ピラミッド元氣温泉
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 10:30〜21:00
○日帰り入浴料金 700円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
○タオル 210円(ロゴなし)
〇公式HP http://pyramid-onsen.com/
○混雑度 お風呂で会った人数 3人
○個人的オススメ度 ★★★☆☆
2.場所・電話番号
〇住所 栃木県那須塩原市接骨木493-3
〇電話番号 0287-35-4141
3.泉質
■源泉 ピラミス源泉
■泉質 単純温泉
■温度 49.0度 pH 8.0
■成分総計 368mg
4.ピラミッド元氣温泉について
ピラミッド元氣温泉は那須塩原市にある珍温泉。
東北道の西那須野塩原インターにも近く、周囲には千本松牧場などの牧草地が広がるエリアにあります。
当然温泉街などはなく、ピラミッド元氣温泉という異色の施設一件のみの温泉です。
5.外観・館内・お風呂
ピラミッド元氣温泉の外観。牧草地帯に突如現れる見事なピラミッド。ついでにスフィンクスまで鎮座しています。千本松牧場の裏手にあるため、車通りも少なく、狙ってこないとこの光景は拝むことができません。どうみても温泉には見えません。
この超怪しい施設はラブホテルでも宗教施設でもなく、しっかり宿泊もできる温泉施設。ピラミッド右手の建物が宿泊棟です。
ヤシの木が立ち並び、那須塩原からカイロにでも迷い込んだような世界観。
通りを挟んだ向かいにもエジプト感満載の建物。太陽の船と書かれていますが、こちらは食事処のようです。
玄関前にはアブシンベル神殿にありそうな像も。
ではさっそくピラミッド内部へ潜入。受付はエジプト感のかけらもないおじいちゃん。このおじいちゃんなのかどうかはわかりませんが、ここの館主は超常現象に造詣が深く、本も出版されている方のようです。
入浴料は700円。券売機やお金を入れる箱もあり、何が正解なのかよく分かりませんでしたが、とりあえずおじいちゃんに料金を払います。
タオルは210円ですが、無地でつまらないので買わないほうが良いです。このあたりもエジプト感を出してほしかった。
館内はとにかくツッコミどころ満載。
水晶などのパワーストーン的なものから、
エジプト的な小物類と、ここまではわかるのですが。
なんとこけしまで陳列。これも何かパワーがあるんでしょうか。
怪しげな小物類が展示された廊下を進みます。奥から覗いてくるスフィンクスの視線が気になる。
ピラミッド中央部に到着。本物で言えば重力軽減の間あたりでしょうか。ゲーセンみたいになっていますが、ここが館内では一番エジプトらしい雰囲気。
ひときわ目を引くこのレリーフは、太陽神アテンに献水する王家をモチーフにしたもので、ここは至って真面目です。
この極彩色の天女は水くみのヴィーナスだそう。
これはエジプトじゃありませんねえ。
ピラミッドの中枢に続く階段。ピラミッドの中央2階には巨大な黄金根と水晶があるそうで、瞑想室になっています。
ですが、これは別料金で880円。ホームページにはスポーツ選手のイメージトレーニングにも使われていますとありましたが、ちょっと怖かったのでパス。
ようやくお風呂の入り口へ。お風呂は奥側のピラミッドの一階にあります。
こちらが脱衣所。ピラミッドの縁の部分なので、斜めの屋根になっています。脱衣所は暖房がなく、ちょっと寒い。
ロッカーも鍵が壊れているものもチラホラ。
さっそくお風呂へ。大浴場には先程の天女が2体。
浴槽は3つに分かれていて、一番右が「ぬるめ」、真ん中が「てきおん」、左が「あつめ」と書かれていました。
熱めの湯の湯口には涅槃型の天女さま。
源泉はピラミス源泉という名前で、もちろんここの施設だけの独自源泉となっています。
茶色い成分がたくさん舞っていましたが、重曹泉はこのような湯の花が出る場所もあり、湯垢ではなく湯の花です。
重曹は胆汁の分泌を促進し、肝臓や膵臓の働きを助けると言われているほか、洗剤にも使われる通り、皮膚の汚れを落とす作用もあります。
浴室の中央には「氣柱」と書かれた立派な大黒柱が目立ちます。
この柱は2階の瞑想室にある黄金根と繋がっているそうで、
ピラミッドの形から得られる強大なパワーを一点に集めているそうです。解説によれば、この柱に背中をつけてみてくださいとあったので、背中をつけてピラミッドパワーを体感してみました。
私には分かりませんでしたが、きっとすごいエネルギーが体に満ちているんだと思います。
内湯にはミストサウナなるものもあります。
下はぬるめの足湯になっていました。
ドアなどはないため、あまり「サウナ感」はありません。
天井にはスプリンクラーのようなものが設置されていて、ミストというか小雨のような感じで温泉が頭上から降り注ぎます。
大浴場の全体はこんな感じ。
重曹泉のためか、床は少しぬるぬるして滑りやすいので要注意。
洗い場は結構たくさんあります。
ピラミッドなのになぜか桜の絵があったり、
あやめの絵があったりと和の雰囲気もちゃっかり取り入れています。
この桜の絵はなかなか見事で、つい見入ってしまいました。
続いて露天風呂へ。露天風呂への入口はこの窓の用な天井の低いドア。しゃがまないと通れません。ガラスにはヒビが。
こちらが露天風呂。露天風呂はエジプト感はゼロ。むしろ和風の木造露天風呂です。庭にはちょっとよくわからない絵が書いてありますが、それ以外は普通です。
ですが、振り返れば眼前に迫るピラミッドの本体が拝めます。
露天風呂とは思えぬ景色。
露天風呂はちょっとぬるめの温度で落ち着きます。
露天風呂には奥にもう一つ湯船があります。
「静寂」と書かれたThe日本な感じのお風呂。
ここは洞窟風呂ということになっていますが、洞窟感はあまりありません。5年くらい前は壁がもう少し洞窟感があった気がするのですが、外壁が白くなったせいか、雰囲気は弱め。奥の湯口は打たせ湯になっています。ここもぬるめでした。
木造の浴槽は結構ぬるぬるします。
見た目の怪しさもあり、この広い湯船をしばらく独り占め。
後から二人組のおじさんが来て、壁越しの女湯にいる奥さんと思わる方と会話。「すごーい」と感嘆されていました。珍しさで訪れる観光客の方がちらほらで、地元の人で混み合ったりということはなさそうです。
ピラミッド元氣温泉は奇抜な雰囲気に思わずビビりますが、館内はそれほど怪しい感じでもなく、宗教的な感じもないので、意外と入りやすいです。
泉質は純重曹泉に近い単純温泉で、ちょっと珍しいので、純粋に温泉目当てで来るのもありだと思います。
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mg未満の場合は単純温泉になります。
こちらは368mgのため、単純温泉です。
単純温泉といっても何も入っていないわけではなく、成分的には炭酸水素ナトリウム(重曹)がほとんどを占めます。
その他、天然の美肌成分として知られるメタケイ酸も213mgで、かなり多めに含んでいます。