大露天風呂の日記

現在647湯掲載 旅館好きの温泉ソムリエのブログ 旅館の日帰り入浴情報を徹底的に紹介します!

福島県の温泉
栃木県の温泉
群馬県の温泉
新潟県の温泉
千葉県の温泉
山梨県の温泉
埼玉県の温泉
静岡県の温泉

湯河原温泉 光陽館 湯河原で一番濃い源泉かけ流し温泉に日帰り入浴

光陽館

 
 

 

基本情報


 【日帰り入浴時間】

10:00〜18:00

【日帰り入浴】

1000円

【タオル】

100円

【露天風呂】  

なし

【お風呂の数】 

内湯(男1・女1)

【客室数】

15室

【公式HP】   

https://www.yugawara.or.jp/dayplan/5543/

【個人的オススメ度】

★★★☆☆

 

 

住所・電話番号


 【住所】

神奈川県足柄下郡湯河原町宮上530

【電話番号】

0465-62-3341

 

泉質


 
■源泉

第101号源泉

■泉質   

ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉

(含芒硝食塩泉)

■温度           

 84.1度 

■pH値

8.4

■成分総計  

2726mg

 

湯河原温泉ってこんなところ

 


f:id:zenigame1:20231119185049j:image

 

湯河原温泉は神奈川県は湯河原町にある温泉。万葉集にもその名が登場する温泉で、1300年以上の歴史があり、関東一の古湯とも呼ばれます。

かつては土肥と呼ばれた地域で、こごめの湯や小梅の湯と呼ばれていました。湯河原の名になったのは江戸時代以降。

江戸時代には東の温泉番付で三位にランクインされるなど、昔から有名な温泉地でした。


f:id:zenigame1:20231119194545j:image

大型旅館の多い熱海や箱根とは対照的で、格式高い木造旅館などが立ち並び、これぞ日本の温泉という雰囲気。超高級旅館が多いのも特徴で、特に奥湯河原と呼ばれるエリアはとんでもない価格帯です。

日帰り入浴には当然冷たい温泉ですが、旅館数が多いため、それでも10件ほどで入浴可能です。

 

千歳川沿いの鉄筋レトロ旅館

 


f:id:zenigame1:20231119185443j:image

光陽館は湯河原温泉の中心部を貫く千歳川にある旅館。

青果店がルーツで、旅館としての創業は昭和16年

当時は木造三階建ての旅館だったそうで、戦後は傷病兵を看護する看護婦達の寄宿舎としても使われていました。

 

宿の建物の一階部分が駐車場になっています。


f:id:zenigame1:20231119185846j:image

湯河原温泉では、このエリアだけ昭和レトロな雰囲気が色濃く残っていて、光陽館はその中心的な建物。

川沿いにそって、ゆるやかにカーブした鉄筋5階建ての建物です。

少し福島県飯坂温泉なんかにも雰囲気が似ています。

 

すごく感じのいい女将さん


f:id:zenigame1:20231119190055j:image

本日休業と書いてますが、ちゃんと営業しています。

伺う前に電話すると、とても感じのいい女将さんで、日帰り入浴客にも丁寧に対応してくれます。電話した湯河原の旅館の中では、最も対応が丁寧でした。

朝の10時前でしたが、「まだ少しぬるめですがよろしければどうぞ」とのこと。

 

日帰り入浴料は1000円。実際に訪れてみても、小綺麗な女将さんは優しい物言いで、日帰り入浴客に対しても細やかな気遣い。

私が訪れるや否や、お風呂に行って熱いお湯を出してきてくれたようでした。

特にお願いはしていないのですが、わざわざ領収書を書いてくれるとのことで、名前を聞かれます。

 

実はここを訪れる前に、伊豆屋旅館でひどい対応を受け、かなりの空き時間ができたので、すがるような思いでこちらの旅館に電話したのです。なので、なおさら感動しちゃいました。


f:id:zenigame1:20231119191132j:image

プラス100円でフェイスタオルとバスタオルまで貸してくれます。


f:id:zenigame1:20231119190333j:image

「今日雨漏りがすごくて。すべらないようにきをつけてください

すいませんね」と言われましたが、確かにお風呂へ至るメイン通路が雨漏りしていました。古くて少し大きな建物なので維持も大変なのでしょう。


f:id:zenigame1:20231119190845j:image

お風呂はロビーからすぐです。

 

通常の湯河原温泉の約二倍の成分量


f:id:zenigame1:20231119191328j:image 

ちょっと暗めの脱衣所。

 

f:id:zenigame1:20231119191407j:image

こちらが大浴場。旅館のサイズ的には露天風呂があっても良さそうですが、内湯のみ。ここもちょっと暗めです。


f:id:zenigame1:20231119191505j:image

電気をつければこんな感じになります。

個人的には暗いほうが落ち着くので、電気は点けずに楽しむことに。


f:id:zenigame1:20231119191554j:image

お湯は全然ぬるいなんてことはなく、ちょうどいい感じです。

 

こちらの旅館がすごいのはそのお湯。

宿の裏手にある滝の近くに尾畑温泉という自家源泉を持っています。

この源泉は、成分量が他の湯河原温泉の倍近い濃度。

おそらく湯河原温泉で最も濃い温泉です。

 

そんな温泉を贅沢にも源泉かけ流し。

温度調整のため、多少の加水はしているようですが、このサイズの大きなお風呂で、源泉かけ流しというのはなかなか珍しいです。


f:id:zenigame1:20231119191854j:image

こちらが尾畑温泉の源泉やぐらの写真。

泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉。

旧泉質名では含石膏食塩泉。

しょっぱさはほぼなし。アルカリ性が高いこともあり、とにかく柔らかい感じの温泉。包みこまれるような感覚というのがぴったりな感じです。

 

帰りに女将さんに挨拶すると、「早かったですね 温まりました?」

と声をかけていただきました。

光陽館は湯河原では珍しい昭和レトロな鉄筋旅館ですが、女将さんの対応が丁寧で、日帰り入浴時間も臨機応変に対応してくれます、

混み合うとこもなさそうなので、湯河原温泉では穴場的な旅館です。

 

温泉分析書 石膏と食塩を含む温泉です

 


f:id:zenigame1:20231119192926j:image

 

 

溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは2726mg。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは塩化物イオンと硫酸塩イオンが20%を超えるので、ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉です。