栃木県栃木市にある柏倉温泉「太子館」を日帰り入浴で訪れました。
真っ黒な珍しい泉質の鉱泉が楽しめる宿。
本記事では、「太子館」の日帰り入浴の魅力を、温泉ソムリエの視点でたっぷりとお伝えします!
日帰り入浴の料金と営業時間
入浴時間 |
11:00〜14:30 |
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入浴料 |
1000円 |
タオル | 250円(レンタル) |
お風呂の数 |
内湯露天(男1・女1) |
サウナ | なし |
貸切風呂 | なし |
混雑度 | 混んでいる |
住所 | 栃木県栃木市柏倉町967 |
電話番号 | 0282-23-5082 |
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柏倉温泉「太子館」とは?外観と館内
柏倉温泉は栃木市の山間部にある温泉。
宿は太子館の1軒のみ。のどかで落ち着いた雰囲気の場所にあります。
栃木県の南部は温泉不毛地帯。このあたりでは貴重な温泉です。
日帰り入浴も人気のようで、ちらほとらと車の姿が。
宿は蔵造り風の建物。立派な門をくぐると、山の中腹にお堂のような物が。旅館というよりかは、ちょっとしたテーマパークのよう。
受付は橋を渡ってすぐひだりの建物ですが、とりあえずお堂の方まで行ってみることに。
おお なんでしょう。この立派な建物は。
なんと旅館の中に神社がありました。くぐると御利益のある茅の輪も。
こちらは宿の先代が創設した聖徳太子神社だそう。
聖徳太子は宿の創業者である大阿久家の守り神とのこと。
なるほどですね。
ただ、階段が相当えげつない感じだったので、上まで行くのはやめておきました。
それでは館内へ。日帰り入浴は1000円。
ロビーの外はテラスのようになっていて、外に出ることができます。
中庭には大きな池が。先ほどの神社も見えますね。
錦鯉がうようよ。なんとなく寄ってきます。
小さいですが売店コーナー。
なんと米が売っていました。よく見ると大阿久と書いてあったので、宿が作ったお米のようです。
お風呂は一階の奥。
古そうな入浴の注意書き。
太子館は大正13年創業で100年以上の歴史があります。
おそらく、これは当時のものでしょう。
この先が大浴場。
脱衣所。
アメニティはドライヤーくらい。
この時期に扇風機はいらないような。
超めずらしい真っ黒な鉱泉
こちらが大浴場。奥にあずまやの露天風呂。
内湯は大きな浴槽の横に小さな湯船があります。
小さな湯船はジャグジーになっています。
サイズ的には2人入ればいっぱい。
しかも、なんとお湯が真っ黒。
最初は湯船の色かと思いましたが、洗面器ですくってみると確かに黒い!
泉質は酸性・含鉄(Ⅱ・Ⅲ)-単純冷鉱泉。
温泉には正直期待していませんでしたが、思いがけず激レアな泉質。
源泉温度10度の鉱泉なので、加温されています。
成分表を見ると、アルミニウムやマンガン、亜鉛などの金属イオンを含んでいます。なぜ黒色になるのかは不明ですが、このあたりが関係しているのかも?
ただ、小さい湯船も源泉かけ流しではなく、しっかり塩素臭。
大きな方は無色透明。
たぶんこちらは加水しているのだと思います。
なので、温泉らしさはあまり感じず。
常連と思われる方はずっと黒い温泉に入っていました。
お次は露天風呂へ。
風が気持ちいい自然を感じる露天風呂。
湯船の半分は寝湯になっています。
結構大胆な姿で寝ているおじさんも。
露天風呂につかっていると、どうしても角度が気になる。
せめて隠してほしい。。
こちらもお湯は無色透明。
やはり、温泉目当てなら先ほどの小さな湯船一択です。
まとめ:黒い温泉はかなり貴重です
温泉 | ★★★★☆ |
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設備 |
★★★★☆ |
景色 | ★★★☆☆ |
コスパ | ★★★☆☆ |
日帰り入浴のしやすさ | ★★★★☆ |
太子館は珍しい泉質が特徴。
黒い温泉はなかなかお目にかかれません。
少し混みあいますが、近くを訪れたらぜひ寄って欲しい温泉です。
太子館の泉質と効能
鉄分はを30mg近く含む鉱泉。その他、マンガンも1.0mg、亜鉛も0.7mg含んでおり、金属イオンを多く含んでいます。
pH2.9の酸性泉ですが、肌への刺激はあまりありません。
酸性泉も鉄泉も非常に珍しい泉質です。