大露天風呂の日記

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湯西川温泉  おやど湯の季 フリーサービス満点の旅館で混浴露天風呂に日帰り入浴

おやど湯の季

 

 

1.入浴時間・料金・混雑度

 

〇日帰り入浴時間 13:00~18:00
〇日帰り入浴料金 700円  
〇露天風呂    あり
〇お風呂の数   露天(混浴1・女1・貸切1)

         内湯(男1・女1)

〇タオル     100円(ロゴあり) 

〇公式HP     http://www.yunotoki.com/

〇混雑度     お風呂で会った人数 2人

〇個人的オススメ度  ★★★☆☆

 

2.場所・電話番号

 

〇住所  栃木県日光市湯西川783

〇電話番号  0288-98-0044

 

 

3.泉質

 

■源泉   高手観音の湯

■泉質   アルカリ性単純温泉

■温度             64.0度  pH 8.76

■成分総計  333mg 

 

4.湯西川温泉について

 


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湯西川(ゆにしがわ)温泉は800年以上の歴史を持つ由緒正しき温泉。

栃木県内でもかなりの山奥にある温泉ですが、壇ノ浦の戦いで敗れた平家がこの地に逃れて、温泉を発見したとされています。そんなわけで、湯西川温泉は今でも平家直孫が経営する旅館もあり、平家推しがすごいのが特徴。旅館名も平高房や清盛などドストレートなものも。

夕食は囲炉裏を囲み、昔ながらの落人の伝統料理がウリです。

 

湯西川温泉にはかつて平家の直系子孫が経営する二大旅館がありました。ひとつは湯西川温泉最大だった伴久ホテルと、もう一つは老舗の雰囲気を残す本家伴久旅館です。伴とは平家の子孫の名字だそうです。伴久ホテルは東日本大震災の煽りを受けて倒産し、今は名前が変わりました。

リニューアルや何かで旅館の名前がころころ変わるのも湯西川温泉の特徴。

伴久ホテル→ホテル湯西川

湯西川国際観光ホテル→花と華

かめや平家の庄→揚羽

 

栃木県内ではちょっと高級なイメージのある温泉で、

日帰り入浴には極めてケチ。ほとんどの旅館で日帰り入浴不可。

主要な旅館は全て不可で、ちょっとマニアックな旅館4件のみ日帰り入浴可能です。

 

5.外観・館内・お風呂

 


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お宿湯の季(ゆのとき)は湯西川温泉のメインストリートから逸れた奥まった場所にある旅館。かつては湯西川別館という名前でした。「湯の季」という名前はいかにも最近オープンした旅館って感じの名前ですが、かなり年季の入っていたかつての湯西川別館の建物をリニューアルした旅館のようです。隣には湯西川館本館という旅館がありますが、姉妹館とかではなく、親族が経営していたため本館と別館という名前を使っていたようです。

 

隣の湯西川館本館は昭和ノスタルジーな雰囲気を今なお残していますが、こちらは今どきの旅館という見た目をしています。


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正面からは小さめに見えますが、奥に長い旅館です。


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こちらが玄関。


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受付で700円を払います。お風呂の場所について丁寧に説明してくれます。こちらは内湯とは露天風呂の二箇所のほか、空いていれば貸切風呂も入れるという太っ腹な日帰り入浴スタイルが自慢。

露天風呂は混浴露天風呂と女性専用露天風呂の2箇所があるため、女性の方は全部で4箇所も入れる計算になります。


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タオルは100円で歯ブラシつき。女将さんが色とりどりのフェイスタオルをずらっと並べて、好きな色を選べるシステムでした。私は薄緑色をチョイス。


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内湯はロビーから階段を上がって二階です。

途中で中二階みたいになっているところが内湯。


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内湯入り口。


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明るい脱衣所。


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ドライヤーなどもあり。


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こちらが内湯。L字型の浴槽です。キレイなんですが、渋さもなく、逆に言えば特徴もない浴室。かなり新しい感じがしたので、リニューアル時に手を入れたのかもしれません。ちょっときれいめな銭湯のような雰囲気です。


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洗い場は一つ一つがセパレートされています。

ボディソープはなんと馬油。1本4000円近くする代物で、高級旅館のマストアイテム。とてもいい匂いがします。


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浴槽のL字の先端はよく見るとジェットバスになっています。しかも珍しい手動式。ボタンを押すとゴボゴボと15分間ジェットし続けます。


