大露天風呂の日記

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岩室温泉 わたや 弥彦山と温泉街一望の露天風呂に日帰り入浴

わたや

 
 

 

 

1.基本情報
 

 
 【日帰り入浴時間】

11:00〜14:00(受付13:30まで)

【日帰り入浴】

1100円

【タオル】

バスタオル・フェイスタオル付き

【露天風呂】  

あり

【お風呂の数】 

内湯露天(男1・女1)

【客室数】

21室

【公式HP】   

http://www.menmentei-wataya.com/

【個人的オススメ度】

★★★★☆

 

 

2.住所・電話番号

 

 【住所】

新潟県新潟市西蒲区岩室温泉581

【電話番号】

0256-82-0001

 

 

3.泉質


 
■源泉

岩室4号源泉

多宝温泉だいろの湯3号泉

■泉質   

含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉

(含塩化土類食塩硫黄泉)

■温度           

 41.0度 

■pH値

8.5

■成分総計  

8369mg

 

 

4.岩室温泉について

 


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岩室(いわむろ)温泉は新潟市西蒲区にある温泉。背後に角田山や弥彦山を控える田園地帯にある温泉です。開湯時期は明確に残っており、江戸時代の1713年。村の庄屋であった高島庄右衛門が霊夢により、傷ついた雁が湯で傷を癒やしているのを発見したことからと言われています。そのため別名霊雁の湯とも呼ばれます。

 

大型旅館も軒を連ねますが、新潟県における芸姑発祥の地であるため、趣ある小旅館も多く、独特の落ち着いた雰囲気が香る温泉街です。日帰り入浴には比較的ケチな温泉街。

 

5.外観・館内・お風呂


 
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わたやは岩室温泉中心部の中規模旅館。

江戸時代中期の安永年間創業の老舗旅館で、以前は綿々亭綿屋という名前でした。わたわたしい屋号はかつて製綿業を営んでいたことから。


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正面から見ると鉄筋2階建ての小さな旅館に見えますが、建物は中庭を囲むようにロの字型になっていて、奥に5階建ての本体があります。


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玄関の大きな家紋が老舗旅館らしい。


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玄関には大きな杉の根の衝立。

弥彦神社から発掘された400年前の杉の大木だそう。

 

わたやは勝手に日帰り入浴NGだと思っていましたが、実は日帰り入浴オッケイ。HPにも日帰り入浴の案内がありました。

11時〜14時までと受付時間が短く、日によっては不可の日も多いようなので、事前に電話したほうが無難です。


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こちらがロビー。日帰り入浴料は1100円とちょっと高め。


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ほたる祭り期間中に発売される湯めぐりパスポートを使えば600円です。


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宿の真ん中にある立派な中庭。


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老舗旅館らしく、岩室温泉開湯当初の図。

37軒もの旅館があったようで、綿屋のほか、高島屋、富士屋、松屋

、小松屋など現在残る岩室温泉のほとんどの旅館の名前も確認できます。

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お風呂の場所はいつも直感的にたどりつけるのですが、わたやはなかなか難しく、1階の廊下をぐるりと周り行き止まりにたどり着いてしまいました。

 

お風呂は奥にある多宝館という客室棟の最上階にあります。


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ここからエレベーターで5階へ。


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最上階へ到着。

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最上階からは岩室温泉が一望できます。


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お風呂入口には、妙に立派な振り子時計があります。


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脱衣所。


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こちらが大浴場。最上階で窓も大きく開放的です。


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お湯は薄いエメラルドグリーン色で、硫黄臭もあり。

循環ろ過、塩素消毒ありですが、塩素臭は感じませんでした。


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わたやは岩室温泉唯一の日帰り入浴施設だいろの湯も経営しており、こちらのお湯はだいろの湯と岩室温泉4号泉をブレンドした混合泉です。だいろの湯と岩室温泉のブレンドが楽しめるのはわたやのみ。

だいろの湯は硫黄分が多いため、普通の岩室温泉より硫黄の含有量が多めです。


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泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉。

食塩と硫黄を含む温泉です。岩室温泉の源泉は成分が1万mgを超えるかなり濃い温泉ですが、だいろの湯とブレンドすることにより、成分総計は8000mgと幾分マイルドになっています。


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露天風呂もあります。正面に見えるのは弥彦山

最上階にあるのでとにかく風が気持ち良い露天風呂。


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温度もちょうど良く、ついつい長湯したくなる露天風呂。


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露天風呂から外を眺めれば、角田山と岩室温泉街ののどかな風景。

 

わたやは岩室温泉とだいろの湯のブレンド湯が楽しめる旅館。

岩室温泉で日帰り入浴可能な宿で、最上階の露天風呂を持っているのはここだけです。

 

 

まだまだあります 岩室温泉

 

【岩室温泉】日帰り入浴完全ガイド(温泉ソムリエのオススメ5選) - 大露天風呂の日記

 

6.温泉分析書の説明

 


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溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは8369mgで余裕で1000mgを超えます。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは塩化物イオンが20%を超えるので、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉となります。

 

また特殊成分として総硫黄(チオ硫酸イオン、硫化水素イオン、遊離硫化水素の合計)を2mg以上含むと硫黄泉となりますが、こちらは23mg含むため、含硫黄とつきます。

 

以上より、含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉となります。旧泉質名で含塩化土類食塩硫黄泉。