松の井荘
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 要確認
○日帰り入浴料金 700円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯(男1・女1)
露天(貸切1)
○タオル フェイスタオルサービス
〇公式HP なし
○混雑度 誰にも会わない(貸切利用)
○個人的オススメ度 ★★★☆☆
2.場所・電話番号
〇住所 栃木県那須塩原市中塩原594
〇電話番号 0287-32-2164
3.泉質
■源泉 松の木平戦場源泉
■泉質 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(含重曹食塩泉)
■温度 51.0度 pH 7.1
■成分総計 1722mg
4.塩原温泉郷について
塩原温泉郷の開湯は806年と伝えられ、1200年以上の歴史ある温泉です。正確には塩原温泉と言う温泉はなく、塩原十一湯(大網、福渡、塩釜、塩の湯、畑下、門前、古町、中塩原、上塩原、新湯、元湯)と呼ばれる温泉の集まりで、150もの源泉があります。
合計で30件以上の旅館が軒を連ねる、栃木県を代表する温泉です。
中塩原温泉は箒川の左岸に位置する温泉。塩原温泉郷では最も新しい温泉で、小さな旅館が4件点在しています。源泉もそれぞれ異なっており、微妙に泉質が異なります。塩原温泉郷の中心から少し離れているため、落ちついた雰囲気の温泉です。
5.外観・館内・お風呂
松の井荘は中塩原温泉の高台にある木造2階建ての旅館。
なぜか温泉好きからも一目置かれた存在で、マニアックな旅館ながらも、多くのブログで紹介されています。
中塩原温泉はどの旅館も離れているため、一件宿のような雰囲気があります。
立派な入母屋造りの屋根が印象的な玄関。
よく手入れされた庭木も立派です。
松の井荘は一応日帰り入浴可能なのですが、日帰り入浴のハードルは超絶高め。塩原温泉郷の湯巡り手形にも参加していません。
当方も何度も何度も電話して、日帰り入浴をアタックしたのすが、「今日はお客さんいるのでちょっと。。」、「お風呂掃除入るのでちょっと。。」などなどことごとく玉砕。かれこれ10回以上は断られています。それでも諦めずに日曜日の13時頃に電話。
今回もダメ元でしたが、今日はあっさりと「いいですよ」とのこと。
千載一遇のチャンスに「今すぐ行きます」と伝えてやってきました。
こちらがロビー。日曜日の昼間なのでちょっと暗めです。
奥の方から物音がゴソゴソと聞こえたので、「すみませ〜ん」と声をかけるも全く反応なし。
呼び鈴を何回から鳴らすと、「は〜い」と女将さんが真横の襖を開けて出てきてくれました。
日帰り入浴料は700円。
フェイスタオルはサービスしてくれました。
松の井荘の男女別の内湯と貸切露天風呂があるのですが、
日帰り入浴ではどちらか一つのみ入浴可能、
女将さんから「どちらにしますか」と選択を迫られます。
ちなみにどちらも入ることはダメだそうです。
個人的には料金を2倍払ってもどちらも入りたいところでしたが、温泉ブログでよく目にする露天風呂をお願いしました。
露天風呂は玄関の真横にあります。
写真左に映っている白いのれんの部分が露天風呂です。
露天風呂は貸し切りでの利用となります。
露天風呂入口。湯小屋は簡素な感じです。
この日は12月も初旬。冷たい風が吹き付ける中、露天風呂をチョイスしたことをちょっと後悔しましたが、念願の松の井荘なので、期待値は高めです。
脱衣所。小さな小屋には化粧洗面台やドライヤーなどのアメニティはありません。暖房設備もなかったので、冬場は結構寒そう。
脱衣所の目の前が露天風呂になっています。
寒かったので、そそくさと着替え、猛ダッシュで露天風呂へ向かいます。
こちらが露天風呂。四角形の石造りの露天風呂です。
高台にある旅館ですが、眺望はありません。
その代わり、手入れされた庭木がちょこちょこと植えられています。
シャワーは一箇所だけありましたが、ボディソープやシャンプーなどはなく、体を洗う目的なら内湯の方がオススメです。
この寒風の中、シャワーを浴びるのはなかなか勇気がいりますが。
お湯はちょっと緑がかった色をしています。
無色透明が多い塩原温泉郷ではちょっと珍しい色です。
温度は外が寒かったせいか、気持ち熱めに感じましたが、
冬はこれくらいの方が丁度よいです。
源泉は2箇所のパイプから投入されていました。
源泉は松の木戦場源泉というこの宿でしか入れない貴重なもの。
記載はありませんでしたが、おそらく源泉かけ流しです。
泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。
旧泉質名では含重曹食塩泉となります。
同じ中塩原温泉の梅川荘も同じ泉質。
わずかな塩味と結構な苦味があります。
二酸化炭素はごく微量なのですが、泡付きも感じられ、わずかに硫黄の香りもする良質なお湯。
温泉好きに評価が高いのも納得です。
食塩泉は塩分で皮膚がコーティングされ、熱の発散を防ぐため、あたたまりが良いお湯。半分こごえながら脱衣しましたが、お風呂上がりはしっかりとポカポカでした。
また重曹は洗剤にも使われるとおり、クレンジング作用のあるお湯。
浴後は肌や手がさらさらになります。
松の井荘は日帰り入浴をめちゃくちゃしにくい旅館なので、電話確認はマスト。緑がかったお湯は塩原でもここだけなので、チャンスがあれば、ぜひオススメしたい温泉です。
まだまだあります 塩原温泉郷
【塩原温泉郷を入りつくせ!】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ25選) - 大露天風呂の日記
6.温泉分析書の説明
温泉分析書の写真は撮り忘れました。
溶存物資が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1722mgで1000mg超え。陽イオンはナトリウム、陰イオンが塩化物イオンと炭酸水素イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩原泉となります。