大露天風呂の日記

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老神温泉 湯元楽善荘 気さくなご主人の昭和レトロな旅館で日帰り入浴

湯元楽善荘

 

 

 

 

1.基本情報

 

 【日帰り入浴時間】

12:00〜18:00

【日帰り入浴】

500円

【タオル】

200円

【露天風呂】  

なし

【お風呂の数】 

内湯(男1・女1)

【客室数】

16室

【公式HP】   

http://www.rakuzensou.jp/heya.html

【個人的オススメ度】

★★★☆☆

 

 

2.住所・電話番号


 
 【住所】

群馬県沼田市利根町老神598

【電話番号】

0278-56-2521

 

 

3.泉質


 
■源泉

老神温泉8号泉・10号泉

■泉質   

単純温泉

■温度           

 52.7度 

■pH値

7.5

■成分総計  

540mg

 

 

4.老神温泉について

 


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老神温泉は沼田市から尾瀬や日光へ至る国道120号沿いにある温泉。

開湯時期は不明ですが、赤城山の神と男体山の神が争い、負けた赤城山の神が矢で地面を突いたところ、お湯が湧き出し、このお湯で傷を癒やした赤城山の神が、男体山の神を追い払ったことから、追い神という地名になったという伝説が残ります。


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片品川の急斜面沿いに大型旅館が立ち並ぶ群馬県でも有数の温泉地ですが、廃墟が目立ち、草津伊香保、四万に比べればちょっと元気がありません。日帰り入浴は約半分の六件ほどで可能です。
 

5.外観・館内・お風呂

 


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湯元楽善荘は老神温泉の中心部にある旅館。

玄関前の松が立派ですが、後ろにはお城みたいな屋根が隠れています。

隣におみやげさんが写っていますが、これも楽善荘の一部です。

日帰り入浴可能か電話してみると、「今日はやってます」とのこと。

この日は日曜日でしたが、平日などは電話確認したほうが良いかもです。

 

老神温泉には山楽荘という似たような名前の大型旅館がありますが、こちらは一度廃業し、現在は伊東園ホテルの系列になっています。

ちなみに山楽荘は日帰り入浴不可です。


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いい感じにひなびた旅館です。個人的にはキレイすぎる旅館よりもこういう方が好み。栄枯盛衰の激しい老神温泉で、ひなび系旅館はこちらと石亭旅館など今や数件です。

 

駐車場に車を停めると、おみやげ屋からおじさんが出てきて寄ってきました。おみやげ屋は旅館とは全く無関係だと思っていたので、駐車場が違うと怒られるのかと思いましたが、この方がご主人。

「お電話いただいた方ですか?」と声をかけていただきました。

普段は旅館の中ではなく、おみやげ屋の方で待機しているよう。


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こちらがロビー。ご主人はハキハキとした物言いの気さくな感じの方で、すごく感じのいい人でした。

「今日はね、お風呂がうーんと熱いので、水でうめて入ってください」とのこと。同じようなフレーズをひとつ前に立ち寄った旅館でも聞きましたが、どんだけ熱いんでしょう?


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日帰り入浴料は500円でタオルは200円。

緑のビニール袋に入っていて、タオルはロゴなしです。


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「お風呂は階段を上がるんですよ〜」とお風呂の前まで案内してくれました。こちらの旅館はとにかく皆さん感じが良く、部屋から出てきた奥さん?と思わる方も、ニコっと笑って、「いらっしゃいませ、ごゆっくりどうぞ」と声をかけてくれます。


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こちらがお風呂。


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脱衣所。昔ながらの雰囲気。


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洗面台もこんな感じで、今どき見ないタイプです。


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いよいよお風呂へ。


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扉を開けるとモワッとすさまじい熱気が。

熱気とともに、ちょっと焦げたような温泉臭も感じました。

浴室から既にサウナみたいな感じで、お湯が超熱いというご主人の言葉はホントのよう。


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とりあえず、窓を開けて熱気を放出。

お風呂はこんな感じで、露天風呂はありません。


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反対側から見るとこんな感じ。

良く見れば、壁には吹割の滝のタイル画。


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さてお湯の熱さですが、ちょっと足を付けてみると。。。

超絶熱い!

火傷しそうな熱さに思わず足を引っ込めます。

これは本物の激熱湯。

激熱で知られる長野の野沢温泉にも匹敵する熱さでした。


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温泉を水で薄めるなんてことはしたくないのですが、

今回ばかりは流石に。


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5分くらい加水してようやく足湯がギリギリできる熱さに。

思い切ってこのあたりでお湯につかってみると、なんとか入れる感じ。それでもピリピリと感じる熱さでした。


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泉質は単純温泉。源泉かけ流し。

老神温泉は源泉が何本かあり、各旅館で泉質が微妙に異なります。

アルカリ性や硫黄を含む泉質など様々ですが、こちらは単純温泉

 

どうしてこんな熱いのかご主人に聞いてみたところ、源泉は崖下の片品川沿いにあり、そこからポンプアップして、長いパイプで8件の旅館に供給しているそう。真夏だと、そのパイプがアッツアツになるので、お湯も激熱になり、逆に冬だとぬるくなるのだとか。

 

ということは、あの湯温は源泉の温度というよりかは、真夏の太陽で熱せられたお湯だったということです。


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ちなみ浴室は昭和の香りプンプン。タオルが掛けられている感じがいいです。ですが、アメニティは高級旅館で使われる馬油が置いてありました。


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帰りに売店で冷たいお茶を購入。

饅頭なんかも置きたいそうですが、すぐに痛むので、お菓子や飲み物などを売っているそうです。なぜかお皿がたくさん売っていました。

 

楽善荘はキレイさよりも、シブいお風呂が好みの方にオススメです。ご主人を含めてみなさん気さくで感じが良いのもポイント。

日曜日のお昼でしたが、誰にも会わずに入浴できました。

 

 

まだまだあります 老神温泉

 

【老神温泉を入りつくせ!】日帰り入浴完全マスターガイド(温泉ソムリエのオススメ5選) - 大露天風呂の日記

 

 

 

6.温泉分析書の説明

 


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溶存物質が1000mg以下の場合は単純温泉となります。

こちらは540mgのため、単純温泉です。

もし1000mgを超えていれば、ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉となる温泉で、成分的には芒硝と食塩を主成分としています。