寺宝温泉
1.基本情報
【日帰り入浴時間】
8:00〜20:00
【日帰り入浴】
800円
【タオル】
300円
【露天風呂】
あり
【お風呂の数】
内湯露天(男1・女1)
【公式HP】
【個人的オススメ度】
★★★★★
2.住所・電話番号
【住所】
【電話番号】
0258-28-4126
3.泉質
■源泉
寺宝温泉あわの湯
■泉質
ナトリウム-塩化物泉(食塩泉)
■温度
40.7度
■pH値
8.0
■成分総計
4122mg
4.寺宝温泉について
寺宝(じほう)温泉は長岡ジャンクションに程近い田園地帯にある温泉。集落の中に溶け込むように一軒宿があります。
温泉は現在のご主人が自宅敷地をボーリングし、湧出させたもの。
当初は自分の様の温泉として掘削したそうですが、その泉質の良さから一般の人にも開放し、湯治施設としてオープンさせたのが始まりです。
5.外観・館内・お風呂
寺宝温泉は寺宝集落の真ん中にある温泉。
個性的な鉱泉が集まる長岡市の中でも、アワアワの特徴的なお湯でマニアには知られた温泉です。
鉄筋3階建ての建物はアパートもしくは個人医院のような外観で、温泉の看板がなければ温泉施設だとは気づかないかも知れません。
2階以上は湯治用の客室になっていますが、旅館というよりは、宿泊もできる日帰り入浴施設といった雰囲気。
こちらが玄関 。受付の女性スタッフの方はとても感じが良く、私が遠くから来たことが分かると、「遠くからわざわざありがとうございます。」と歓迎していただきました。
日帰り入浴料は800円。
朝の8時から夜の8時までとかなり長い時間日帰り入浴可能です。
ちなみに宿泊しても、お風呂は朝の7時からと夜の9時までしか入れず、前後1時間しか宿泊の旨味はありません。
こちらが館内。正面には自販機が並び、アイスの自販機も完備。
ロビー右手はちょっとした休憩用の大広間になっています。
1室2時間2000円で部屋付きの日帰り休憩も可能です。
ちなみに部屋はこんな感じ。館内は結構新しく、部屋も清潔そのもの。
湯治宿らしく各部屋にはこのような自炊用の流し台が設けられています。
では早速お風呂へ向かいます。お風呂は1階の突き当りにあります。
脱衣所はかなり広め。
こちらながお風呂。内湯の奥に露天風呂ゾーンが広がります。
内湯には2つの湯船がありますが、右手がぬるめ、左手があつめの浴槽になっています。
露天風呂は湯船が2つで、奥に木製の湯船があります。
景色はあまりありせん。
まずは手前の露天風呂から。
この日は宿泊して、朝イチの一番風呂をゲット。
琥珀色のお湯には大量の泡が浮いていて、お湯に浸かれば肌にビッシリと気泡がつきます。これはすごい温泉。
湯船の中央はお湯の色が変わっていますが、この下からブクブクと空気が投入されていて、より一層お湯に気泡が溶け込んでいます。
常連さんと思われるおじさんは、この部分に腰掛けてジャグジーのように楽しんでいました。
この露天風呂が一番ぬるく、お湯の温度にはムラがあるのですが、
一番炭酸を感じられるお風呂。炭酸は高温だと飛んでしまうので、ぬるめのほうがより炭酸を感じられます。
寺宝温泉は源泉温度が40度と絶妙なぬるさのため、炭酸を感じやすいのかもしれません。
これだけたっぷりとアワアワが溶け込むお湯ですが、泉質は炭酸泉ではなく、なんと食塩泉。二酸化炭素の量は1000mg以上で炭酸泉なのですが、こちらは11gとほんのちょっとしか含まれいないのです。
ですが、ほんとにそれだけ?と思うほどシュワシュワしています。
この温泉のように、二酸化炭素量が少なくとも炭酸泉のようなシュワシュワ感が感じられる温泉は、東鳴子温泉のいさぜん旅館なんかにもあります。
かなり個性的な温泉ですが、お湯は毎朝総入れ替えされているため、新鮮なアワアワを楽しむなら、朝一番がオススメです。
循環や消毒は一切していない本物の源泉かけ流しで、この温泉のウリのひとつ。
成分総計は4000mgを超える、ちょっと濃い目の食塩泉ですが、不思議なことにしょっぱさなどは感じず、意外にも味はありません。
成分的にはほとんどが食塩ですが、重曹も含みます。
続いてもう一つの露天風呂へ。こちらは木のお風呂で、一段高くなっています。
こちらは空気を投入していないので、温泉本来の炭酸が感じられるお風呂。先程の湯船よりはシュワシュワ感は少なめですが、やはり肌にはちゃんと気泡がつきます。
琥珀色のお湯はほんのわずかに油のような香りも混じります。
露天風呂は全体的にぬるめなので、湯上がりに内湯のあつめの浴槽であたたまると良いかもしれません。
寺宝温泉は新潟県でも数少ない炭酸が感じられる貴重な温泉。
琥珀色のお湯に泡が浮く温泉はかなり個性的で、肌にもしっかりとシュワシュワの気泡が付着する良質な温泉で、温泉好きとしてもかなりオススメのお湯です。
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはナトリウム、陰イオンは塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物泉となります。