越後屋旅館
1.入浴時間・料金・混雑度
○日帰り入浴時間 10:00〜16:00
○日帰り入浴料金 500円
○露天風呂 あり
○お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
○客室数 13室
○タオル 150円(ロゴあり)
○公式HP https://echigoyaryokan.com/
○混雑度 お風呂で会った人数 1人
○個人的オススメ度 ★★★★★
2.場所・電話番号
〇電話番号 0229-84-7005
3.泉質
【不動の湯】
■源泉 不動の湯
■泉質 単純硫黄泉
■温度 38.1度 pH8.2
■成分総計 823mg
4.川渡温泉について
川渡(かわたび)温泉は鳴子温泉郷の1つに数えられる温泉。
仙台方面から鳴子温泉郷へ向かうと最初に到着する温泉です。
鳴子温泉郷の中でも最も古い歴史を持ち、1000年以上前に発見されたと伝えられています。江戸時代には仙台藩の御用湯が置かれるなど大いに賑わいました。かつては命取りの病気だった脚気に特に効能があるとされ、「脚気川渡」と称されたほど。最上街道から江合川を挟んだ対岸にあったことから、「川渡」の名がついたと言われています。
5.外観・館内・お風呂
川渡温泉の湯守である藤島旅館の目の前にあります。
玄関前に駐車して、日帰り入浴をお願いすると、駐車場が違う旨を指摘されます。
駐車場は少し離れた、道路を挟んだ斜め向こう側にあります。
全然関係ないですが、駐車場の柵にからまりついたカボチャ。
どうしてこうなった?
気を取り直して再び入館。ロビーはなかなかキレイにリニューアルされています。
入浴料は500円。
タオルは150円。しっかりとロゴ入り。
ロビーにはネオンテトラ(たぶん違うと思います)みたいな熱帯魚がいました。
お風呂は廊下を奥へ進んで奥。
越後屋旅館は不動の湯と越後の湯の2つのお風呂があり、贅沢なことにそれぞれ源泉が違います。その他にも宿泊者専用の貸切内湯もあります。
2つのお風呂は日によって男女が入れ替わります。
この日の日帰り入浴は不動の湯が男湯。
ちなみに不動の湯も越後の湯も露天風呂付属。
不動の湯と越後の湯の間にフリーお水コーナーがあります。
鳴子らしく、こけしも2体。置いてあるアメニティは宿泊者専用です。
不動の湯入り口。
脱衣所。
こちらがお風呂。内湯の外に露天風呂も見えます。
お湯は川渡温泉らしい抹茶色に濁った硫黄泉。
洗い場は少なめでした。
川渡温泉に多い源泉は含重曹芒硝硫黄泉ですが、こちらは単純硫黄泉のお湯。名前的には全然違う温泉に見えますが、こちらの方が若干成分濃度が低いだけで、主成分はほぼ同じ。
お湯の色や硫黄の臭いなど、川渡温泉の一般的なそれとあまり区別がつきません。
ですが、湯の温度は違います。熱めが多い川渡温泉ですが、こちらはちょっとぬるめ。というのも不動の湯源泉は温度が38度と低いためです。
適温になるよう加温しているため、実際は41度くらいになっています。
個人的には38度の源泉温度を生かし、そのままかけ流して欲しいところですが、鳴子温泉は熱めのお湯が好きな人が多いのかもしれません。そういえば、鳴子温泉郷にぬるゆの温泉はほとんど見たことがありません。
続いて内湯から露天風呂へ。ジャスト一人分くらいのサイズ。岩組のミニミニ露天。ここは川渡温泉の抹茶色ではなく、白濁していて源泉の特徴がよく表れています。白濁の温泉は川渡温泉でここだけの貴重なもの。
温度も内湯よりぬるめで、より源泉に近い感じ。
かなり気持ちよかったので、しばしゆっくりと露天風呂につかります。
ちなみにもう一箇所の越後の湯は、含重曹硫黄泉です。越後の湯が男湯の日にまた改めて伺いたいと思います。
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mg以下の場合は単純温泉となります。
こちらは823mgのため、惜しくも単純温泉です。
単純温泉と言っても何も入っていないわけではありません。
もし1000mgを超えていればナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉(含重曹芒硝泉)となる温泉です。
その他に総硫黄(硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mg以上で硫黄泉となりますが、こちらは3.3mg含まれるため、ギリギリ基準を満たします。
以上より、単純硫黄泉になります。