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ジェット開始。最初は水みたいな温度のジェットもありましたが、徐々に適温に。


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湯桶がケロリンというのも高評価なポイント。

馬油にケロリンすばらしい。


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続いて露天風呂へ。2階からエレベーターに乗り3階へ。

森林の壁が気になります。


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このお宿は奥に長く、なかなか複雑な作りをしています。

エレベーターを降りたら右です。


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エレベーター横には輪投げ。久しぶりに見ました。

エレベーターの待ち時間に輪投げを楽しませる憎い仕掛け。


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この廊下の突き当りは外に繋がります。

そこが混浴露天風呂と女性用の露天風呂です。


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木造の雰囲気ある湯小屋。共同浴場のような雰囲気です。

先程の現代的な内湯とは大違い。

露天風呂は壮健の湯といいます。

露天風呂には洗い場もあるので、洗いにこだわらなければ、内湯はスルーで露天風呂へ一直線でもいいかもしれません。

左側が女性用、右が混浴露天風呂になっていますが、すぐ隣に女性用露天風呂があるのに、わざわざ混浴露天風呂に入る人なんていない気がします。

混浴露天風呂ですが、のれんは青で知らなければ、男湯にしか見えません。


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さっそくドアを開けて中へ。

すぐに脱衣所。ですが、屋外なので寒いです。

悶絶しながら着替えて、速やかにお風呂へ。


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浴槽は2つあり、手前に大きな露天風呂と奥に小さな陶器風呂が一つだけあります。


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露天風呂にも立派な洗い場。ここは内湯と違い馬油ではありませんでした。真冬はちょっと辛いかも。


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露天風呂の湯口は壺をくりぬいた独特な形でした。泉質はアルカリ性単純温泉

源泉は3本保有しているそうですが、高手観音の湯という源泉をメインで使用しているようです。

実はこの源泉、フッ素の含有量が多い珍しい温泉なのですが、フッ素は別に効能があるわけでもないため、参考程度に。

湯西川温泉は源泉温度が比較的高いためピリっと熱め。わずかにたまご臭がするお湯です。湯西川温泉は美肌の湯と言われるだけあり、掃除にも使われる重曹分を含みます。そのため、入ったあとは驚くほど肌がさらさらになります。


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奥の陶器風呂。源泉の投入量が少ないのか、こちらのほうが少しぬるめでした。


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露天風呂にはカエルが鎮座。飲泉用かもですが、特にお湯は出ていませんでした。若カエル 無事カエルと書かれたシュールすぎるカエル様。


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もう一箇所貸切風呂もあるのですが、ご夫婦が貸切中。

入れる権利はありつつも、いつまで待つのか分からなかったので、すっぱり諦めました。

こちらはまた今度にレポートします。


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二階ラウンジは日帰り入浴客にも開放されています。

フロントでも「二階で湯上がりのコーヒー用意してます」とおすすめされました。

日帰りでもお風呂上がりにゆっくり寛げる場所があるのはありがたいこと。


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コーヒー、紅茶、お茶が飲み放題なんて太っ腹。

サービスよいです。繰り返しますが、700円でこれだけお風呂に入れてドリンクまで飲み放題ですよ。


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蔵書も豊富です。


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ワンピースやイニシャルDなどなど。

お風呂に入れて漫画も読み放題とは恐れ入りました。

 

700円で3箇所もお風呂に入れて、ラウンジも利用できるのかかなりオトクだと思います。

 

 

まだまだあります 湯西川温泉

 

【湯西川温泉】日帰り入浴完全マスターガイド(温泉ソムリエのオススメ4選) - 大露天風呂の日記

 

 

6.温泉分析書の説明

 

 

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溶存物質が1000mg未満の場合は単純温泉になります。

こちらは333mgとかなり薄いため、単純温泉です。

 

PHが8.5以上でアルカリ性とつきますが、こちらはpH8.7のため、

アルカリ性単純温泉となります。

 

単純温泉と言っても何も入っていないわけではなく、もし1000mgを超えていれば、ナトリウム-炭酸水素塩泉になる温泉。旧泉質名では重曹泉となる温泉です。

 

泉質名にはなりませんが、フッ素が16mgと温泉基準値の8倍の量を含みます。

 

総硫黄(分析書の硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mg以上であれば硫黄泉を名乗れますが、ここは0.6mgでとどかず。たまご臭はしますが、単純温泉になります。