大露天風呂の日記

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鬼怒川温泉 鬼怒川温泉ホテル 鉱物だらけのパワーストーン風呂に日帰り入浴

 

鬼怒川温泉ホテル

 

入浴時間・料金・混雑度

 

○日帰り入浴時間 14:00〜17:00 金土日不可

○日帰り入浴料金 1100円
○露天風呂    あり
○お風呂の数   内湯露天(男1・女1)

○客室数     140室

○タオル     フェイスタオル・バスタオル付き

○公式HP     https://www.kinugawaonsenhotel.com/

○混雑度     お風呂で会った人数 1人

○個人的オススメ度 ★★★☆☆

 

場所・電話番号


 〇住所 栃木県日光市鬼怒川温泉滝545

〇電話番号   0288-77-0300

 

 

 

泉質

 
■源泉    鬼怒川・川治観光開発1号及び2号源泉

       小原沢市有源泉混合泉

       温泉ホテル1・2号源泉

■泉質    単純温泉

■温度                25.0度

■成分総計  254mg      pH7.8

 

 

鬼怒川温泉について

 


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鬼怒川温泉は言わずと知れた栃木を代表する巨大温泉地。


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熱海、箱根と並び東京の奥座敷と称され、超大型ホテルや旅館が鬼怒川の渓谷沿いに林立し、日本有数の収容力を誇ります。

温泉の歴史は意外と浅く、江戸時代の1691年に沼尾重兵衛という方が、鬼怒川の右岸に源泉を発見したことからと言われています。なので東照宮が完成した当時はまだ鬼怒川温泉はなかったことになります。

その後、鬼怒川温泉は幕府の直轄となり、東照宮に参拝する大名や僧侶など身分の高い限られた人しか浸かることの許されない、由緒正しき温泉でした。庶民が鬼怒川温泉に入れるようになったのは明治時代から。

 

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当時は鬼怒川温泉ではなく滝温泉や麻屋温泉などと呼ばれていました。

写真は戦前に鬼怒川温泉。左のモダンな建物が鬼怒川温泉ホテル、右は現在のあさやホテルだと思われます。

 

火傷に特によく効くとされ、隣接する川治温泉と合わせて、傷は川治、火傷は滝(鬼怒川温泉)と呼ばれていたそうです。

1927年には東京と結ぶ鉄道が開通し、1960年代頃から大型ホテルやレジャー施設の開発が進み、現在のような巨大な温泉街となりました。団体旅行が主流だったバブル当時は大いに栄えましたが、最近は廃虚ホテル群でも名が知れるほど廃業した旅館やホテルも多いです。

とはいっても、現在でも多くのホテルや旅館が林立しにぎやなか温泉街となっています。

 

鬼怒川屈指の老舗ホテルです

 

 

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鬼怒川温泉ホテルは客室数140室の鬼怒川温泉らしい大型ホテル。鬼怒川温泉は、渓谷沿いに鬼怒川○○ホテルという似たような名前で、多くのホテルが立ち並びます。鬼怒川温泉ホテルもそんなよくある大型ホテルの一つかと思っていましたが、違うのです。

 

鬼怒川温泉ホテルは鬼怒川ではかなり老舗の1931年の開業。なんと日光金谷ホテルの支店とオープンしました。日光金谷ホテルといえば日本初のクラシックホテルとして東照宮真横に鎮座する超一流ホテル。


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鬼怒川温泉ホテルの創業当時の写真。今では鉄筋コンクリートの無機質な大型ホテルといった外観ですが、こんなおしゃれなホテルが鬼怒川温泉にあったのです。この建物が残っていたら間違いなく鬼怒川温泉を代表するホテルになっていたことでしょう。

 

そんな鬼怒川温泉ホテルも、2003年の足利銀行の破綻を受けて、経営が悪化しましたが、あさやホテル、鬼怒川プラザホテル、鬼怒川金谷ホテル、鬼怒川グランドホテルとともに産業再生機構による支援ホテルに選ばれ、復活をとげています。逆に産業再生機構に選ばれなかった大型ホテルは、大江戸温泉グループや伊藤園ホテルグループに売却されるか倒産しています。まさにこの支援の有無が鬼怒川温泉のホテルの命運を左右したと言っても過言ではありません。

 

鬼怒川温泉ホテルは名前からは全くわかりませんが、今でも金谷ホテルグループの一員です。ちなみに鬼怒川温泉には鬼怒川金谷ホテルという同グループのホテルもありますが、こちらは日帰り入浴不可です。

 

テルマンが待機する立派なエントランス

 


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ホテル入口。川沿いから見るとなんの特徴もない大型ホテルですが、玄関周りはきれいに改装されていて、ロゴもちょっと老舗を感じさせる雰囲気になっています。それもそのはず。このロゴは金谷ホテルのものです。

 

金谷ホテルから続く老舗ホテルというプライドからか、日帰り入浴は金土日は受け付けてくれません。

エントランスには常に何人ものホテルマンが立っていて、車を停めるとすぐに寄ってきて、車のキーもホテルマンに預けます。日帰り入浴なのにちょっと恐縮しちゃいます。このあたりは金谷ホテルらしいおもてなし。


