ホテル鬼怒川御苑の日帰り入浴ってどんな感じなの?
年間300箇所以上日帰り入浴している温泉ソムリエが、実際に訪れてレポートします。
こんな人におすすめ
・設備充実の大型ホテルで入浴したい
・川沿いの露天風呂に入りたい
・広々としたお風呂に入りたい
営業情報とアクセス
▶日帰り入浴時間
15:00〜20:00
▶日帰り入浴料
平日930円
土日1370円
▶タオル
200円
▶お風呂の数
内湯露天(男1・女1)
▶住所
栃木県日光市藤原1-1
▶電話番号
0288-76-1112
ホテル鬼怒川御苑の外観と館内
ホテル鬼怒川御苑(ぎょえん)は客室数200室を超える超巨大ホテル。
川沿いから見るとホテルの規模がよくわかります。写真左が一番古い淡雪の館、写真右が一番新しい百花の館。中央が本館に当たる月光の館です。
御苑という焼肉屋みたいな名前ですが、かつては牛車のロゴマークが印象的な「清しき人の宿鬼怒川御苑」という名前の高級旅館でした。鬼怒川御苑は高度成長期直後の1972年の開業。1995年に百花の館を増築し、鬼怒川温泉ではあさや、ホテルニュー岡部に次ぐ規模を誇る一大旅館でした。
その後、団体客の不振とともに経営が悪化、2003年の足利銀行の破綻がとどめを刺し、あさやホテルなどのように産業再生機構の支援を受けることもできず、2010年頃に大江戸温泉グループに譲渡され、現在に至ります。鬼怒川温泉のホテルや旅館はメインバンクである足利銀行を頼りにしていたところが多く、足利銀行の倒産直後に廃業した旅館がとても多いのです。あの有名な廃ホテル群はその頃の産物。
道路沿いからみると、そこまで大きなホテルという感じはありません。日帰り入浴の場合は、旅館前の駐車場ではなく、ここから5分くらい離れた第3駐車場に停めるよう案内されます。
こちらが第3駐車場。鬼怒川御苑とホテルニューさくらの間くらいにあります。平日だったこともあり、ここの駐車場はガラ空きでした。
ロビーです。
かつての高級旅館のロビーらしく大きくて立派。
入浴料は平日と土日で異なります。
平日は930円、土日は1370円となんとも半端な金額です。
ちなみに同じ大江戸温泉グループの対岸にある鬼怒川観光ホテルは平日でも1800円もしますので、日帰り入浴的には御苑のほうがオススメ。
タオルは200円で買えますがロゴ無し。
鬼怒川温泉はどこの旅館もなぜかタオルにロゴがありません。
ロビーは月光の館3階に位置します。
お風呂は月光の館1階の月光の湯と、百花の館地下一階の百花の湯の2箇所。深夜で男女入れ替えになりますが、日帰り入浴時間帯は月光の湯が男湯、百花の湯が女湯になります。どちらもそんなに違いはありません。
また露天風呂は内湯とは別で、淡雪の館一階に男女別の露天風呂があります。
館内が広くてわかりにくそうですが、ちゃんとチラシももらえます。
とりあえずエレベーターで1階に行けば、全てつかながっていますので迷うことはないと思います。
1階フロア。右が内湯で左に進むと露天風呂につながります。
メッセージボードになんかうまい絵が書いてあるなあと思いましたが、なんと、ちばてつやさんの直筆でした。このホテルに泊まられたのかもしれません。
ホテル鬼怒川御苑の温泉
まずは内湯から。月光の湯です。のれんをくぐると。
自動音声で「こちらは男湯です」と流れます。よく駅のトイレにあるようなやつですね。人感センサーで通るたびに流れるのではびびります。のれんにある牛車のマークは昔からの鬼怒川御苑のロゴ。
脱衣所。
脱衣かごもたくさん。
フリーアメニティ。ひげそり、シャワーキャップとヘアブラシ。
この3点セットは鬼怒川温泉の大型ホテルでは当たり前に置いてあります。
こちらが大浴場。鬼怒川温泉はピカピカに改装された大浴場が多いのですが、いい意味で期待を裏切られ、昭和時代のままといった感じのお風呂です。おそらく大江戸温泉にはなる前からのお風呂でしょう。
サウナもありました。
シンプルです。鬼怒川温泉の繁栄を物語る貴重なお風呂。
シャワーヘッドはあえてなのか、当時からなのか棒状の独特なものでした。ちょっと使いにくかったです。
古い大浴場を残す大型ホテルは、おそらく鬼怒川温泉でここだけ。
泉質はアルカリ性単純温泉。鬼怒川温泉のもっともオーソドックスな源泉を使用しています。
循環ろ過で温泉感はあまりないのですが、肌にまとわりつくような柔らかいお湯が特徴。
浴槽は2つに仕切られていて、窓側はかなり浅くなっています。
これはお子様用の浴槽みたいです。お子様用に浴槽を分けているところはあまり見たことがなく、配慮がすごい。
続いて露天風呂へ。内湯とは完全に別の場所にあるので、一度着替えます。
月光の館から廊下を進み、淡雪の館方面へ移動。
このあたりから旧に木造の廊下になります。
木造廊下をしばらく進みます。
露天風呂入り口。
脱衣所。
露天風呂にもアメニティあります。
渓流に面した露天風呂。お湯が紫色!!!
このときは北海道フェアということでラベンダー風呂になっていました。おもしろいですが、温泉感はなかったので早々に退散。
ただ、こちらの方が内湯より人気があるようで、お客さんがいっぱいいました。
以上、ホテル鬼怒川御苑の日帰り入浴情報をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
鬼怒川温泉に日帰りで訪れた際の参考にしていただければ幸いです。
ホテル鬼怒川御苑の泉質と効能