金泉閣
基本情報
【日帰り入浴時間】
10:30〜11:00
【日帰り入浴料】
500円
【露天風呂】
なし
【お風呂の数】
内湯(男1・女1)
【公式HP】
【個人的オススメ度】
★★★★★
住所・電話番号
【住所】
【電話番号】
0551-45-0511
泉質
■源泉
金泉閣ラジウム温泉
■泉質
含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物泉
(含炭酸食塩泉)
■温度
30.5度
■pH値
6.4
■成分総計
11600mg
増富温泉ってこんなところ
増富温泉は山梨県は北杜市にある温泉。百名山である瑞牆山(みずかみやま)の登山口にも近い場所。武田信玄による金山開発中に発見されたと伝えられています。
増富近郊は世界でも有数のラジウム含有量を誇ると言われ、秋田の玉川温泉などと並び、癌に効能があるのではないかと言われています。そのため、多くの癌患者の方や療養目的で訪れる方が多く、観光地的な雰囲気はありません。最も有名な不老閣は予約を取るのもの困難です。
そんなわけで日帰り入浴にはかなり厳しく、ほとんどの旅館で不可。安定的に日帰り入浴可能なのは一件のみです。
増冨温泉の二大旅館のひとつ
金泉閣は本谷川沿いにある鉄筋四階建ての旅館。
増富温泉は、不老閣、金泉閣、津金楼の3つが有名旅館。
かつては、金泉湯や増富荘などもっとたくさん旅館があったのですが、現在この3件以外には、小さな旅館が3つと民宿数件という規模。人気な割にはさびれている温泉街。
特に不老閣は強いラジウムを発する源泉岩風呂を持つことで有名。
HPには日帰り入浴プランの記載があるのに、電話するといつも「やってないんですう」という感じ。連日かなり混んでおり、日帰り入浴どころではないようです。
日帰り入浴はわずかなチャンス
金泉閣は10年ほど前は普通に日帰り入浴できました。
ちょっと前に電話した際は、「日帰り入浴はやっていません!」ときっぱり断れたのですが、今回しつこくダメ元で電話してみたところ、
「10時から11時半までなら可能です」とのこと。
なんと!これは大チャンス しかもたったの1時間半というではありませんか。これは逃せないと時間ぴったりに訪問。
フロントにはちょっと怖そうなおじさん。
オッケイとは言われたものの、日帰り入浴には超絶ケチな増富温泉。いざ伺うとやっぱり断られるのでは?と半分疑っていましたが、日帰り入浴をお願いすると、「ありがとうございます!」といい感じに対応していただきました。
こちらがロビー。到着時は10時だったので、チェックアウトでたくさんのお客さん。駐車場も満車で、金泉閣もなかなかの人気旅館です。
お客さんのほとんどは高齢者の方で、やはり湯治目的の方が多そう。
お風呂は一階の奥。
お風呂入口。手前が女湯、奥が男湯です。
適応症には、慢性胃カタル、慢性腎臓カタル、慢性気管支炎カタルなど聞いたこともない病の数々。カタルって何??
ではさっそくお風呂へ。
脱衣所。昔はこんなキレイな感じではなかったのですが、数年前にリニューアルしたようです。
かなりぬるめの黄土色のお湯
こちらがお風呂。露天風呂はありません。
泉質は含二酸化炭素食塩泉という超珍しいもの。
増富温泉以外では見たことがありません。
旧泉質名では含炭酸食泉です。
ダシくらいのしょっぱさと、鉄と炭酸の味がします。
お湯は間欠泉のように抑揚をつけながら、湯船に注がれていましたが、地下80mから湧く源泉をそのまま浴槽に送っているとのこと。
完全な源泉かけ流しです。
キレイな黄金色のお湯は源泉温度が31度かなりぬるめ。
ギリギリ肩までつかれるレベルです。
奥には加温浴槽があり、これと交互に入ると良いとのこと。
最初に加温浴槽に入ってから、ぬる湯に入ると毛穴が開き、より温泉成分を取り込めるそうですが、一度加温に入ったら、ぬるゆに戻るのは至難の業。
効能抜群!ラジウムと炭酸を含む名湯
増富温泉はラジウムで有名ですが、こちらは6百億分の1キュリー。
放射能泉と言えるためには30百億分の1キュリー以上なので、基準値には届きません。世界有数のラジウム含有量と言う割には、そこまでという印象。新潟の村杉温泉や、福島の母畑温泉の方がラジウムで言えば上です。
放射能泉は怖そうな名前ですが、微量であればホルミシス効果といって、自然治癒力や免疫を高めるとされ、これが癌に効くと言われる理由。
増富温泉は言わずとしれた癌に効くと言われる温泉。
その手の温泉では、秋田の玉川温泉と並び、全国的にも有名で、連日多くの癌患者の方が訪れています。
31度とかなりぬるめなんですが、5分ほど入っているだけで、体の奥から熱を発してるような感覚になり、首元や腕周りなどが熱く感じます。これはすごい。まるで焚き火にあたっているような感じです。
オープン同時は誰もいなかったのですが、入ってすぐにドタドタと8人ほどのお客さんが流れ込み、お風呂は寿司詰め状態に。
小さな源泉湯船に、8人がギッシリと浸かりますが、皆さん一言も発せずただ温泉につかるのみ。意外にも私と同じくらいか下くらいの若い人もいました。
あまり長く入っていると、後の人が入れなくなるので、特に病気もなく健康な私は、15分程で早々にあがらせていただくことに。
金泉閣は日帰り入浴できるかどうかは電話確認が必要。
日帰り入浴できたらラッキーです。
入れても朝の1時間半だけと一瞬なので、なかなか日帰り入浴のチャンスは少ないです。
温泉分析書 ラジウムは意外と少ない
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。
こちらは11600mgで1000mgをはるかに超えます。陽イオンはナトリウム、陰イオンは塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物泉となります。旧泉質名では食塩泉。
また、遊離二酸化炭素を1000mg以上含むと、含二酸化炭素と付きますが、こちらは遊離二酸化炭素は1117mgで1000mgを超えます。
以上より含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物泉となります。