大露天風呂の日記

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鬼怒川温泉 ホテル鬼怒川御苑 巨大ホテルの昭和レトロな大浴場に日帰り入浴

ホテル鬼怒川御苑

 

 

入浴時間・料金・混雑度
 

○日帰り入浴時間 15:00〜20:00

○日帰り入浴料金 平日930円 土日1370円
○露天風呂    あり
○お風呂の数   内湯露天(男1・女1)

○客室数     201室

○タオル     フェイスタオル200 円

         バスタオルレンタル300円

○公式HP     

○混雑度     お風呂で会った人数 2人(平日)

○個人的オススメ度 ★★☆☆☆

 

場所・電話番号

 

 〇住所 栃木県日光市藤原1-1

〇電話番号   0288-76-1112

 

 

泉質


 ■源泉    鬼怒川・川治観光開発1号及び2号源泉

       小原沢市有源泉混合泉

       温泉ホテル1・2号源泉

■泉質    アルカリ性単純温泉

■温度                50.2度

■成分総計  473mg      pH9.0

 

 

鬼怒川温泉について

 


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 鬼怒川温泉は言わずと知れた栃木を代表する巨大温泉地。


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熱海、箱根と並び東京の奥座敷と称され、超大型ホテルや旅館が鬼怒川の渓谷沿いに林立し、日本有数の収容力を誇ります。

温泉の歴史は意外と浅く、江戸時代の1691年に沼尾重兵衛という方が、鬼怒川の右岸に源泉を発見したことからと言われています。なので東照宮が完成した当時はまだ鬼怒川温泉はなかったことになります。

その後、鬼怒川温泉は幕府の直轄となり、東照宮に参拝する大名や僧侶など身分の高い限られた人しか浸かることの許されない、由緒正しき温泉でした。庶民が鬼怒川温泉に入れるようになったのは明治時代から。

当時は鬼怒川温泉ではなく滝温泉や麻屋温泉などと呼ばれていました。

火傷に特によく効くとされ、隣接する川治温泉と合わせて、傷は川治、火傷は滝(鬼怒川温泉)と呼ばれていたそうです。

1927年には東京と結ぶ鉄道が開通し、1960年代頃から大型ホテルやレジャー施設の開発が進み、現在のような巨大な温泉街となりました。団体旅行が主流だったバブル当時は大いに栄えましたが、最近は廃虚ホテル群でも名が知れるほど廃業した旅館やホテルも多いです。

とはいっても、現在でも多くのホテルや旅館が林立しにぎやなか温泉街となっています。

 

大江戸温泉グループの超大型ホテルです

 


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ホテル鬼怒川御苑(ぎょえん)は客室数200室を超える超巨大ホテル。

川沿いから見るとホテルの規模がよくわかります。写真左が一番古い淡雪の館、写真右が一番新しい百花の館。中央が本館に当たる月光の館です。


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御苑という焼肉屋みたいな名前ですが、かつては牛車のロゴマークが印象的な「清しき人の宿鬼怒川御苑」という名前の高級旅館でした。鬼怒川御苑は高度成長期直後の1972年の開業。1995年に百花の館を増築し、鬼怒川温泉ではあさや、ホテルニュー岡部に次ぐ規模を誇る一大旅館でした。

その後、団体客の不振とともに経営が悪化、2003年の足利銀行の破綻がとどめを刺し、あさやホテルなどのように産業再生機構の支援を受けることもできず、2010年頃に大江戸温泉グループに譲渡され、現在に至ります。鬼怒川温泉のホテルや旅館はメインバンクである足利銀行を頼りにしていたところが多く、足利銀行の倒産直後に廃業した旅館がとても多いのです。あの有名な廃ホテル群はその頃の産物。


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道路沿いからみると、そこまで大きなホテルという感じはありません。日帰り入浴の場合は、旅館前の駐車場ではなく、ここから5分くらい離れた第3駐車場に停めるよう案内されます。


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こちらが第3駐車場。鬼怒川御苑とホテルニューさくらの間くらいにあります。平日だったこともあり、ここの駐車場はガラ空きでした。


