白城屋旅館
1.入浴時間・料金・混雑度
〇日帰り入浴時間 10:00〜17:00
〇日帰り入浴料金 700円
〇露天風呂 あり
〇お風呂の数 内湯露天(男1・女1)
〇タオル サービス
○客室数 23室
○タオル 150円(ロゴあり)
〇公式HP なし
○混雑度 ほとんど誰にも会わない
○個人的オススメ度 ★★★★★
2.場所・電話番号
〇電話番号 0242-64-3214
3.泉質
■源泉 沼尻元湯
■泉質 酸性・含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
■温度 68.3度
■成分総計 2761mg pH2.13
4.中ノ沢温泉について
中ノ沢温泉は毎分1万3400リットルという日本一の湧出量を誇る上流の沼尻元湯からの引湯です。山深い奥地にあった沼尻元湯から1885年にこの地に引湯され、温泉街を形成しました。沼尻スキー場も近く、冬期はスキー客でも賑わいます。
現在は9件の旅館があり、全ての旅館で日帰り入浴可能です。
中ノ沢温泉は徒歩圏内の道路沿いに旅館が並ぶため、旅館をはしごして入浴するのも簡単です。
5.外観・館内・お風呂
白城屋旅館(しろきや)は温泉街の中心部に位置します。
中ノ沢温泉は同じような規模の旅館が道路沿いに並びますが、白城屋、花見屋、扇屋、西村屋の4件は中ノ沢温泉開湯初期からの主要旅館。
入浴料は700円で中ノ沢温泉の平均入浴価格。
タオルはサービスしてくれます。
ロビー。
フロントにはなぜかイカ釣り漁船のプラモデル。
浴室は玄関から廊下を直進します。
途中の休憩所。
浴室入口。一番奥は貸切風呂ですが宿泊者専用。
脱衣所。ドライヤーあり。浴室との境はレトロなガラスの壁。
脱衣カゴ。
内湯。手前は寝湯になっています。中ノ沢温泉で寝湯があるのは白城屋だけ。少し熱めのお湯なのでゆっくり寝るような感じではないです。
内湯はL字型になっています青緑色を帯びた透明な湯ですが、白い湯の花が底に沈んでおり、入ると舞い上がり少し白濁します。
寝湯と思いきやこちらは階段。
湯口は階段状で面白い構造。泉質は酸性・含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉と長い泉質。お湯は舐めると非常に酸っぱく、後味に変な金属味がするのが特徴です。硫黄分を多く含みますがゆでたまご臭はあまりしません。
続いて露天風呂。
冬期は雪囲いとしてすだれで囲われいます。
露天風呂は内湯よりも少し緑色が強いように見えました。
すだれの中なので薄暗く露天風呂感はあまりありませんが、なんか落ち着きます。露天風呂はぬるめでずっと入っていられます。
中ノ沢温泉は鉄と硫酸イオンを含みます。鉄を含む温泉は普通は赤褐色になりますが、鉄と硫酸イオンどちらも含むと緑礬泉(りょくばんせん)となり、硫酸鉄の淡い緑色を呈します。鉄はわずかなので、飲んでも鉄の味はあまりわかりません。
浴槽の縁にはキレイな青緑色の析出物がびっしり。成分からすると、白いものは石膏、青緑は硫酸鉄だと思います。
中ノ沢温泉は群馬大学の研究で新型コロナウイルスを不活化する効果が確認されたそうです。そりゃこんだけ酸性強ければコロナ様も死滅するでしょう。
中ノ沢温泉は沼尻元湯からの引湯。
源泉は沼尻元湯一本のため、どこの旅館も全く同じ成分です。
まだまだあります 中ノ沢温泉
【中ノ沢温泉】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ9選) - 大露天風呂の日記
6.温泉分析書の説明
成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。陽イオンはカルシウムとアルミニウム、陰イオンは硫酸イオンと塩化物イオンが20%を超えるので、カルシウム・アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉となります。
特筆すべきは水素イオンで、1mg以上で酸性泉となりますが、ここは7.9mgもあります。また総硫黄(分析書の硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mg以上で硫黄泉ですが、こちらは100mg以上と圧倒的。これだけの硫黄を含みながら、あまりたまご臭がしないのが無事。硫黄分のほとんどが遊離硫化水素ですので、硫化水素型の硫黄泉となります。以上から温泉名の頭には特殊成分として酸性・含硫黄とつき、最後に(硫化水素型)とつきます。
合体して、酸性・含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)です。