なかむらや旅館
1.入浴時間・料金・混雑度
〇日帰り入浴時間 12時〜15時(予約制)
〇日帰り入浴料金 1000円
〇露天風呂 なし
〇お風呂の数 内湯(男1・女1)
〇タオル サービス(ロゴなし)
〇客室数 5室
〇公式HP https://iizaka-nakamuraya.com/
〇混雑度 誰にも会わない(貸切利用)
〇個人的オススメ度 ★★★☆☆
2.場所・電話番号
〇電話番号 024-542-4050
3.泉質
■源泉 湯沢分湯槽
■温度 51度 pH 8.6
■成分総計 615mg
4.飯坂温泉の歴史
飯坂温泉は秋保、鳴子と並び奥州三名湯に数えれる一大温泉地。福島市内からのアクセスの良さら福島の奥座敷として栄え、東北有数の巨大温泉街を形成しています。
写真は昭和40年代頃の飯坂温泉
歴史は古く2世紀まで遡り、日本武尊命の東夷遠征の際にこの地の佐波子湯につかり、病が全快したと伝えられています。この温泉は現在でも飯坂温泉の中心にある共同浴場の鯖湖湯という名前に残っています。松尾芭蕉も逗留し、江戸時代の頃より徐々に有名な温泉地となります。 東北の王座とも称され、昭和40年代の写真にも、十綱橋付近びっしりと旅館が立ち並んでいます。
飯坂温泉は摺上川沿いに旅館がへばりつくように林立し、独特の景観を生み出しています。さながらミニ鬼怒川温泉のよう。狭いエリアに旅館が密集し、多くの旅館が廃業したとはいえ、現在でも30軒以上の旅館があります。
5.外観・館内・お風呂
なかむらや旅館は共同浴場の鯖湖湯(さばこゆ)のほど近くにある旅館。土蔵造り3階建ての立派な建物がひときわ目を引きます。
なかむらや旅館の目の前には松尾芭蕉が宿泊したとされる地の碑があります。松尾芭蕉が逗留したと言ってもかなり粗末な宿に泊まったようで、飯坂温泉のことをボロクソに書いています。
立派な玄関。日帰り入浴不可オーラ全開ですが、予約制で日帰り入浴ができます。予約制と言っても当日に一本電話を入れればOK。飛び入り入浴はできませんが、ハードルはそこまで高くありません。
ロビー。豪商の屋敷みたいな歴史ある造り。ひな人形が飾ってあります。予約した者ですと伝えると、まるで宿泊のお客様を迎えるかのように丁寧にお迎えいただきました。
料金は後払いで、到着するや否や女将さんにお風呂までご案内していただきました。お風呂は玄関からすぐの廊下沿いにあります。
館内はホンモノの土蔵があったり、ステンドグラスがあったりと探検していて飽きません。
休憩所にはお水用意してありました。
かっこいいなかむらやの表札。予約制なので当然館内には他のお客さんはいません。
お風呂入り口。
小さめの脱衣所。
アメニティもなんかおしゃれ。
鏡台も凝ってます。
うちわがあるのは初めて見ました。
お風呂は内湯のみ。浴槽は昔の鯖湖湯の石を使っているそうです。
右のドアは露天風呂に見えますがフェイント。
こちらもケロリン桶使用。
シャワーはありますが、微妙に低い位置。
泉質はアルカリ性単純温泉で無味無臭です。飯坂温泉らしく少し熱めのお湯。共同浴場のように激熱ではありません。
古い温泉分析書。
このあたりの3軒の旅館(なかむらや、ほりえや、なかや)はいずれも湯沢分湯槽からお湯を引いています。
なかむらや旅館の土蔵造りの建物は登録有形文化財です。飯坂温泉で文化財の建物を持つ旅館はここだけだと思います。
入浴料は1000円で帰り際に払います。ちょっと高いような気もしますが、文化財の旅館の見学もできて、貸切でお風呂に入れるんだから高くありません。入浴時間が他の方より短かったようで、ほんとにあったまりましたか?と心配していただきました。
日帰り入浴客にも丁寧なおもてなしはさすが。
まだまだあります 飯坂温泉
【飯坂温泉を入りつくせ!】日帰り入浴可能な旅館19件全て入ったので紹介します!(アルカリ性単純温泉) - 大露天風呂の日記
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mg未満の場合は単純温泉になります。
こちらは615mgのため、惜しくも単純温泉です。
またpH8.5以上でアルカリ性とつきますが、こちらはpH8.6のため、アルカリ性単純温泉になります。
単純温泉と言っても何も入っていないわけではなく、もし1000mgを超えていたら、ナトリウム-硫酸塩泉となる温泉。旧泉質名では芒硝泉です。