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ロビーです。

かつての高級旅館のロビーらしく大きくて立派。


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入浴料は平日と土日で異なります。

平日は930円、土日は1370円となんとも半端な金額です。

ちなみに同じ大江戸温泉グループの対岸にある鬼怒川観光ホテルは平日でも1800円もしますので、日帰り入浴的には御苑のほうがオススメ。


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タオルは200円で買えますがロゴ無し。

鬼怒川温泉はどこの旅館もなぜかタオルにロゴがありません。


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ロビーは月光の館3階に位置します。

 


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お風呂は月光の館1階の月光の湯と、百花の館地下一階の百花の湯の2箇所。深夜で男女入れ替えになりますが、日帰り入浴時間帯は月光の湯が男湯、百花の湯が女湯になります。どちらもそんなに違いはありません。

また露天風呂は内湯とは別で、淡雪の館一階に男女別の露天風呂があります。


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館内が広くてわかりにくそうですが、ちゃんとチラシももらえます。


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とりあえずエレベーターで1階に行けば、全てつかながっていますので迷うことはないと思います。


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1階フロア。右が内湯で左に進むと露天風呂につながります。


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メッセージボードになんかうまい絵が書いてあるなあと思いましたが、なんと、ちばてつやさんの直筆でした。このホテルに泊まられたのかもしれません。


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まずは内湯から。月光の湯です。のれんをくぐると。

自動音声で「こちらは男湯です」と流れます。よく駅のトイレにあるようなやつですね。人感センサーで通るたびに流れるのではびびります。のれんにある牛車のマークは昔からの鬼怒川御苑のロゴ。


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脱衣所。


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脱衣かごもたくさん。


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フリーアメニティ。ひげそり、シャワーキャップとヘアブラシ。

この3点セットは鬼怒川温泉の大型ホテルでは当たり前に置いてあります。

 

昭和の面影を残す大浴場


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こちらが大浴場。鬼怒川温泉はピカピカに改装された大浴場が多いのですが、いい意味で期待を裏切られ、昭和時代のままといった感じのお風呂です。おそらく大江戸温泉にはなる前からのお風呂でしょう。

サウナもありました。


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シンプルです。鬼怒川温泉の繁栄を物語る貴重なお風呂。

シャワーヘッドはあえてなのか、当時からなのか棒状の独特なものでした。ちょっと使いにくかったです。

古い大浴場を残す大型ホテルは、おそらく鬼怒川温泉でここだけ。

泉質はアルカリ性単純温泉鬼怒川温泉のもっともオーソドックスな源泉を使用しています。

循環ろ過で温泉感はあまりないのですが、肌にまとわりつくような柔らかいお湯が特徴。


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浴槽は2つに仕切られていて、窓側はかなり浅くなっています。

これはお子様用の浴槽みたいです。お子様用に浴槽を分けているところはあまり見たことがなく、配慮がすごい。


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続いて露天風呂へ。内湯とは完全に別の場所にあるので、一度着替えます。

 

露天風呂は離れたところにあります


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月光の館から廊下を進み、淡雪の館方面へ移動。


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このあたりから旧に木造の廊下になります。


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木造廊下をしばらく進みます。


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露天風呂入り口。


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脱衣所。


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露天風呂にもアメニティあります。


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渓流に面した露天風呂。お湯が紫色!!!

このときは北海道フェアということでラベンダー風呂になっていました。おもしろいですが、温泉感はなかったので早々に退散。

ただ、こちらの方が内湯より人気があるようで、お客さんがいっぱいいました。

 

温泉分析書 シンプルな単純温泉です


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溶存物質が1000mg未満の場合は単純温泉になります。

こちらは507mgのため、単純温泉です。

 

またpH8.5以上でアルカリ性とつきますが、こちらはpH9.0のため、アルカリ性単純温泉になります。

 

単純温泉と言っても何も入っていないわけではなく、もし1000mgを超えていれば、ナトリウム-硫酸塩泉になる温泉。旧泉質名では芒硝泉となる温泉です。

 

鬼怒川温泉の日帰り入浴可能な旅館リスト

日帰り入浴時間は変更になる場合がありますので、事前の電話連絡をおすすめします。

鬼怒川温泉は主に午後から日帰り入浴受付開始の旅館が多く、午前中に日帰り入浴可能な旅館は少ないです。一方、夜は比較的遅い時間まで受け付けているところも多く、

14時~19時くらいの時間がベストタイム。鬼怒川温泉で一番人気を誇るあさやホテルは2014年から日帰り入浴不可になっています。

 

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