大露天風呂の日記

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長岡温泉 湯元館 国宝級のレトロタイル風呂でぬるめの極上湯に日帰り入浴

湯元館

 

 

 

 

1.基本情報

 

 【日帰り入浴時間】

14:00〜20:00

【日帰り入浴料】

500円

【タオル】

100円(ロゴなし)

【露天風呂】  

なし

【お風呂の数】 

内湯(男1・女1)

【客室数】

17室

【公式HP】   

なし

【個人的オススメ度】

★★★★★

 

 

2.住所・電話番号


 
 【住所】

新潟県長岡市高畑町42

【電話番号】

0258-32-2492

 

 

 

3.泉質


 
■源泉

長岡温泉2号井

■泉質   

単純温泉

■温度           

 36.5度 

■pH値

7.4

■成分総計  

386mg

 

 

4.長岡温泉について

 

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長岡温泉長岡市の中心部にほど近い山沿いにある温泉。

かつては湯元館の他に、三久荘、長岡館と3件の旅館がありましたが、いずれも廃業し、現在は湯元館の一軒のみです。

 

 

 

5.外観・館内・お風呂

 


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湯元館は長岡温泉に現在残る唯一の旅館。

長岡温泉といえば、伊豆長岡温泉がヒットしますが、新潟にもあるんです。

長岡バイパスからすぐの立地で、住宅街の中にある旅館を想像していましたが、周囲は老人ホームや病院で、旅館はこのように森に埋もれるようにたたずんでいます。

 

でっかく書かれた温泉マークがなんともいい感じ。

事前に日帰り入浴可能か電話したところ、「やってますよ!」と明るく対応いただきました。


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長岡市近郊には小さな鉱泉や温泉が点在していましたが、2004年の中越地震を機に多くの旅館が廃業。今や数えるほどしか残っていません。湯元館もそんな貴重な旅館のひとつ。

 

長岡温泉というなんのひねりもない温泉名に、湯元館というこれまたありふれた名前なんですが、この感じはアタリの温泉だと直感。


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無骨な鉄筋の建物や看板の字体はいかにも昭和らしさが漂います。

看板の下を車でくぐると駐車場です。


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駐車場はだだっ広いです。

駐車場からも先程の温泉マーク。


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旅館は御殿のような建物もあったりとなかなか面白い建物です。

ちなみにお風呂はこの御殿部分の1階にあります。

 

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こちらが玄関。「いらっしゃいませ」と書かれた看板はなんだかほっこりしますね。紫陽花も飾られており、小綺麗な感じ。


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館内もかな~り昭和な感じ。レトロな卓球台やレトロなアイスの販売機など。ロビー中央にはテレビがあり、おじいちゃんがくつろぎ中。

最初はお客さんだと思ってましたが、帰りに挨拶してくれたので、宿のお父さんだったよう。


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息子さんと思われる方が受付。日帰り入浴料は500円。


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タオルは100円でロゴなし。


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お風呂はロビーに直結。プールにありそうなコインロッカーも。

湯元館は一応旅館なのですが、日帰り入浴にはかなり積極的で、14時というちょっと中途半端な時間から夜の20時まで入浴可能。


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館内のあちこちにトイレの芳香剤が置いてあるのですが、このせいで全体的にトイレみたいな匂いになっちゃってます。脱衣所にまで芳香剤が笑


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お風呂入口。


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脱衣所。ロビーのテレビはなかなかの大音量で、脱衣所の中でまで聞こえるのですが、これが、なんだかおばあちゃん家のお風呂に来たような錯覚を感じさせます。


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スリッパマークが床に書かれていたので、思わず揃えちゃいました。


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こちらがお風呂!いやいやなんて素晴らしい。

これは感動ものでした。


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かなり広い浴室は、床から天井に至るまで全てレトロなタイル製。

昭和レトロな旅館なので、多少の汚さは許容範囲でしたが、全くそんなことはなく、ピカピカに掃除されています。


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まず目に入るのはこの見事なタイル画。

日本海の荒波が打ち寄せる浜辺ですかね?

個人的には柏崎の米山にも見えたりして。


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浴槽は楕円形でこれも全てタイル。湯口がないのですが、よく見ると中央の穴からポコポコとお湯が投入されていました。

そのおかけで、浴室は無音の静寂。お湯に浸かればザブーンという音が浴室全体に響きます。真夏なので、聞こえるのは蝉の音だけ。


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東北に多いタイル風呂ですが、こんなにでかいのは初めて。

そして東北で経験済みでしたが、こういうタイル風呂は得てして超絶熱いのです。


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ですが、こちらの温泉はなんと熱くない!

というかむしろちょっとぬるめの部類。源泉は35度ですが、加温は最小限にしているようで、湯温はめちゃめちゃ気持ちよかったです。

透明度の高いお湯はクセのない単純温泉。温度も相まってずっと入っていたくなるお湯でした。

 

ちなみに縞鋼板の階段をお風呂で見たのは初。


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しかもこの温泉は源泉かけ流し。お湯はちょろちょろとタイルをつたって絶えずオーバフローされていました。


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シャンプーやボディーソープなどはなく、石鹸箱に入った石鹸のみという潔さも昭和な感じ。


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シャワーはこんな感じです。

 


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湯元館は昭和レトロな建物も魅力のひとつですが、圧巻のタイル風呂は素晴らしいの一言。ぬるめの温泉も気持ちよく、いい温泉を発見したと思わず嬉しくなりました。これはまた再訪したい温泉。

廃業相次ぐ長岡の小さな温泉ですが、いつまでも潰れずに頑張ってほしいです。

 

6.温泉分析書の説明

 


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溶存物質が1000mg未満の場合は単純温泉になります。

こちらは386mgのため、単純温泉です。  

単純温泉と言っても何も入っていないわけではなく、もし1000mgを超えていたら、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉になる温泉です。

その他に、天然の美肌成分と言われるメタケイ酸が136mgで、ちょっと多めに含まれています。