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館内もたくさんのスタッフがあちらこちらに立っていて、なんとなく写真を撮りにくかったので、フロントの写真はありません。

こちらはフロントから少し進んだところにあるロビー。

入浴料は1100円。


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無地のバスタオルとフェイスタオルが料金に含まれています。


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フロントは2階に位置しており、お風呂は1階の木造り大浴場と地下一階の石造り大浴場の2つ。男女入れ替えですが、深夜に入れ替えになるため、日帰り入浴時間帯は石造り大浴場が男湯、木造り大浴場が女湯になります。


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日帰り入浴客なのにスタッフの方がわざわざエレベーターまで案内してくれます。


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一階フロア。男湯は奥の階段を更におります。


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石造り大浴場の入口です。お風呂は新築のようにピカピカ。

鬼怒川温泉は一昔前に比べて廃れたイメージがあるかもしれませんが、各旅館は生き残りをかけて、お風呂の改装に力を注いでおり、ほとんどのホテルはこのようなピカピカのお風呂。昭和やバブル感じさせる古き良き大浴場は意外なことにあまりないのです。


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脱衣所。全てのロッカーに鍵がかかります。鬼怒川温泉クラスの大規模ホテルだと盗難も少し気になるところなので、こういうのは地味に嬉しいです。市松模様のフローリングがロッカーもおしゃれ。


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洗面台。


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フリーアメニティはひげそりとクシ。

 

本物の鉱石をあしらったパワーストーン風呂


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こちらが石造りの湯。浴槽は全部で4つ。

一見普通の大浴場かなと思いましたが。


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おや?湯口になにやら奇妙なのものが。


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なんとパワーストーン。4つの湯船にはそれぞれ名前がつけられていて、湯口には様々な鉱物が陳列されています。

こんなお風呂は他では見たことがありません。

一番手前の浴槽は癒やし風呂という名前。少し温めです。



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左がマラカイトで右がスモーキークォーツという鉱石。

精神安定効果があるとか。

癒やし風呂にはこの2つの鉱石が染み出した温泉が投入され、なんだかとても効果がありそう。


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次の浴槽は美容風呂。デトックスによりダイエット効果があるらしいです。こちらは熱めのお湯。


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アイオライトとブルーアパタイトという鉱石。

いろいろ石が置いてあってどれがどれだか素人にはわかりませんでした。パワーストーンはもちろん取れないように埋め込まれています。


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続いて入り口から3番目の浴槽。こちらは結旅風呂とありました。

ターコイズムーンストーン。出会いやチャンスが訪れるそうです。

ここもどれがどの石かはわかりませんでした。


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こちらはちょっとぬるめのお湯。


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最後のお風呂は健康風呂。こちらはHPにはトルマリンとありましたが、どう見ても普通の石のような。。

石の名前もここだけ書いていなかったので今は違う石なのかもしれません。


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こちらは熱めの湯です。

 

露天風呂は景色なし

 


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数々の鉱石パワーを浴びたあと、最後にようやく着くのが露天風呂。

残念ながら景色はあまりありませんが、紅茶のような香りとともに渓流の風が入り込む気持ちの良いお風呂でした。


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泉質は単純温泉。こちらの源泉は鬼怒川温泉でも成分が少し薄めです。アルカリ性単純温泉が多い鬼怒川温泉ですが、こちらはアルカリ分は弱く単純温泉です。無味無臭のやわらかいお湯です。

源泉温度も25度のため加温しています。循環ろ過ですが、大型ホテルなのでやむなしです。


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お風呂上がりに日帰り入浴客でもフリードリンクがいただけます。

山ぶどうジュースやメロンソーダなど豊富なラインナップ。

今回はメロンソーダをいただきました。

こういうちょっとサービスは嬉しくなりますね。

 

温泉分析書 クセのない単純温泉

 


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溶存物質が1000mg未満の場合は単純温泉になります。

こちらは254mgのため、単純温泉です。

 

鬼怒川温泉アルカリ性単純温泉が多いですが、こちらはpH7.8で、pH8.5を超えないためアルカリ性とはつきません。

 

単純温泉と言っても何も入っていないわけではなく、もし1000mgを超えていれば、カルシウム-炭酸水素塩泉になる温泉。旧泉質名では重炭酸土類泉となる温泉です。

 

鬼怒川温泉の日帰り入浴可能な旅館リスト

日帰り入浴時間は変更になる場合がありますので、事前の電話連絡をおすすめします。

鬼怒川温泉は主に午後から日帰り入浴受付開始の旅館が多く、午前中に日帰り入浴可能な旅館は少ないです。一方、夜は比較的遅い時間まで受け付けているところも多く、

14時~19時くらいの時間がベストタイム。鬼怒川温泉で一番人気を誇るあさやホテルは2014年から日帰り入浴不可になっています。

 

www.dairotenburo.com