大露天風呂の日記

現在662湯掲載 旅館好きの温泉ソムリエのブログ 旅館の日帰り入浴情報を徹底的に紹介します!

福島県の温泉
栃木県の温泉
群馬県の温泉
新潟県の温泉
千葉県の温泉
山梨県の温泉
埼玉県の温泉
静岡県の温泉

高湯温泉【静心山荘】日帰り入浴&宿泊記「木造浴室で楽しむ白濁の硫黄泉」

静心山荘の日帰り入浴ってどんな感じなの?

年間300箇所以上日帰り入浴している温泉ソムリエが、実際に訪れてレポートします。

 

こんな人におすすめ 

 

・山小屋風の宿が好き

・木造の湯船に入りたい

・少しぬるめの温泉が好き

 

営業情報とアクセス

▶日帰り入浴時間

10:00〜16:00

▶日帰り入浴料

700円

▶お風呂の数

内湯(男1・女1)

▶サウナ

なし

▶住所

福島県福島市町庭坂湯花沢1-15

▶電話番号

024-591-1129

 

静心山荘の外観と館内


f:id:zenigame1:20221004182955j:image

高湯温泉といえば、玉子湯や安達屋などが超有名ですが、静心山荘を知っいる人はよほどの温泉好きだと思います。

 

場所は吾妻屋旅館の横から、えっ?と思うような細い道を一瞬入ったところにあります。

山荘という名前からして、見た目も三角屋根のロッジ風。

全4室の高湯で一番小さい旅館です。


f:id:zenigame1:20221004183502j:image

ガラガラと引き戸を開けて、いざ入館。

ちょっとタメ口が混ざる気さくなご主人が受付。

入浴料は700円で、高湯温泉最安値。


f:id:zenigame1:20221004192850j:image

床にコンセントの差込口があったりと、ツッコミどころ満載、

ちなみにトイレは和式しかないのかと思いましたが、

2階に洋式トイレがあります。

 


f:id:zenigame1:20221004184405j:image

お風呂の紹介に戻ります。お風呂は玄関から長い階段を登った先にあります。


f:id:zenigame1:20221004184615j:image

途中踊り場のような一角があります。こちらに流し台があります。

脱衣所には洗面台はありません。


f:id:zenigame1:20221004184706j:image

硫化水素の強い臭気で、蛇口は完全に腐食しています。

それもそのはず。高湯温泉は全国3位の硫黄濃度を誇ります。


f:id:zenigame1:20221004184752j:image

しかも、こちらの宿の裏手は高湯温泉の源泉地帯。

手前が吾妻屋へ伸びる引湯管で、奥が安達屋へと伸びています。

この2つの旅館は高湯温泉の湯元でもあります。

源泉までの近さで言えば、静心山荘が一番近いことになります。

ちなみに、信じられませんがこの源泉地帯にはかつてスキー場があったそうです。



f:id:zenigame1:20221004185233j:image

踊り場からさらに階段を登ります。

この階段に敷かれているカーペットみたいなマットは、

とても触り心地がよく、素足で歩いても全然気になりません。

ちなみに東日本大震災の際は、ご主人によると、この旅館も大きな被害を受け、この階段や湯小屋は全て破壊されたそうです。ロッジの客室部分は被害を免れたそうですが、この源泉付近がなぜか一番被害がひどく、安達屋や吾妻屋もかなりの被害を受けたそう。


f:id:zenigame1:20221004185441j:image

所々に当時の補修が跡があります。

 

静心山荘の温泉


f:id:zenigame1:20221004185337j:image

階段を登り切ると男女別のお風呂があります。

エレベーターなどはないため、足が不自由な方はかきついかもしれやせん。


f:id:zenigame1:20221004185736j:image

ロッジ風の脱衣所。


f:id:zenigame1:20221004185902j:image

こちらがお風呂。


f:id:zenigame1:20221004192735j:image

浴槽も壁も趣ある木造です。

露天風呂はなく、内湯のみ。


f:id:zenigame1:20221004192818j:image

ちょうど朝日が差し込み、お湯が真っ白に輝いています。


f:id:zenigame1:20221004190052j:image

思わず見入ってしまうほどの、まばゆい白濁湯。


f:id:zenigame1:20221004190202j:image

泉質は酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩泉。

旧泉質名では酸性含明礬石膏硫化水素泉とながーい名前。

明礬(ミョウバン)とは硫酸アルミニウムのこと。

同じ福島県中ノ沢温泉も明礬を多く含みます。

全国3位の硫黄濃度を誇るため、強い硫化水素臭があり、お風呂上がりも温泉に入ったことがバレるくらいの硫黄臭が体に残ります。


f:id:zenigame1:20221004191156j:image

酸性泉のため、殺菌作用に優れ、肌のデキモノや切り傷はあっという間に治ります。高湯温泉は熱いお湯が多いのですが、こちらの旅館は唯一ちょっとだけぬるめのお湯。入りやすい温度です。

 

 

 


f:id:zenigame1:20221004191356j:image

カランは一つのみ。硫黄分で腐食するため、鏡などはありません。

秘湯あるあるのシャワーが弱い!温度調節が難しい!ということはなく、ちゃんとストレスなく出ます。

 

静心山荘の夕食


f:id:zenigame1:20221004184252j:image

こちらの旅館はご夫婦で経営されていて、奥さんが作る見た目にも華やかな絶品の夕食が有名です。


f:id:zenigame1:20221004184030j:image

一泊二食付たった8500円でこのクオリティがでてきます。

f:id:zenigame1:20221004184117j:image

間違いなく高湯温泉で最強のコスパ旅館です。

高湯温泉は他の旅館が有名すぎて、静心山荘はあまり知られていないですが、めちゃめちゃおすすめの旅館。

日帰り入浴もいいですが、この旅館はぜひ宿泊がオススメ。

 

以上、静心山荘の日帰り入浴と宿泊情報をご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

高湯温泉に日帰りで訪れた際の参考にしていただければ幸いです

 

日帰り入浴してみた感想まとめ

静心山荘はマニアックな旅館なので、そんなに混まないだろうと思っていましたが、日帰り入浴開始時間の10時ちょうどに訪れても、先客がいらっしゃったことがありました。その日は、その後続々とお客さんが訪れて、撮影チャンスなし。

今回は二度目で、宿泊しての挑戦。

 

日帰り入浴時間は、意外と混んでいるなというのが率直な印象。

ご主人に聞いたところ、常連さんや要望があれば、10時前でも空けることがあるそうです。

 

 

 

 

 

静心山荘の泉質と効能


f:id:zenigame1:20221004193013j:image

 

 

 

酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩泉

✓源泉 湯花沢1番源泉

✓温度    43.8度(高温泉)

✓pH値 2.7(酸性泉)

✓成分総計 1723mg

✓効能 きりきず、末梢循環障害、冷え性うつ状態、皮膚乾燥症、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、糖尿病、表皮化膿症