大露天風呂の日記

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越生温泉 ホテルニューサンピア埼玉おごせ 埼玉唯一のにごり湯に日帰り入浴

 

ホテルニューサンピア埼玉おごせ
 

 

 

基本情報

 


 【日帰り入浴時間】

9:00〜21:00

【日帰り入浴】

平日 600円

土日祝日 700円

【タオル】

100円

【露天風呂】  

あり

【お風呂の数】 

内湯露天(男1・女1)

【客室数】

50室

【公式HP】   

https://www.sunpiasaitama.com/

【個人的オススメ度】

★★★★☆

 

 

住所・電話番号

 

  【住所】

埼玉県入間郡越生町古池700

【電話番号】

049-292-6111

 

泉質


■源泉

越生温泉

■泉質   

2条鉱泉(メタケイ酸、メタホウ酸により温泉に該当)

■温度           

18.9度 

■pH値

10.09

■成分総計  

367mg

 

越生(おごせ)温泉ってこんなところ

 


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越生(おごせ)温泉は埼玉県越生町にある温泉。埼玉とは思えない山間の町です。

越生温泉の歴史は浅く、なんと2020年から。いつボーリングされたかも分からず、長年放置されていたホテルの井戸を調べたところ、なんと温泉であることが判明。しかも温泉不毛地帯の埼玉で白濁のにごり湯です。経費削減のため、プールの水に使用できないか調べたのがきっかけだそう。

 

プールや体育館も備えた複合施設

 


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ホテルニューサンピアおごせは、プールやキャンプ場、体育館などを備えた複合施設。さながら公共施設のような雰囲気もあります。


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大きなゲートボール場もあり、この日は平日ですが、なかなか賑やかで、たくさんのおじいちゃん、おばあちゃん方々が楽しんでいました。


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さっそく正面玄関から入って日帰り入浴をお願いすると、

「申し訳ありません。受付は別になります」とのこと。

こちらはホテルのフロントで、日帰り入浴の場合はここではないようです。


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日帰り入浴は「梅の湯」という名前の施設で、ホテルの玄関より少し奥にあります。先程のゲートボール場の脇の通路を案内にしたがって進みます。

 


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ちょっと目立ちませんが、ここの奥が日帰り入浴の受付。

施設のデカさからかなり大規模なお風呂を想像していましたが、意外にも小ぢんまり。


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こちらが日帰り入浴の受付。右奥は日帰り入浴客用の休憩室になっています。


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休憩室は畳敷き。軽食も食べられるようでした。


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日帰り入浴料は平日600円、土日は700円で割と良心的。

券売機で券を買い、受付のおばあちゃんに渡すシステム。


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タオルは100円でロゴまであります。


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お風呂は二階。いきなり階段を登ります。


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お年寄りの利用が多いのが、踊り場には足腰鍛える系のワードがいろいろと書いてます。


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脱衣所。

 

内湯には電気風呂もあります

 


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こちらが大浴場。お湯は無色透明で、ここは温泉ではないよう。f:id:zenigame1:20231024233444j:image
ですが、奥には珍しい電気風呂かがあります。

浴槽の中に電極が仕込まれていて、かなりビリビリする仕掛けですが、私はめっぽう苦手なのでパス。

 

埼玉では唯一!白濁の温泉です


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ここの名物はなんと行っても露天風呂。

埼玉では類を見ない白濁のにごり湯です。

これは超感動モノ。埼玉にもこんな温泉らしいお湯があったなんて。


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お湯はちょっと青みがかった白濁です。

いかにも硫黄たっぷりな温泉の色ですが、驚くべきはその成分。

なんと硫黄分は一ミリも含まれていません。

もちろん硫黄の香りもなく、匂いはほぼありません。


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しかも成分量は薄く源泉温度も低いため、泉質名のない温泉になります。メタケイ酸とメタホウ酸の含有量で、温泉法上の温泉には該当します。

特にメタホウ酸は温泉の基準値の20倍以上を含む珍しい温泉です。

メタホウ酸は殺菌効果があると言われれています。


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メタケイ酸は天然の美肌成分として知られ、含有量がかなり多くなると青っぽい色になることがあります。ですが、こちらは50mgちょっとで基準値ギリギリくらい。大して含有量が多いわけでもありません。なぜこのような色になるか本当に謎です。

 

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色も特徴的ですが、pHもすごく、なんと10.3もあります。

かなりの強アルカリ性の温泉です。そのため、お湯は少しぬるぬる感があり、とろみがあります。

源泉かけ流しではなく、循環ではありますが、温泉らしさは十分感じることができます。


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近くの都幾川温泉は日本一の強アルカリ性の温泉として知られていますが、このあたりの地質は強アルカリ性の温泉が湧きやすいのかもしれません。

 

 

ニューサンピア埼玉おごせは、埼玉県では唯一のにごり湯が自慢。

日本有数の強アルカリ性の温泉でもあり、温泉好きにもオススメできます。

 

温泉分析書 メタケイ酸を含む強アルカリ性の温泉です

 


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鉱泉分析指針では、泉温が25度以上または溶存物質が1000mg以上で温泉になりますが、こちらは源泉温度が18度で冷たい鉱泉。溶存物質も2367mgしかないため、鉱泉分析指針上の療養泉として泉質名がつく温泉になりません。

 

ただし、温泉法上の特定の成分を一定量含む場合には、泉質名はありませんが温泉として名乗れます。

 

温泉法上、メタケイ酸は50mg以上で温泉ですが、こちらは60mg、メタホウ酸は5mg以上で温泉ですが、こちらは79mg含みます。

 

この場合、「メタケイ酸、メタホウ酸の項目により温泉に該当」などと書かれます。