静心山荘の日帰り入浴ってどんな感じなの?
年間300箇所以上日帰り入浴している温泉ソムリエが、実際に訪れてレポートします。
こんな人におすすめ
・山小屋風の宿が好き
・木造の湯船に入りたい
・少しぬるめの温泉が好き
営業情報とアクセス
静心山荘の外観と館内
高湯温泉といえば、玉子湯や安達屋などが超有名ですが、静心山荘を知っいる人はよほどの温泉好きだと思います。
場所は吾妻屋旅館の横から、えっ?と思うような細い道を一瞬入ったところにあります。
山荘という名前からして、見た目も三角屋根のロッジ風。
全4室の高湯で一番小さい旅館です。
ガラガラと引き戸を開けて、いざ入館。
ちょっとタメ口が混ざる気さくなご主人が受付。
入浴料は700円で、高湯温泉最安値。
床にコンセントの差込口があったりと、ツッコミどころ満載、
ちなみにトイレは和式しかないのかと思いましたが、
2階に洋式トイレがあります。
お風呂の紹介に戻ります。お風呂は玄関から長い階段を登った先にあります。
途中踊り場のような一角があります。こちらに流し台があります。
脱衣所には洗面台はありません。
硫化水素の強い臭気で、蛇口は完全に腐食しています。
それもそのはず。高湯温泉は全国3位の硫黄濃度を誇ります。
しかも、こちらの宿の裏手は高湯温泉の源泉地帯。
手前が吾妻屋へ伸びる引湯管で、奥が安達屋へと伸びています。
この2つの旅館は高湯温泉の湯元でもあります。
源泉までの近さで言えば、静心山荘が一番近いことになります。
ちなみに、信じられませんがこの源泉地帯にはかつてスキー場があったそうです。
踊り場からさらに階段を登ります。
この階段に敷かれているカーペットみたいなマットは、
とても触り心地がよく、素足で歩いても全然気になりません。
ちなみに東日本大震災の際は、ご主人によると、この旅館も大きな被害を受け、この階段や湯小屋は全て破壊されたそうです。ロッジの客室部分は被害を免れたそうですが、この源泉付近がなぜか一番被害がひどく、安達屋や吾妻屋もかなりの被害を受けたそう。
所々に当時の補修が跡があります。
静心山荘の温泉
階段を登り切ると男女別のお風呂があります。
エレベーターなどはないため、足が不自由な方はかきついかもしれやせん。
ロッジ風の脱衣所。
こちらがお風呂。
浴槽も壁も趣ある木造です。
露天風呂はなく、内湯のみ。
ちょうど朝日が差し込み、お湯が真っ白に輝いています。
思わず見入ってしまうほどの、まばゆい白濁湯。
泉質は酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩泉。
旧泉質名では酸性含明礬石膏硫化水素泉とながーい名前。
明礬(ミョウバン)とは硫酸アルミニウムのこと。
全国3位の硫黄濃度を誇るため、強い硫化水素臭があり、お風呂上がりも温泉に入ったことがバレるくらいの硫黄臭が体に残ります。
酸性泉のため、殺菌作用に優れ、肌のデキモノや切り傷はあっという間に治ります。高湯温泉は熱いお湯が多いのですが、こちらの旅館は唯一ちょっとだけぬるめのお湯。入りやすい温度です。
カランは一つのみ。硫黄分で腐食するため、鏡などはありません。
秘湯あるあるのシャワーが弱い!温度調節が難しい!ということはなく、ちゃんとストレスなく出ます。
静心山荘の夕食
こちらの旅館はご夫婦で経営されていて、奥さんが作る見た目にも華やかな絶品の夕食が有名です。
一泊二食付たった8500円でこのクオリティがでてきます。
間違いなく高湯温泉で最強のコスパ旅館です。
高湯温泉は他の旅館が有名すぎて、静心山荘はあまり知られていないですが、めちゃめちゃおすすめの旅館。
日帰り入浴もいいですが、この旅館はぜひ宿泊がオススメ。
以上、静心山荘の日帰り入浴と宿泊情報をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
高湯温泉に日帰りで訪れた際の参考にしていただければ幸いです
日帰り入浴してみた感想まとめ
静心山荘はマニアックな旅館なので、そんなに混まないだろうと思っていましたが、日帰り入浴開始時間の10時ちょうどに訪れても、先客がいらっしゃったことがありました。その日は、その後続々とお客さんが訪れて、撮影チャンスなし。
今回は二度目で、宿泊しての挑戦。
日帰り入浴時間は、意外と混んでいるなというのが率直な印象。
ご主人に聞いたところ、常連さんや要望があれば、10時前でも空けることがあるそうです。
静心山荘の泉質と効能
✓源泉 湯花沢1番源泉
✓温度 43.8度(高温泉)
✓pH値 2.7(酸性泉)
✓成分総計 1723mg
✓効能 きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、糖尿病、表皮化膿症