大露天風呂の日記

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猪苗代はやま温泉 猪苗代四季の里 病院の臭いがする!?びっくり仰天な黄金湯に日帰り入浴

猪苗代四季の里

 
 

 

 

基本情報

 

 
 【日帰り入浴時間】

15:00まで

【日帰り入浴】

720円

【タオル】

100円(ロゴなし)

【露天風呂】  

なし

【お風呂の数】 

内湯(男1・女1)

【客室数】

24室

【公式HP】   

https://www.shiki-no-sato.com/

【個人的オススメ度】

★★★★★

 

 

住所・電話番号
 

 
 【住所】

福島県耶麻郡猪苗代町見禰山1

【電話番号】

0242-63-1616

 

 

泉質


 
■源泉

猪苗代四季の湯

■泉質   

ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉

(含重曹食塩泉)

■温度           

 29.5度 

■pH値

6.8

■成分総計  

4419mg

 

猪苗代はやま温泉ってこんなところ

 


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猪苗代はやま温泉は磐梯山の中腹にある温泉。猪苗代スキー場の眼の前にあり、旅館というよりかはホテルやペンション、民宿が立ち並ぶエリアです。温泉の知名度はあまりなく、そんなところに温泉があったの?という感じ。廃墟が目立ちちょっとさみしい雰囲気もあります。


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温泉の歴史は新しく、1994年に高温の源泉が湧出しました。日帰り入浴は3件のホテルで可能です。


天体望遠鏡?ホテルに見えない外観


 


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猪苗代四季の里の外観。

屋根の上に天体望遠鏡のようなものをのせていて、パット見ではホテルに見えません。博物館かどこかの企業の保養所か、はたまた老人ホームのような施設にも見えます。

奥にちらっと見えるのは磐梯山

 

こちらのホテルはネット上に日帰り入浴情報もほとんどなく、どんな温泉なのか全くの未知数。


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ホテルは歴代の会津藩公を祀り、紅葉の名所としても知られる土津(はにつ)神社のちょうど裏山あたりに位置します。

 

バリアフリーは完璧です


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四季の里という今風の名前からオシャレな高級ホテルをイメージしていましたが、どうも元公共施設のような感じが否めません。

バリアフリーが完璧なあたりからして、老人保健施設だったような雰囲気。


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15時前くらいに日帰り入浴をお願いすると、「16時までにあがっていただけますか?」と支配人のような服装の方に言われます。

なんならむしろ15分くらいであがりますので大丈夫です。

日帰り入浴料は720円。


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お風呂はエレベーターで3階です。


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3階ホール。ハーゲンダッツの自販機発見。


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窓からは雄大猪苗代湖が見える絶景。


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お風呂入口。館内は至ってとってもシンプル。

 

脱衣所から独特の臭いがしてきます


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脱衣所に入ると、何やら病院の館内のようなニオイ。

病院の診察室に入った瞬間のあのニオイです。

建物に染み付いてた消毒の臭いだろうと思っていましたが、


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このニオイの正体はなんと温泉!

大浴場はこんな感じ。露天風呂はありません。

浴室内もすごい病院の消毒臭。

 

病院臭の正体はクレゾール臭 変な薬品は入れてません


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泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。

旧泉質名では含重曹食塩泉。病院のニオイのもとは、クレゾール臭と呼ばれるもの。海沿いの温泉や、太古の化石海水由来の温泉にたまに見られるニオイですが、磐梯山の中腹になぜこんな温泉が。

しかも結構強い。


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消毒のために変な薬品をお風呂に入れていると思う人もいるのか、わざわざ注意書きまで。

 

鉄分たっぷり 成分はめっちゃ濃いです


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温泉は黄褐色でかなり濃厚そうな色。

これは鉄分を多量に含むためで、17mgも含んでいます。

もし20mgあれば含鉄泉になるので、ほぼ鉄泉に近い含有量。

黄褐色の色といい、鉄の含有量といい、薬品臭といい、このあたりの温泉には全く見られない特徴で、なぜここだけなのかホントに謎。

 

塩分もたっぷりで体ポカポカ


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他のはやま温泉でも薬品臭はわずかにするのですが、ここまでの病院臭はなく、鉄分もほとんど含んでいません。

成分総計は4000mgを越える濃厚な温泉です。

味は意外にも、めちゃくちゃしょっぱいという訳ではありませんでした。


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炭酸も250mg近く、普通の温泉に比べれば多めで、湯口は少しシュワシュワしています。源泉は25度のため、加温しています。

循環消毒があるかは不明でしたが、正直ニオイが強すぎて、塩素は全くわかりませんでした。

 

食塩が主成分のため、あたたまりがとても良い温泉。

スキーの後に入ったら、体の芯まであたたまるとと思います。

湯口は析出物がこってり。


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蛇口もサビサビです。


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カランは多め。


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洗面器の置き方が斬新。

 

猪苗代四季の里は外観からは想像できないほど、意外にもかなり個性的な温泉。温泉マニアの方も納得の泉質だと思います。

 

 

温泉分析書 鉄分を含む食塩たっぷりのお湯です

 


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溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。

 

こちらは4419mgで1000mgをはるかに超えます。陽イオンはナトリウム、陰イオンは塩化物イオンと炭酸水素イオンが20%を超えるので、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉となります。旧泉質名では含重曹食塩泉。