大露天風呂の日記

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三島谷温泉 永久荘 ブラックコーヒー色の漆黒の珍温泉に日帰り入浴

永久荘


 

 


 
 

1.基本情報

 
 【日帰り入浴時間】

11:00〜20:00

【日帰り入浴】

700円

【タオル】

貸しタオルサービス

【露天風呂】  

なし

【お風呂の数】 

内湯(男1・女1)

【公式HP】   

なし

【個人的オススメ度】

★★★★★

 

 

2.住所・電話番号

 
 【住所】

新潟県長岡市大積三島谷町

【電話番号】

0258-46-2258

 

 

 

3.泉質


 
■源泉

三島谷温泉

■泉質   

ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉(純重曹泉)

■温度           

 21.5度 

■pH値

8.0

■成分総計  

1319mg

 

 

4.三島谷温泉について

 


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三島谷温泉は長岡市柏崎市のちょうど間の山間にある温泉。

大正時代に石油のボーリングを行った際に偶然湧出した温泉だそう。

宿は永久荘の一件のみです。 

 

 

5.外観・館内・お風呂

 


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永久荘は三島谷温泉の一軒宿。

いかにも昭和チックな見た目の古い建物の旅館です。


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国道8号線沿いに大きな看板があるので分かりやすいです。

長岡市の西部は個性的な泉質の一軒宿の鉱泉が点在していますが、

三島谷温泉はその真っ黒なお湯で、温泉マニアには特に知られた温泉。


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土曜日でしたので、多少人はいるかなと思ってましたが、

駐車場には車がゼロ台。これは貸切確定です。

温泉マニアには有名でも、アクセスが良いとは言えない温泉なので、混み合ったりはしなさそう。

 

三島谷温泉は日帰り入浴に積極的で、夜の20時まで入浴可能です。


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さっそく館内へ。左側の受付の中は居間みたいになっていて、おじいちゃんがくつろぎ中。日帰り入浴をお願いし、入浴料700円を払います。このあたりの鉱泉の中ではちょっとお高め。


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館内は本当に昭和でストップしたかのよう。

建物は所々傷んでいて、決してキレイとは言えませんが、いい温泉はこういう旅館にこそ多いもの。


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しばらく進むと急に開けて、お風呂入口に到着。

古い温泉でたまに見かける今では珍しいガラス製の壁。


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脱衣所の中もガラスの壁。


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こちらが浴室。浴室もタイル製でレトロなまま。

静寂につつまれた浴室。


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カランは2つのみ。

露天風呂もなく、景色も大していいわけではないのですが、


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これこそが有名な黒湯。確かに真っ黒すぎるくらい黒い温泉です。


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しばらくすると、ドバーと湯口からコーヒー色のお湯が投入。

私が入った頃合を見て、ご主人がわざわざ蛇口を開けてくれたようでした。


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湯船は白いタイルなのに、見てくださいこの濃さ。

お湯がいかに黒いか分かります。

泉質はナトリウム-炭酸水素塩温泉冷鉱泉で、いわゆる重曹泉です。

重曹以外の成分はほとんど含んでいない純重曹泉というタイプの温泉。

味はちょっと苦い感じですが、ほとんど無味。


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お湯を洗面器ですくってみると、濃いコーヒー色。

というかコーヒーそのものといった感じの美味しそうな色。

 

純度の高い重曹泉は、このような色になることが多く、千葉県の養老温泉や宮城県東鳴子温泉なんかでも見られます。


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源泉は21度のため、加温していますが、ちょっとぬるめの湯加減でこれがまた気持いい。pHは8.0とアルカリ性のお湯で、重曹の成分もあり、お湯に浸かるとヌルスベの肌触り。

ちょっと芳香のある土臭いお湯で、モール泉とも呼ばれます。

 

太古の植物が腐った腐植質と呼ばれる成分を含む温泉で、非火山性の温泉です。

 

養老温泉など千葉県の温泉によくある泉質ですが、こちらの方が濃い目の色に感じました。

 

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長岡市の西部は地質的に房総半島と似ているのか、黒湯の他、ヨウ素を含む温泉など、不思議と似たような泉質の温泉が湧いています。

特にモール泉はこのあたりに何箇所か点在していますが、モール泉が湧くのは新潟県でもこのあたりのみ。


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ぬるめの湯加減と、この極上の黒湯は最高で、私的には珍しく長湯してしまいました。重曹は肌の角質を取り、クレジング効果があるため、浴後はサラサラになります。

 

珍しい漆黒の温泉は超オススメです。

 

 

6.温泉分析書の説明

 

 


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溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1319mgで、陽イオンはナトリウム、陰イオンは炭酸水素イオンが20%を超えるので、ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉となります。