大露天風呂の日記

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奥蓼科温泉郷【渋辰野館】日帰り入浴記「夏にピッタリ!超冷たい硫黄泉」

渋辰野館の日帰り入浴ってどんな感じなの?

年間300箇所以上日帰り入浴している温泉ソムリエが、実際に訪れてレポートします。

こんな人におすすめ 

 

・冷たい温泉でさっぱりしたい

・森の中の露天風呂に入りたい

・打たせ湯に入りたい

 

営業情報とアクセス

▶日帰り入浴時間

11:00〜16:00

▶日帰り入浴料

1650円

▶タオル

1000円(バスタオル・フェイスタオル・浴衣付)

▶お風呂の数

内湯(男2・女2)

内湯露天(男1・女1)

▶サウナ

なし

 

渋辰野館の外観と館内

 

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渋辰野館は約100年前に創業した老舗旅館。

奈良時代諏訪大社の神官の霊夢により発見されたとと言われますが、詳しい開湯時期は不明。戦国時代には武田信玄隠し湯として利用されたと言われています。


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いかにも避暑地らしいそんな雰囲気の場所にあります。

 

冷たい硫黄泉が大人気で、奥蓼科温泉郷では最も多くの人が訪れる中心的な旅館です。

私もかれこれ3回ほど訪れています。

駐車場には関西方面を中心に県外ナンバーがずらり。


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老舗の風格を感じる威風堂々たる玄関。

木造のドデカイ重厚な扉。


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ロビーは二層吹き抜けで、広く開放的。


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日帰り入浴は1650円。

このあたりの日帰り入浴ではぶっ飛んで高い。

それでもお客さんは多く訪れるので、かなり人気の温泉です。

HPを見ると日帰り入浴は要事前連絡みたいなことが書いてありましたが、大人数でなければ特に連絡は不要だそう。

他のお客さんも電話して来ているような感じでもなく。


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プラス1000円でタオル、バスタオル、浴衣が入った入浴セットもあります。


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入浴料は高いですが、その分お風呂の数も豊富。

この宿には信玄の薬湯、森の温泉、内湯の三箇所のお風呂があります。

内湯は温泉ではないので、ここはスルー。

信玄の薬湯と森の温泉はどちらも甲乙つけがたいほど人気。

信玄の薬湯は内湯のみですが、森の温泉は露天風呂です。

 

渋辰野館の温泉


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まずは信玄の薬湯に向かうことに。


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こちらが信玄の薬湯。この雰囲気がたまりません。

滝のようにドバドバと注がれるのが、21度の冷たい源泉。

奥の湯船は加温されています。


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その手前にも浴槽のようなものがありますが、

こちらはかけ湯用なので入れません。


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せっかく渋辰野館に来たのなら、冷たい源泉の攻略はマスト。

しかし!21度というのかはかなり冷たい。

温浴槽だけ入って帰る方がほとんどなのです。


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ここは渋辰野館歴3回目の私。

今まで冷たい源泉に肩までつかったことはなかったのですが、

隣にいたおじさんに常連であることを示すため、相当な気合を入れて入ることに。

 

まずは加温浴槽で体をあたためます。

徐々に徐々に体を慣らしながら、ゆっくりと体を沈めます。


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ここで障害となるのがこの滝。

すさまじい湯量なので、水しぶきが超冷たい。これを我慢しながらなんとか肩までつかれました。


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一度つかるとなかなか気持ち良い。

ですが冷たいことに変わりはないので、ずっと入っていても温まったりはしません。

ちょっと体を動かすと冷たさを再び感じるので、ひたすらじっと入ります。

 

ちなみに本物の常連客の方は、ためらうことなく、冷たい浴槽にドボン。

おうっ!みたいな声を出して、一瞬で肩まで浸かっていました。さすがにそれは真似できない。。


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泉質は単純酸性冷鉱泉。pHは2.7ですが、酸性はそこまで強くは感じません。

小さな硫黄の粉が舞っていて、硫黄の香りがしっかりとあります。


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温冷交互浴がこちらの入り方ですが、薬効が高く刺激も強いため、

入浴は15分が目安とのこと。

 

皆さん長湯せずにスパスパと次のお風呂に向かっていました。

 


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ということで私も次の森の温泉へ。

こちらは11月末から3月末まで冬季閉鎖になります。


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こちらが森の温泉。小さな内湯の外にメインとなる露天風呂。

シラカバの原生林にコバルトブルーのお湯。コントラストがとても美しいでです。

 

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シラカバの林の中にある露天風呂。

たぶんここだけじゃないでしょうか?

まさに長野県を代表すると言っても過言ではないお風呂だと思います。


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もちろんこちらも冷たい源泉。

ですが先程、信玄の薬湯を攻略したばかりなので、そこまで難なく肩までつかれました。


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内湯は加温浴槽ですが、やはりせっかく来たらこの景色を楽しみたい。内湯は入らず、ずっと露天風呂を満喫。

他のお客さんはやはり冷たい温泉にびびったのか、ずっと内湯に入っていました。

空気も温泉も爽やかで、真夏にはまさに最適すぎる露天風呂。


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興味があったので、内湯も見学。

グリーンの壁にブルーの湯船という奇抜な色使い。

特に趣があるわけでもなく、温泉でもないので、日帰り入浴客のみなさんもスルーされていました。  

 

以上、渋辰野館の日帰り入浴情報をご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

蓼科温泉郷に日帰りで訪れた際の参考にしていただければ幸いです。

 

日帰り入浴してみた感想まとめ

 

渋辰野館はシラカバ林の中の素晴らしい露天風呂を楽しめます。

まさに長野県を代表する温泉のひとつと言っても過言ではないと思います。

冷たい硫黄泉は真夏になると無性に入りたくなる不思議な魅力。

日帰り入浴料はちょっと高いですが、多くのお客さんが訪れていました。

 

 

 

渋辰野館の泉質と効能


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単純酸性硫黄冷鉱泉

✓源泉 渋鉱源泉

✓温度 21.2度(冷鉱泉

✓pH値 2.7(酸性泉)

✓成分総計 1106mg

✓効能 アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症、末梢循環障害、糖尿病、