大露天風呂の日記

旅館好きの温泉ソムリエのブログ 各温泉の日帰り入浴情報を全旅館紹介します

草津温泉 飯島館 綿に包まれるような優しい希少源泉に日帰り入浴

飯島館


 
 
 
 

 

 

1.入浴時間・料金・混雑度

 

 

○日帰り入浴時間 10:00〜14:00
○日帰り入浴料金 1000円(要予約 1時間貸切)

○露天風呂    なし
○お風呂の数   内湯(男1・女1・貸切2)

○客室数     25室

〇公式HP             https://www.iijimakan.com/

○混雑度     誰にも会わない(貸切制)

○個人的オススメ度 ★★★★☆

 

 

2.場所・電話番号

 

 
 
〇住所   群馬県吾妻郡草津町草津447-8

〇電話番号   0279-88-3457

 

 

 

 

3.泉質

 

 
 
■源泉   湯畑源泉

■泉質   酸性-含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉

       (含硫化水素酸性明礬緑礬泉)

■温度             53.9度    pH2.0

■成分総計  1740mg

 

■源泉   わたの湯

■泉質   酸性-含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉

       (含硫化水素酸性明礬緑礬泉)

■温度            51.1度    pH2.1

■成分総計  1670mg

 

4.草津温泉について

 

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草津温泉は有馬、下呂と並び日本三名泉にラインナップされる言わずとしれた超有名温泉。開湯は古墳時代日本武尊や、奈良時代の行儀発見など諸説ありますが、室町時代頃から世に知られるようになり、江戸時代には温泉番付で東の横綱とされていました。

 


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まさに温泉の代名詞とも言える草津温泉、湯畑を大小様々な旅館が50件ほどひしめく大温泉地です。今でも多くの観光客で賑わう人気の温泉で、どの旅館も直前で予約をとるのは至難。草津温泉の小さな旅館はほとんが日帰り入浴不可なのですが、有名旅館は比比較的日帰り入浴OKの旅館が多いです。

 

5.外観・館内・お風呂

 

 

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飯島館は草津バスターミナルの近くにある旅館。

小さく見えますが、3階建ての中規模旅館です。

湯畑からも徒歩圏内の好立地にあります。



 

外観はちょっとくたびれていて、いかにもいい温泉がありそうな雰囲気の旅館です。


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地蔵通の坂沿いに面して建っていて、駐車場は坂の上に5台ほどスペースがあります。

 

こうした鄙びた小さな旅館は、普通日帰り入浴歓迎のところが多いのですが、草津温泉は逆。湯畑近くに密集する小さな旅館のほとんどは日帰り入浴不可。あちこち電話しましたが、どこも断られ、「一切やってません」「は?」というような感じの悪い旅館もちらほら。最後まで話を聞かずに切電されたりと、草津温泉が嫌いになりそうになりました。

 


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ですが、この飯島館は全然違います。優しい声のお兄さんが電話対応。とても丁寧で日帰り入浴もオッケイとのこと。

 

こちらは事前予約制で、飛び込み入浴はできません。

 

お風呂は日帰り入浴でも完全貸切制。「湯畑源泉とわたの湯源泉どちらかにしますか?」と聞かれます。わたの湯源泉はあまり聞いたことがなく、希少源泉の予感がしたので、迷わずわたの湯を予約。


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早速館内へ。スキー宿のような感じの雰囲気。

フロントはここにはなく、ちょっと奥まった場所にあります。


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こちらがフロント。奥はそのまま厨房になっていました。

息子さんとお見受けする若いイケメンのお兄さんが受付。

おそらく電話対応してくれた方です。

日帰り入浴は1000円。

高いようですが、貸し切りなので逆に安いくらい。

 

草津温泉カップルを狙っているであろう貸切風呂の旅館もちらほらありますが、2000円や3000円など超高い。

ここはカップルで来るよりは、温泉を楽しみたいコアな温泉好き向けの旅館です。


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フロント横には看板インコのピーちゃん。

発情期のため、噛むことがあるらしいです。

このときは会えず。


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わたの湯は先程の玄関に直結。赤いのれんですが、女湯ではなく、貸切のお風呂です。


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ちょっと薄暗い脱衣所。3人くらいの小さなもの。


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こちらがわたの湯の貸切風呂。草津温泉にはいくつかの主流な源泉がありますが、最も多いのは湯畑源泉。それ以外の源泉を使用する宿はあまりなく、希少源泉と言われます。もちろんわたの湯も希少源泉のひとつ。日帰り入浴でわたの湯に入れる旅館は、おそらくここだけです。


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わずかに青みがかった透明なお湯。お湯はちょっと熱めです。

湯畑源泉に比べて、肌に優しく、ソフトで真綿に包まれているかのような湯心地のため、「わたの湯」という名前なのだそう。

熱かったので、あまりソフトな感じはわかりませんでしたが、言われてみればマイルドな感じもします。


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泉質は湯畑源泉と同じ、酸性-含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉。泉質名では同じですが、温度やpH、硫黄などを見ると、確かに湯畑源泉より若干マイルドです。


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カランはひとつのみ。


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この日は宿泊したので他の温泉もご紹介。


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湯畑源泉のお風呂は地下にあり、男女別と貸切風呂の3つ。


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まずは男性風呂から。窓のないシンプルな浴室。

独特の硫黄の香りが充満しています。


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なんですが、このお湯は超絶熱い!

湯畑源泉は総じて熱いのですが、ここはとびきり熱かった。。

薄めるのは申し訳ないのと、なんか負けた気持ちになるので、

10回くらい足をつけては悶絶するを繰り返し、ようやく入浴。

長湯はできずカラスの行水で断念。



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もうひとつの貸切風呂は湯畑源泉。窓はありますが、かなり狭いお風呂。これも相当熱いのかと思いましたが、さきほど激熱に慣れたせいか、そうでもありませんでした。

ですが、お湯につかっていると、じわじわとただならぬ熱気を感じ、ここも速やかに退散。

 

飯島館は建物も古いですが、貸切で安く温泉を楽しめるのが魅力。

わたの湯源泉は他ではなかなか入れない貴重なもの。

予約の際はわたの湯指定がオススメです。 

 

草津温泉の他の日帰り入浴はこちら。

 

www.dairotenburo.com

 

 

 

6.温泉分析書の説明

 

 

【わたの湯】


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成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちら1670mg。陽イオンはアルミニウム、陰イオンは硫酸イオンと塩化物イオンが20%を超えるので、アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉となります。

 

特殊成分として、水素イオンでが1mg以上で酸性泉となりますが、こちらは8mgもあり、酸性の強い温泉です。

 

また総硫黄(分析書の硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mg以上で硫黄泉ですが、こちらは7mg含むため、含硫黄とつきます。

 

合体して、酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉です。

 

【湯畑源泉】

 


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成分総計が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1740mg。陽イオンはアルミニウム、陰イオンは硫酸イオンと塩化物イオンが20%を超えるので、アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉となります。

 

特殊成分として、水素イオンでが1mg以上で酸性泉となりますが、こちらは10mgもあり、酸性の強い温泉です。

 

また総硫黄(分析書の硫化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素の合計)が2mg以上で硫黄泉ですが、こちらは13mg含むため、含硫黄とつきます。

 

合体して、酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉です。