大露天風呂の日記

旅館好きの温泉ソムリエのブログ 各温泉の日帰り入浴情報を全旅館紹介します

鬼怒川温泉 日光きぬ川ホテル三日月 スケールがでかすぎる多彩なお風呂にに日帰り入浴

日光きぬ川ホテル三日月

 

 

入浴時間・料金・混雑度

 

○日帰り入浴時間 12:00〜19:00(受付18:00まで)
○日帰り入浴料金 平日1100 土日1650円
○露天風呂    あり
○お風呂の数   内湯露天(男1・女1)

○客室数     240室

○タオル     フェイスタオル・バスタオル付き(レンタル)

○公式HP     http://www.mikazuki.co.jp/kinugawa/

○混雑度     ほとんど誰にも会わない(平日)

○個人的オススメ度 ★★★☆☆

 

場所・電話番号


 
〇住所 栃木県日光市鬼怒川温泉大原1400

〇電話番号   0288-77-2611

 

泉質


 
■源泉    鬼怒川・川治観光開発1号及び2号源泉

       小原沢市有源泉混合泉

■泉質    アルカリ性単純温泉

■温度                50.2度

■成分総計  473mg      pH9.0

 

 

鬼怒川温泉ってこんなところ

 


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鬼怒川温泉は言わずと知れた栃木を代表する巨大温泉地。


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熱海、箱根と並び東京の奥座敷と称され、超大型ホテルや旅館が鬼怒川の渓谷沿いに林立し、日本有数の収容力を誇ります。

温泉の歴史は意外と浅く、江戸時代の1691年に沼尾重兵衛という方が、鬼怒川の右岸に源泉を発見したことからと言われています。なので東照宮が完成した当時はまだ鬼怒川温泉はなかったことになります。

その後、鬼怒川温泉は幕府の直轄となり、東照宮に参拝する大名や僧侶など身分の高い限られた人しか浸かることの許されない、由緒正しき温泉でした。庶民が鬼怒川温泉に入れるようになったのは明治時代から。

当時は鬼怒川温泉ではなく滝温泉や麻屋温泉などと呼ばれていました。

火傷に特によく効くとされ、隣接する川治温泉と合わせて、傷は川治、火傷は滝(鬼怒川温泉)と呼ばれていたそうです。

1927年には東京と結ぶ鉄道が開通し、1960年代頃から大型ホテルやレジャー施設の開発が進み、現在のような巨大な温泉街となりました。団体旅行が主流だったバブル当時は大いに栄えましたが、最近は廃虚ホテル群でも名が知れるほど廃業した旅館やホテルも多いです。

とはいっても、現在でも多くのホテルや旅館が林立しにぎやなか温泉街となっています。

 

鬼怒川有数の超巨大ホテル

 


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きぬ川ホテル三日月は客室数240室の超巨大ホテル。鬼怒川温泉ではあさやホテルに次ぐ規模を誇ります。ホテル三日月といえば、木更津や房総半島各地の大型ホテルも持つチェーンですが、栃木にもあります。鬼怒という字面を嫌ったのか、あえてひらがなで「きぬ川」になっています。

 

もとはホテルニュー岡部という鬼怒川では超有名なホテルで、1978年の開業。駅前という好立地にあり、鬼怒川温泉の入り口部分にどっしり構える黒色のホテルは存在感あります。

岡部グループはホテルニュー岡部以外に、鬼怒川観光ホテル東館、西館、別館を経営し、鬼怒川温泉で一大勢力を誇っていました。

ホテルニュー岡部はその旗艦ホテルとしてオープン。バブル期に写真右側のクイーンタワーをオープンさせ、鬼怒川温泉を牽引していましたが、団体旅行客の減少とともに経営が悪化、2003年の足利銀行の破綻が引き金となり、岡部グループは衰退。ホテル三日月グループに売却され現在に至ります。ちなみに岡部グループは2011年に倒産しています。


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玄関前の噴水。まだお昼の12時ということもあり、時々ちょろちょろと水が出るやる気のない感じ。15時以降はちゃんと出ていました。 


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ホテルの玄関前に車で横付けすると、外国人のスタッフがお出迎え。駐車場の案内を受けます。駐車場はホテルのすぐ横にある別棟。


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ホテルのためだけにこんなガチな駐車場があるなんてすごい。


