ホテル亀屋
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 12:00〜14:00
○日帰り入浴料金 700円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
内湯(男1・女1)
○客室数 50室
〇公式HP https://www.hmi-ryokan.jp/kameya/
○混雑度 お風呂で会った人数 1人
○個人的オススメ度 ★★★★☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 0229-83-2211
3.泉質
■源泉 二見の湯
■泉質 ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
(含食塩重曹泉)
■温度 77.0度 pH7.7
■成分総計 1859mg
4.鳴子温泉について
鳴子温泉は宮城北部にある温泉。
歴史は古く、837年に潟山(鳴子火山)が噴火大爆発し、温泉が轟音とともに湧き出したと伝えられています。噴火口のカルデラは現在も潟沼として残っています。源義経や松尾芭蕉も訪れた歴史ある温泉で、現在でも大小様々な旅館がひしめく大温泉地となっています。
鳴子温泉郷は鳴子温泉の他、東鳴子温泉、川渡温泉、中山平温泉の5つの温泉の総称で、実に370本以上の源泉があります。鳴子温泉郷の特徴はその泉質の豊かさ。現在11種類あると言われる泉質のうち、実に9種類もの泉質がそろうと言われています。
日帰り入浴にも超寛容な温泉街で、これだけ多くの旅館がある中で、日帰り入浴不可の旅館はほとんどありません。
湯巡りのしやすさや泉質の面白さなど、どれをとっても完璧な温泉街。個人的に大好きな温泉の一つです。
5.外観・館内・お風呂
ホテル亀屋は鳴子温泉の入口にあるホテル。
小中規模の湯治宿が多い鳴子温泉では少数派の大型ホテルです。
駐車場は写真左手にありますが、駐車場の時点で、鳴子温泉特有のアブラ臭が香ります。
亀屋の玄関。巨大な提灯がシンボル。
重厚な木製の自動ドアを通ります。
清潔感のあるロビー。館内は結構広いです。
入浴料は700円。受付もさすが好対応でした。
お風呂は1階と最上階の6階の2箇所。
1階は小さめの内湯と露天風呂、6階は露天風呂はありませんが、大きな展望大浴場です。どちらもメイン級のお風呂なので、当然どちらも入りたいところ。
まずは1階の大浴場から。ロビーに直結しています。
脱衣所。鳴子温泉郷は渋めの旅館が多いので、脱衣所が温かいだけでもホッとします。ドライヤーはないようでした。
鳴子らしく、随所にこけしが飾られています。
こちらが大浴場。ヒノキのお風呂です。
浴室内は鳴子温泉の独特な香りが立ち込めているため、ヒノキの香りは一ミリも感じません。
アブラ臭に土の香りやアンモニアの刺激臭を足したような独特の臭いで、これを嗅ぐと鳴子温泉に来たなあという感じがします。
口に含めば、この香りがしっかり口の中に広がります。
お湯は黒湯と呼ばれる濃い茶色の温泉。
浴槽に溜まると真っ黒に見えますが、お湯自体は実は透明。
茶色の細かい湯の花も舞っています。
お湯は適温です。
1階の大浴場と露天風呂は、循環はしていませんが、
塩素消毒はあり。温泉の匂いが個性的なので、塩素臭なんてものは全くわかりません。
泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉。
旧泉質名では含食塩重曹泉です。
一般的には珍しい重曹泉ですが、鳴子温泉ではポピュラーな泉質。
食塩を含みますが、しょっぱさは感じません。
湯口に近づくと、むせるほどのアブラ臭を感じます。
続いて露天風呂へ。この日外は雪景色でした。
気づきませんでしたが、露天風呂のちょっと上の斜面には陸羽西線が走っています。
露天風呂は雪のせいもあるでしょうが、ちょっとぬるめ。
露天風呂の縁にはトゲトゲの析出物がびっしり。
お湯はうっすら曇りがかっていますが、これはメタケイ酸によるものと思われます。保湿力の高いメタケイ酸ですが、こちらは400mgを超えるかなりの濃度。鳴子温泉郷でもなかやま山荘に次ぐ2番目の含有量を誇ります。
一度着替えて、次は最上階の展望風呂へ向かいます。
エレベーター前にも鳴子こけしの展示があります。
お風呂入口。
脱衣所。6階の方が広め。
こちらが大浴場。全面ガラス張りで解放感あります。
あの鳴子温泉臭はここでも健在ですが、こちらは循環消毒あり。
最上階の6階にあるため、景色もよし。
露天風呂はないですが、内湯だけならこちらがオススメ。
亀屋なので、浴槽は大きな亀甲の形をしています。
お湯は黄土色のような黄褐色。泉質は1階のお風呂と全く同じです。
食塩を含むため、浴後はわずかに食塩泉特有のベタつきがあり、湯冷めしにくい温泉です。
鉄分も少量含んでいるため、このように浴槽の縁は赤茶けています。
展望大浴場もお湯は適温でした。よく見れば湯口も亀甲で、細かいところにもこだわりが。
亀屋は鳴子温泉では数少ないキレイ系の大型ホテル。
大型ホテルながら、泉質の良さはさすが鳴子といったところ。
6.温泉分析書の説明
成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1310mgで1000mgを超えます。陽イオンはナトリウム、陰イオンは炭酸水素イオンと塩化物イオンとはが20%を超えるので、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉となります。旧泉質名で含食塩重曹泉です。