大露天風呂の日記

現在647湯掲載 旅館好きの温泉ソムリエのブログ 旅館の日帰り入浴情報を徹底的に紹介します!

大湯温泉 ホテル湯元 圧倒的スケールの大岩風呂に日帰り入浴

ホテル湯元

 

 
 
 

 

 

1.入浴時間・料金・混雑度
 
 

○日帰り入浴時間 11:30〜21:00
○日帰り入浴料金 500円

○露天風呂    あり
○お風呂の数   内湯露天(男1・女1)

○客室数     86室

〇公式HP              https://www.itoenhotel.com/yumoto/

○混雑度     お風呂で会った人数 10人以上

○個人的オススメ度 ★★★☆☆

 

 

2.場所・電話番号
 

 
〇住所  新潟県魚沼市上折立460

〇電話番号   0570-055-780

 

 

 

 

3.泉質
 

 

■源泉   湯元館1号、2号源泉

■泉質   アルカリ性単純温泉

■温度             42.0度    pH8.5

■成分総計  321mg

 

4.大湯温泉について 

 



f:id:zenigame1:20230118155407j:image

大湯温泉は新潟県魚沼市にある温泉。ちなみに同名の温泉は秋田県や長野県などにもあります。


f:id:zenigame1:20230118155327j:image

 

百名山として有名な越後駒ヶ岳の麓にある温泉で、信濃川の支流佐梨川沿いに古びた鉄筋旅館が密集する温泉街です。周辺に点在する折立、葎沢(むぐらさわ)、芋川温泉、栃尾又、駒の湯温泉などともに湯之谷温泉郷とも呼ばれます。葎沢や芋川は現在営業している旅館はなく、大湯温泉が中心となっています。

開湯は1300年前の奈良時代行基により発見されたと伝えられる古い温泉です。銀山開発や奥只見ダムの建設などで栄えたため、鉄筋の大きな旅館が多いですが、廃墟の旅館も多く、ちょっと寂しい温泉街です。

 

 

5.外観・館内・お風呂

 

 


f:id:zenigame1:20230118155436j:image

ホテル湯元は佐梨川の右岸に建つ大湯温泉最大のホテル。

客室数は86室で、魚沼地域でも有数の規模を誇ります。


f:id:zenigame1:20230118155657j:image

対岸から見るとその大きさがよく分かります。

正直、山奥の大湯温泉にこれだけのお客さんが来るのが疑問に思ってしまいますが、現在は伊藤園ホテルの傘下となっており、結構なお客さんで賑わっています。


f:id:zenigame1:20230118155922j:image

伊藤園ホテルグループは基本的に日帰り入浴に厳しめ。

そもそも日帰り入浴不可の旅館が多いのですが、ダメ元で電話してみると、なんとこちらは夜21時までオッケイという寛容さ。

伊藤園ホテルでは珍しく、日帰り入浴に積極的です。



f:id:zenigame1:20230118160304j:image
大型旅館らしく、ロビーも売店も何とも立派。

日帰り入浴料は780円。

伊藤園もそうですが、大江戸温泉ホテルのグループ旅館などは、

バイキング料理で低価格で宿泊できるので、お客さんがとにかく多い。フロントが渋滞していることもしばしば。

このときは17時頃でしたが、フロントには待ち列が出来ていました。

日帰り入浴は混雑覚悟で来なければなりません。


f:id:zenigame1:20230118160653j:image

フロントは3階に位置しており、お風呂は1階。エレベーターで下ります。


f:id:zenigame1:20230118183326j:image

お風呂入口。お風呂は大岩風呂と錫杖の湯の2つ。

圧倒的なるメインは大岩風呂で湯元館のシンボルです。

錫杖の湯も広いのですが、大岩風呂がかなりのものなので、普通に見えます。

時間によって男女入れ替えですが、日帰り入浴時間帯は大岩風呂が男湯。


f:id:zenigame1:20230118183357j:image

脱衣所。


f:id:zenigame1:20230118183725j:image

こちらが大岩風呂。100人くらいは入れそうな超ビッグサイズのお風呂。この日は宿泊したので誰もいない深夜のお風呂ですが、日帰り入浴時間帯はいつ行っても結構混み合っています。

 

f:id:zenigame1:20230118184326j:image

巨石がこれでもかと配されたお風呂はインパクトあります。

鬼怒川温泉のバブリーホテルにありそうなお風呂ですが、これが新潟の山奥の小さな温泉にあるのだから驚き。


f:id:zenigame1:20230118184424j:image

ただデカいだけではなく、湯口がある上流には隠れ家のような場所もあったりと、入っていて楽しいお風呂。このあたりは温度が熱めなので、好みの温度の場所を見つけて入ることができます。


f:id:zenigame1:20230118184657j:image

湯口は滝のようになっています。泉質はアルカリ性単純温泉

ホテル湯元は自家源泉を使用しており、大湯温泉唯一のアルカリ性単純温泉です。成分的には芒硝と石膏が半々ほどを占めます。

これは福島県湯野上温泉に近い泉質です。


f:id:zenigame1:20230118185010j:image

大岩風呂の一番奥には別の木で囲まれた湯船もあります。温度などは大岩風呂とほぼ同じ。


f:id:zenigame1:20230118185249j:image

これだけ大きなお風呂なので、循環消毒はありなのですが、それでもこれだけのお風呂を維持するにはかなりの湯量が必要なはず。

ホテル湯元の自家源泉は毎分165リットルというかなりの湯量で、

大湯温泉でおそらく一番の湧出量を誇ります。


f:id:zenigame1:20230118185636j:image

続いて露天風呂へ。露天風呂もかなりの大きさなのですが、大岩風呂に比べれば小さく見えてしまいます。

こちらも巨石を配した岩風呂風の露天風呂です。


f:id:zenigame1:20230118185850j:image

宿泊したので、日帰り入浴時間帯は女湯になっている錫杖(しゃくじょう)の湯もご紹介。

こちらもかなりのサイズの大浴場です。巨石は少なめで、大岩風呂と比べればインパクト弱め。


f:id:zenigame1:20230118190129j:image

面白いのはこれだけのサイズのお風呂にも関わらず、タイルのお風呂であること。昔ながらのタイルが敷き詰められた湯船ですが、この規模のタイル風呂は他では見たことがありません。

 

ちなみに錫杖の湯にも露天風呂はありましたが、写真を撮り忘れました。こちらは大岩風呂の露天風呂とは異なり、屋根がかかった小さめの露天風呂でした。

 

ホテル湯元は日帰り入浴には寛容ですが、そもそも宿泊客でも混み合うホテルなので、日帰り入浴は混雑必死。ですが、圧倒的スケールの大岩風呂は一見の価値ありです。

 

6.温泉分析書の説明

 


f:id:zenigame1:20230118190512j:image

 

溶存物質が1000mg未満の場合は単純温泉になります。

こちらは321mgのため、単純温泉です。  

 

また、pH8.5以上でアルカリ性単純温泉となりますが、こちらはpHがちょうど8.5のため、アルカリ性単純温泉です。

 

単純温泉と言っても何も入っていないわけではなく、もし1000mgを超えていれば、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉になる温泉。泉質的には芒硝と石膏を成分とする温泉です