大露天風呂の日記

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白子温泉 ホテルカアナパリ ビビットオレンジのクセ強温泉に日帰り入浴

ホテルカアナパリ

 

 

1.入浴時間・料金・混雑度


 
 
○日帰り入浴時間 11:00〜14:00

○日帰り入浴料金 850円 
○露天風呂    あり
○お風呂の数     内湯露天(男1・女1)

         展望内湯(男1・女1)

○タオル     100円(レンタル)

○客室数     50室

○公式HP     https://kaanapali.co.jp/

○混雑度        ほとんど誰にも会わない

○個人的オススメ度 ★★★★☆

 

2.場所・電話番号

 

 〇住所  千葉県長生郡白子町中里4519

〇電話番号   0120-342-045

 

3.泉質

 
 
■源泉   H-106号井戸

■泉質   含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強温泉

■温度             24.5度    pH不明

■成分総計  32670mg

 

4.白子温泉について

 


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白子温泉は白砂青松が美しい九十九里浜に面する温泉。

温泉の歴史はかなり新しく、平成元年にボーリングにより地下2000mから湧出しました。白子町をはじめとする千葉県は天然ガスヨウ素が豊富な地質。「かん水」と呼ばれる太古の海水が温泉の元になっています。ヨウ素の含有量は全国トップクラス で、かなり濃度が濃く、クセの強い特異な温泉です。九十九里浜に近いことから、海水浴客やサーファーなどで賑わう他、テニスコートや体育館を併設しているホテルも多く、大会や合宿での団体客も多いです。ビジネスホテルのようなホテルが10件以上密集する、千葉件県最大の温泉地となっています。

 

5.外観・館内・お風呂

 


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ホテルカアナパリは白子温泉の中心部にあるホテル。

ヤシの木が特徴的な南国風のホテルです。

客室数は50室で白子温泉でも有数の規模を誇ります。


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ロビー。入浴料は850円。

タオルは100円ですが、レンタルのみ。



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お風呂は2箇所あります。ひとつは一階にあるヤシの木庭園の露天風呂と内湯。もう一つは最上階の展望内湯です。


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庭園風呂への入り口はちょっと昭和な感じ。

平成元年の開湯なので、そんなはずはありませんが。


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露天風呂は一度外へ出ます。


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お風呂入り口。


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南国感あふれる脱衣所。皆さん一目散に展望風呂へ向かうようで、庭園風呂はガラガラでした。


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こちらが内湯。


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お湯は鮮やかな黄色!

泉質は含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強温泉。成分濃度が非常に高く、成分総計は3万2000mg超えの驚くべき数値。

ヨウ素泉は白子温泉新潟県北部にしかない国内でも貴重な泉質です。


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日本有数の量のヨウ素臭素アンモニアを含むため、なんとも面白いの臭いがします。例えるなら、甘い土のような匂いに、アンモニアを混ぜたような。この甘い臭いは結構キツイ臭いです。


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最初は甘い臭いしか感じないのですが、よーく嗅ぐと、アンモニアの刺激臭が鼻を突き始めます。


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カランにもちょっと南国を感じます。


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続いて露天風呂へ。なんとこちらは鮮やかなオレンジ!

ここまできれいなオレンジ色は白子温泉でもここだけ。

他のホテルはコーヒー色の温泉が多いです。

ところが、白子温泉はどのホテルも源泉は同じで、寸分違わぬ同一の泉質です。湯使いや場所によるのか、各ホテルで微妙に色や臭いの強弱が異なります。


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露天風呂の湯口。噴水のようにボコボコと湧いています。


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露天風呂も内湯もお湯は適温でした。


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見上げれば見事なヤシの木。

ヤシの木風呂という名前ですが、見上げないとやしのきは見えません。


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続いて展望風呂へ。エレベーターは2箇所あり、ロビーに近い方のエレベーターはお風呂がある7階までいかないので要注意。


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このエレベーターとても遅い。。


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展望風呂入り口。


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脱衣所。


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こちらが展望風呂。露天風呂はありません。

一階と打って変わり、ウッディな内湯です。


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7階にあるので眺めも良いです。白子温泉の中心街や九十九里海岸が見えます。


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こちらはコーヒー色のお湯。少し熱めでした。


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カラン。アメニティがカラフル。

このホテル、温泉街のど真ん中にあるためか、日帰り入浴も結構混み合います。ですが、一階のお風呂はがら空きですので、ゆっくり入るなら一階が狙い目。

 

まだまだあります 白子温泉

 

【白子温泉を入りつくせ!】日帰り入浴可能なホテル11件全て入ったので紹介します!(含ヨウ素強食塩泉) - 大露天風呂の日記

 

6.温泉分析書の説明

 


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溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはナトリウム、陰イオンは塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物泉となります。

ナトリウムイオンを5500mg、塩化物イオンを8500mg以上含むと強食塩泉になりますが、どちらも1万mgを超えているため、強食塩泉です。成分総計は驚異の3万2000mg超え。

 

また特殊成分として、ヨウ素を10mg以上含むとヨウ素泉になりますが、ここはなんと116mgも含みます。基準値の実に11倍。

 

特筆すべきは臭素で140mgも含有。  温泉基準は5mgなので約28倍の恐るべき含有量。またアンモニアも249mgと驚異的です。

ヨウ素臭素アンモニアはおそらく日本一に近い含有量です。

 

同じ天然ガスやかん水由来のヨウ素泉は新潟県北部にもあるのですが、含有量は全てにおいてこちらが上。

 

温泉のイメージがない千葉県ですが、千葉にもものすごい温泉があります。