勘七湯(かんしちゆ)の日帰り入浴ってどんな感じなの?
年間300箇所以上日帰り入浴している温泉ソムリエが、実際に訪れてレポートします。
こんな人におすすめ
・珍しい温泉に入りたい
・美肌効果のある温泉に入りたい
・ちょっとレトロな宿が好き
営業情報とアクセス
▶日帰り入浴時間
8:00〜20:00(20時以降要問合せ)
▶日帰り入浴料
500円
▶お風呂の数
内湯大浴室(男1・女1)
内湯小浴室(男1・女1)
▶サウナ
なし
▶住所
▶電話番号
0229-83-3038
勘七湯の外観と館内
勘七湯(かんしちゆ)は江戸時代の天明4年(1784年)創業の超老舗旅館。勘七湯という旅館名もいかにもな貫禄があります。
てすが、外観はこんな感じで、老舗の貫禄はあまりなく、ちょっと錆びれた鉄筋コンクリート造。
旅館の前に小さく佇むこの建物が勘七湯の旧館。
現在は使われていないようでした。
東鳴子温泉街の入組んだ場所にあるため、駐車場がちょっと小さい。
宿前のわずかなスペースに駐車。
もしかしたら他にも駐車場があったのかも。
ロビー。勘七湯は東鳴子温泉でも一番早い、8時から日帰り入浴可能。ということで朝8時に伺うことにします。
念のため事前に電話してみると、「今留守にしているので、帳場にお金置いて、入ってよいですよ」とのこと。
どうでもいいですが、宿のご主人は結構早口。
電話によると、鍵があるところにお金を置いて欲しいとのことでした。入浴料は500円。ですが、持ち合わせがお札しかない。。。
留守だとわかっていたはずなのに、小銭を持ってこなかったことを激しく後悔。かといって、引き返す時間ももったいなく、すぐにでもお風呂に入りたかったので、大サービスで千円札をバンっと置き館内へ。
勘七湯の温泉
浴室は男女それぞれ大小二箇所あり、贅沢にも源泉が異なります。
500円で二箇所も入れるんだから、とってもお得。
(実際は1000円払っていますが)
まずは小浴室から行くことにします。
右の廊下奥が小浴場。左側が大浴場です。
大浴場には特に名前はありませんが、小浴場には不老泉という名前がついています。なんとなく不老泉のほうが、宿の推しの源泉と予想。
不老泉入口。脱衣所は結構狭めです。
こちらが小浴場。窓が小さいため、狭い印象を受けます。
サイズ的には知らない人と入るなら、二人か三人が限度でしょう。
ちなみにフロントに言えば、貸切利用も可能(30分程度)なようです。
浴室自体にはなんの特徴もないのですが、すごいのはお湯です。
東鳴子温泉らい真っ黒なお湯がたたえられています。
小さい浴槽なので、なんとなく熱いお湯を覚悟しましたが、全然熱すぎることはなく、入りやすい温度でした。
このお湯の正体は純重曹泉。「純」とつくとおり、重曹以外の成分をほとんど含まない、純度の高い重曹泉です。
純重曹泉は全国的には意外と希少な泉質で、鳴子温泉以外ではあまりお目にかかれません。
不思議なお湯を桶ですくってみました。小さいですが、黒い湯の花が混ざっています。湯の花だと知らなければ、湯垢だと思ってしまいそうな形状ですが、これはれっきとした温泉成分。お湯自体に濁りがあるわけではなく、褐色がかった透明なお湯です。
重曹泉はクレンジング作用が強く、肌がサラサラになります。
その他、別名肝臓の湯とも言われ、胆汁の分泌を促し、肝臓や膵臓の働きを活発にすると言われています。
また、胃酸を中和するため、胸焼けなんかにも効き目あり。
重曹特有のちょっと焦げ臭い匂いはなく、お湯はちょっと油臭のような木材臭のような臭いがします。
その他、保湿成分として知られるメタケイ酸も豊富に含むお湯。
重曹とメタケイ酸のダブルパンチでまさに超美肌の湯。
続いてもう一箇所の大浴場へ。
こちら側の脱衣所は広め。ドライヤーもありです。
こちらが大浴場。さきほどと浴室のテイストは同じで、ちょっと広いくらい。ここも窓が少ないので、開放感はイマイチ。露天風呂もありません。
がここもお湯が素晴らしい。黒さは小浴室よりは薄めですが、
源泉かけ流し。湯温が高いため、加水はしているようです。
湯口は階段状。成分総計的にはさきほどの不老泉よりも濃いお湯です。
食塩を含む点のみ異なりますが、しょっぱさは感じず、さきほどのお湯と違いはほとん分かりません。
ただ、浴後はちょっとだけ、食塩が肌にまとわりつくような感覚があり、よく暖まります。
浴槽の半分は残念ながら空になっていました。
7年前くらいにも訪れた事があるのですが、そのときにこちら側にもお湯があったかどうかは忘れました。
お風呂上がりにも、宿のご主人には結局会えず。
500円は戻りませんでしたが、1000円払ってもいいくらいのよき湯でした。
以上、勘七湯の日帰り入浴情報をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
東鳴子温泉に日帰りで訪れた際の参考にしていただければ幸いです
日帰り入浴してみた感想まとめ
高友旅館はす。
勘七湯の泉質と効能
▶小浴室
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