。
カランはたくさんあり、ボディソープやシャンプーなどは一通りそろっています。
続いて露天風呂。内湯からちょっとした階段を降ります。
楕円形の大きな露天風呂。右奥には大きな石も配置されています。
露天風呂は内湯と比べるとちょっとぬるめ。
庭木は手入れが行き届いている感じでした。
庭園風の露天風呂ですが、眺望もよく、露天風呂からは正面の岩山がよく見えます。なんという山かは分かりませんが、なかなか荒々しい岩肌。
塩原グリーンビレッジはとにかく日帰り入浴しやすいことが魅力。
泉質はそこまで特徴あるものではないので、泉質はこだわらないけど、きれいな建物で体もしっかり洗いたい人などにオススメ。
まだまだあります 塩原温泉郷
【塩原温泉郷を入りつくせ!】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ25選) - 大露天風呂の日記
6.温泉分析書の説明
成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1117mgで1000mgを超えます。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは塩化物イオンと炭酸水素イオンが20%を超えるので、ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉となります。旧泉質名では含土類食塩泉。