大露天風呂の日記

旅館好きの温泉ソムリエのブログ 各温泉の日帰り入浴情報を全旅館紹介します

塩原温泉郷  古町温泉  満寿屋 感激のおもてなし旅館で日帰り入浴

満寿屋

 

1.入浴時間・料金・混雑度


○日帰り入浴時間 15:00〜18:00
○日帰り入浴料金 800円(湯巡り手形で400円)
○露天風呂    あり
○お風呂の数   内湯露天(男1・女1)
○タオル     250円(ロゴなし)

○客室数     20室

〇公式HP     http://www.e-masuya.com/

◯混雑度     ほとんど誰にも会わない

◯個人的オススメ度 ★★★☆☆

 

2.場所・電話番号

〇住所  栃木県那須塩原市塩原770-1

〇電話番号  0287-32-2001

 

3.泉質

■源泉    満寿屋旅館源泉

■泉質    ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉

      (含土類-食塩泉)

■温度                64.5度

■成分総計  1961mg     pH 6.9

 

4.塩原温泉郷について


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塩原温泉郷の開湯は806年と伝えられ、1200年以上の歴史ある温泉です。正確には塩原温泉と言う温泉はなく、塩原十一湯(古町、門前、福渡、塩釜、畑下、大網、新湯、元湯、中塩原、上塩原、塩ノ湯)と呼ばれる温泉の集まりで、150もの源泉があり、泉質も様々。30件を超える旅館があり、まさに温泉天国。かつてはこれに「甘湯、須巻、袖が沢」の3温泉が加わっていましたが、旅館が全てなくなり、現在は消滅しています。


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塩原温泉郷は日帰り入浴も比較的に積極的に行っており、旅館共同組合の湯めぐり手形を購入すれば、なんと半額で各旅館の日帰り入浴が可能です。

塩原で日帰り入浴する際のマストアイテムで、塩原もの語り館や各旅館で購入可能です。

 

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古町温泉は塩原温泉郷の中でも中心に位置しており、箒川沿いに旅館が点在しています。安土桃山時代には既に温泉の開発がなされていたと言われ、塩原温泉郷の中心として栄えてきました。旅館数は塩原温泉郷で最大です。

戦前の写真にも現在も残る上会津屋などが写っている他、多くの旅館が立ち並んでいます。戦前は田んぼであった写真上部付近は現在は国道が開通。

国道沿いに新しく作られた旅館も古町温泉として数えられます。

 


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古町温泉や門前温泉の界隈は塩原名物とて焼き(どら焼きクレープ)のお店も集まっていますので、ちょっとボリューミーですが、湯上がりのスイーツに良いかもしれません。写真は今井屋のとて焼き。皮はどら焼きみたいな感じで、まんじゅうが突き刺さってますので、結構お腹いっぱいになります。

 

 

5.外観・館内・お風呂


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満寿屋(ますや)旅館の外観。国道沿いに面しており、駐車場も広いです。建物は少々古いです。

日帰り入浴は旅館によっては歓迎されなかったり、無碍に扱われたりする時もあるのですが、こちらの旅館はいつ行ってもびっくりするくらい丁寧に歓迎してくれます。


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駐車場に車を停めるや否やご主人がでてきてお出迎え。日帰り入浴を告げると「どうぞどうぞ」と快く迎えてくれました。


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受付に到着すると、ご主人さんがどこかへ。

どうやらお風呂へ先回りして、石油ストーブを付けてきてくださったようでした。「寒いので暖かくしておきました」  

ありがたい限り。

 

湯めぐり手形持参ですので、入浴料は800円の半額の400円を払います。


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建物は古いですが、館内はいたるところに花が飾られており、建物の古さはあまり感じないくらい。気持ちよく過ごせます。


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広い館内に花を設えるのは結構大変なことだと思います。

こういう所にも宿の心遣いを感じます。


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タオルは200円で買えます。ロゴなし。


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お風呂はエレベーターに乗って3階です。女性のお風呂は4階になります。


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エレベーターを降りて廊下を進みます。


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お風呂の入り口。階段の右側です。


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脱衣所です。ストーブを先につけていただいたのでとても暖かい。 ドライヤー等あります。


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こちらが内湯。湯気がすごくてわかりにくいですが、結構広い湯船です。


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シャワーやボディソープ、シャンプー類もちゃんとしています。


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内湯の外側にはベランダのようなところがあります

ここに見逃してしまいそうですが、小さめの露天風呂もあります。

 

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泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉ですです。お湯は若干薄い緑色のような感じで、味は少ししょっぱいくらいで、無味無臭に近いくせのないお湯です。 


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帰りにロビーでなんとあたたかいお茶を用意して待っててくださいました。

ちなみに夏場は冷たい麦茶を用意してくれます。

日帰り入浴の安客なのに心遣いが本当にありがたい。

 

なのにいつも空いていて少し心配になります。

外観は決してきれいではありませんが、日帰り入浴でこんなにおもてなしをしてくれる旅館はそうそうありません。ぜひオススメです。

 

今度は泊まってゆっくりしてみたいです。

 

まだまだあります 塩原温泉郷

 

【塩原温泉郷を入りつくせ!】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ25選) - 大露天風呂の日記

 

 

6.温泉分析書の説明


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成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは塩化物イオンと炭酸水素イオンが20%を超えるので、ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉となります。旧泉質名では含土類-食塩泉。

 

ここまではまあまあよくある泉質ですが、特筆すべきはメタケイ酸の量!メタケイ酸は天然の保湿成分といわれ、きめの細かい美肌つくるとされています。これを50mg以上含有すると温泉の定義に該当しまさが、ここの源泉はメタケイ酸をなんと239mgも含みます。これは塩原温泉郷でも最多クラスの含有量。