大露天風呂の日記

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白子温泉 ホテルニューカネイ 油臭とアンモニア臭香るクセ強温泉に日帰り入浴

ホテルニューカネイ

 

 

1.入浴時間・料金・混雑度


 
 
○日帰り入浴時間 14:00〜20:00

○日帰り入浴料金 650円 
○露天風呂    あり
○お風呂の数     内湯露天(男1・女1)

○タオル     100円(レンタル)

○客室数     47室

○公式HP     http://www.newkanei.co.jp/index.html

○混雑度        ほとんど誰にも会わない

○個人的オススメ度 ★★★★☆

 

2.場所・電話番号

 

 〇住所  千葉県長生郡白子町中里4442

〇電話番号   0475-33-2511

 

3.泉質

 
 
■源泉   H-106号井戸

■泉質   含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強温泉

■温度             24.5度    pH不明

■成分総計  32670mg

 

4.白子温泉について




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白子温泉は白砂青松が美しい九十九里浜に面する温泉。

温泉の歴史はかなり新しく、平成元年にボーリングにより地下2000mから湧出しました。白子町をはじめとする千葉県は天然ガスヨウ素が豊富な地質。「かん水」と呼ばれる太古の海水が温泉の元になっています。ヨウ素の含有量は全国トップクラス で、かなり濃度が濃く、クセの強い特異な温泉です。九十九里浜に近いことから、海水浴客やサーファーなどで賑わう他、テニスコートや体育館を併設しているホテルも多く、大会や合宿での団体客も多いです。ビジネスホテルのようなホテルが10件以上密集する、千葉件県最大の温泉地となっています。

 

5.外観・館内・お風呂

 


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ホテルニューカネイは九十九里の海岸線沿いにあるホテル。

白子温泉にあるホテルニューカネイとホテル白洋、白子ニューシーサイドホテルは同じグループです。

白子温泉で3件もホテルを展開する一大勢力。


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このホテルは広大なテニスコートやスポーツ施設を有します。

外観に温泉感はなく、ビジネスホテルや研修所のような雰囲気。

白子温泉のホテルはこうしたスタイルのところが多いです。


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ロビー。入浴料は650円です。

タオルはレンタルのみで販売はありません。


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男女別のお風呂はロビーの真横にあります。


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脱衣所。


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こちらが大浴場。

琥珀色のお湯がたたえられています。


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白子温泉はクセの強いの温泉。

高濃度の強食塩泉で、成分総計はなんと3万mg超!!

臭いも強烈で、少し甘い土のような独特の香りに、後からアンモニア臭が鼻を突きます、正直温泉とは思えないような、嗅いだことのない臭いです。

白子温泉の源泉は全てH-106号という井戸で、ホテルによって泉質が異なることはないのですが、湯使いの違いからか、微妙に色や臭いが違います。ここはアンモニア臭が少し強めに感じました。


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源泉は24度のため、加温しています。

循環ろ過や消毒、加水ありにもかかわらず、この臭いと色なのだから驚きです。味は海水よりもしょっぱい味。ひとなめでやめておきました。

 

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カランも多め。


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こちらのホテルは白子温泉では珍しく、露天風呂も備えます。

一階にあり、周りはテニスコートのため、景色はあまりありません。


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露天風呂は内湯よりも少し黒っぽく、コーヒー色のお湯です。

温度は適温。

この露天風呂は白子温泉で唯一、油のような臭いがありました。

強食塩泉のため、浴後は海に入ったあとのようにベタベタになります。アンモニア臭は体には残らないのでご安心を。

 

 

 

まだまだあります 白子温泉

 

【白子温泉を入りつくせ!】日帰り入浴可能なホテル11件全て入ったので紹介します!(含ヨウ素強食塩泉) - 大露天風呂の日記

 

6.温泉分析書の説明

 


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溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはナトリウム、陰イオンは塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物泉となります。

ナトリウムイオンを5500mg、塩化物イオンを8500mg以上含むと強食塩泉になりますが、どちらも1万mgを超えているため、強食塩泉です。成分総計は驚異の3万2000mg超え。

 

また特殊成分として、ヨウ素を10mg以上含むとヨウ素泉になりますが、ここはなんと116mgも含みます。基準値の実に11倍。

 

特筆すべきは臭素で140mgも含有。  温泉基準は5mgなので約28倍の恐るべき含有量。またアンモニアも249mgと驚異的です。

ヨウ素臭素アンモニアはおそらく日本一に近い含有量です。

 

同じ天然ガスやかん水由来のヨウ素泉は新潟県北部にもあるのですが、含有量は全てにおいてこちらが上。

 

温泉のイメージがない千葉県ですが、千葉にもものすごい温泉があります。