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駐車場は日帰り入浴なら3時間無料になります。

まあそんなに長時間もいないので十分です。

駐車券をフロントに出せないと無料になりませんので、駐車券は忘れずに。

 

日帰り入浴専門の受付があります


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広大なロビー。日帰り入浴専門の窓口があり、そこで受付を行います。平日は1100円、土日は1650円と高くなります。フェイスタオルとバスタオルは浴場にたくさんありますので、自由に借りれます。

 

このホテルは温泉の通常の日帰り入浴だけはなく、温泉を水着着用でプールのように楽しむ「おぷーろ」や室内ガーデンスパなど3箇所の温浴施設があります。さすがの巨大ホテルです。ちなみに料金は別々。


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ロビーは3階にあります。日帰り入浴のお風呂は1階。

 

ド肝を抜く巨大な湯上りどころ


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1階につくとすごい空間。

お風呂の入り口だけでもすごいことになっていますが、


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温泉大回廊な名付けられた廊下。


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高級旅館の料亭街のような雰囲気。

この奥が女湯、手前が男湯ですが、あまりの大きさに度肝を抜かれました。


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男湯入り口。日帰り入浴時間帯はきぬの湯が男湯、渓谷の湯が女湯なります。きぬの湯はどちらかという内湯のお風呂に凝っていて、渓谷の湯は露天風呂に凝った造りになっています。


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のれんをくぐるとこんな感じ。正面がお風呂。右が脱衣所で、左がパウダールームという桁外れのサイズ感。


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脱衣所。


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パウダールーム。


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アメニティ関係。


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タオルはここから自由にとって使います。

 

浴槽なんと10箇所 純銀のお風呂もあります


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それではお風呂のご紹介。広大な浴室には10箇所の浴槽とサウナがあります。こちらは一番端にある薬師の湯。特徴はあまりありません。


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薬師の湯の前にはなんとあかすりコーナーです。


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こちらは楕円形の湯船が3つ並んでいます。右からジェットバス、シルクバス、ジャグジー

ジェットバスとジャグジーは何が違うのかと思った方もいるかと思いますが、ジェットバスの一点集中で強めに水流が出ていました。


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次は三日月名物の銀の湯船。本家木更津のホテル三日月には純金風呂もありますが、こちらは銀のお風呂のみ。

庶民にはステンレスとの違いはわかりませんでしたが、ここが一番しっくりくる温度で気持ち良かったです。


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こちらがメインの大浴場で、岩組優雅の湯というお風呂です。

このバブリーな感じのお風呂は、おそらくホテルニュー岡部時代そのままのものだと思います。巨大な岩組から3箇所に分かれて滝のようにお湯が注がれるスケールのでかいお風呂。


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サウナとおそらく水風呂。


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大浴場の前にあるこちらのお風呂はバイブラバスという名前。

ジャグジーと何が違うのかもはやわかりません。

ここだけプールみたいな温度でした。


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カランのアメニティ。


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シャンプーバーまでありました。


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続いて露天風呂エリアへ。露天風呂は2つあります。

こちらは湯の宮露天という名前の東屋のお風呂。


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奥にあるのは庭園露天という名前。

眺望はありません。

お風呂が多すぎて、温泉の説明を忘れていましたが、泉質はアルカリ性単純温泉です。循環ろ過のためあまり温泉感はなく無味無臭。

ですが、それでも鬼怒川温泉の特徴であるお湯の柔らかさは感じられました。

 

温泉分析書 シンプルな単純温泉

 


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溶存物質が1000mg未満の場合は単純温泉になります。

こちら473mgのため、単純温泉です。

 

またpH8.5以上でアルカリ性とつきますが、こちらはpH9.0のため、アルカリ性単純温泉になります。

 

単純温泉と言っても何も入っていないわけではなく、もし1000mgを超えていれば、カルシウム-硫酸塩泉になる温泉。旧泉質名では石膏泉となる温泉です。

 

鬼怒川温泉の日帰り入浴可能な旅館リスト

日帰り入浴時間は変更になる場合がありますので、事前の電話連絡をおすすめします。

鬼怒川温泉は主に午後から日帰り入浴受付開始の旅館が多く、午前中に日帰り入浴可能な旅館は少ないです。一方、夜は比較的遅い時間まで受け付けているところも多く、

14時~19時くらいの時間がベストタイム。鬼怒川温泉で一番人気を誇るあさやホテルは2014年から日帰り入浴不可になっています。

 

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