かしわや旅館
1.基本情報
【日帰り入浴時間】
10:00〜15:00
【日帰り入浴料金】
500円
【タオル】
100円(ロゴあり)
【露天風呂】
なし
【お風呂の数】
内湯(男1・女1)
【客室数】
7室
【公式HP】
【個人的オススメ度】
★★★☆☆
2.住所・電話番号
【住所】
【電話番号】
0235-43-2011
3.泉質
■源泉
5号・6号・7号源泉
■泉質
ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
(含石膏食塩泉)
■温度
42.0度
■pH値
7.4
■成分総計
2743mg
5.外観・館内・お風呂
かしわや旅館は温海川右岸の温泉街エリアにある小さな旅館。
これぞ日本旅館といった感じの木造3階建ての建物です。
創業は380年というあつみ温泉でも指折りの老舗旅館です。
かしわやに隣接するように、同じような見た目の旅館がありますが、こちらは温海荘という別の旅館。温海荘も木造3階建てで趣ある旅館です。
建物はくっついてるんじゃないかというくらい接近しています。
ちなみに温海荘は日帰り入浴は不可です。
あつみ温泉と言えば、萬国屋とたちばなや。
温海川左岸に堂々たる佇まいを見せます。
お客さんのほとんどがこの2件の旅館に吸い寄せられるため、他の旅館は小さな旅館ばかり。中規模な旅館の多くはつぶれてしまいました。
昔から潰れずに営業しているのは、今やかしわや旅館、温海荘、東屋、瀧の屋の4件のみ。
萬国屋とたちばなやに負けずに営業しているということは、それなりの魅力があるということ。
かしわや旅館の建物、意匠に凝っており、館内も宮大工が手掛けてそうな造りで、文化財に指定されてもおかしくないような建物。
一歩間違えれば高級旅館だったかもですが、かしわや旅館は一万円前半くらいで、お安く泊まれるのも魅力のひとつ。
さっそく館内へ。木造ながら白壁でちょっとモダンな感じのロビー。
帳場は左側。日帰り入浴料は500円です。
タオルは100円で買えます。ちゃんとロゴ入り。
木造の廊下を進み、お風呂へ。
ご主人がお風呂まで案内してくれます。
「熱かったら水で薄めてください」と言われます。
それは勿体ないので、よっぽど熱くなければ薄めません。
「源泉かけ流しをごゆっくりお楽しみくだませ」と書かれています。
これは楽しみ。
脱衣所。
脱衣所には昔のママと思われるレトロな洗面台。
こちらが大浴場。露天風呂はなく、窓からの景色もありません。
まさにシンプルを極めたような浴室。
扉を開けると、ふわっと硫黄のたまご臭が香ります。
かしわや旅館は、実は真ん中が中庭になっていて、それを取り囲むように建物があります。中庭部分に湯屋があるため、お風呂から景色はありません。
純粋に温泉を楽しむためだけの湯船。
水色のタイルが差し込む日光を反射し、これはこれでキレイです。
館主が手作業で調整しているという湯温はちょっと熱めの設定。
あつみ温泉は割と熱めなところが多いです。
最初はかなり熱いなと思いましたが、一回湯に浸かれば、体に馴染むように入ることができました。
ちなみに隣の温海荘はめっちゃ熱くて、水で薄めて入りました。
泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。
旧泉質名では含石膏食塩泉となります。
また泉質名には出てきませんが、硫黄分もわずかに含んでいます。
なめると、出汁のようなしょっぱさがあります。
萬国屋やたちばなやには真似できない源泉かけ流しのお風呂。
こういうところに小さな旅館の魅力があります。
洗い場もレトロでいい感じ。ケロリン桶です。
余談ですが、かしわや旅館は海鮮料理が名物。
夏のシーズンともなれば、絶品の岩牡蠣をリーズナブルなプランでいただくこもできます。日帰りもいいですが、宿泊もオススメです。
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは2743mgで1000mgを超えます。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは塩化物イオンと硫酸塩イオンが20%を超えるので、ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉となります。