大露天風呂の日記

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あつみ温泉 たちばなや 創業370年の立派すぎる和風旅館で日帰り入浴

たちばなや


 
 

 


 
 
 

1.基本情報

 

 

  【日帰り入浴時間】

12:00〜14:00

【日帰り入浴料金】

1000円

【タオル】

入浴料に含まれる

【露天風呂】   

あり
【お風呂の数】 

内湯露天(男1・女1)

【客室数】   

78室

【公式HP】   

https://www.tachibanaya.jp/

【個人的オススメ度】

★★★★☆

 

 

2.住所・電話番号


 
 
 【住所】

山形県鶴岡市湯温海丁3

【電話番号】

0235-43-2211

 

 

 

3.泉質
 
 

■源泉

5号・6号・7号源泉

■泉質   

ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉

(含石膏食塩泉)

■温度           

 42.0度 

■pH値

7.4

■成分総計  

2743mg

 


 

 

4.あつみ温泉について

 


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あつみ温泉新潟県の県境にほど近い場所にある温泉。

ひらがな表記が一般的ですが、漢字で書くと「温海温泉」となる難読温泉。

海にほど近い立地で、川から流れ出てた温泉が海を温め、この名がついたそう。

温泉の歴史は古く、弘法大師により1200年前に発見されたと言われています。


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江戸時代に庄内藩の湯役所が置かれると、多くの旅館が並び始め、温泉地として栄えました。

あつみ温泉で双璧をなす萬国屋とたちばなやはこの頃の創業。 

2件の旅館は、温海川の左岸に堂々たる佇まいを見せますが、右岸には小さな旅館や商店が立ち並び、温泉街らしい雰囲気となっています。

 

 

 

 

5.外観・館内・お風呂

 


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たちばなやは萬国屋と並ぶあつみ温泉を代表する旅館。

創業370年の老舗旅館で、客室数は78室を数えます。

温海川左岸にどっしりと構える建物は、数寄屋造りの意匠も取り入れ、超立派。



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一方の萬国屋も超立派です。こちらも創業は300年以上。

客室数は91室で規模的には萬国屋のほうが上。

現代旅館建築の粋を集めたような、これまた見る人を圧倒する建物。


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萬国屋もたちばなやも山形県でも有数の規模と知名度の旅館ですが、こんなすごい旅館が2件も並んでいる温泉は早々なく、あつみ温泉独特の景観になっています。


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いかにも高級そうで、フラッと入れそうな雰囲気ではありませんが、たちばなやは昔から一貫して日帰り入浴歓迎の旅館です。

萬国屋はかつては日帰り入浴可能でしたが、2023年5月現在休止中。

再開の見込みはないようです。


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というわけで早速たちばなやに潜入。

玄関に車をつけると、女性スタッフが寄ってきます。

日帰り入浴をお願いすると、快諾。

別の駐車場を案内されました。


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たちばなやの駐車場は、温海川を下流にちょっと進んだ先にあります。


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こちらが駐車場。玄関までは5分もかかりません。


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早速館内へ。ロビーもめっちゃ高級感あります。

絨毯も天井の照明もそのへんの旅館とは違います。

入浴料は1000円。


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入浴料にはフェイスタオルとふかふかのバスタオルまでつきます。

このクラスの旅館なら、1500円はしそうなので、案外お安いです。

料金を支払うと、スタッフさんがお風呂までご案内してくれます。 


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オープンとほぼ同時に訪れたので、お風呂はまだギリギリ清掃中。

「掃除が終わったらお呼びしますので、こちらで少々お待ち下さい」とラウンジを案内されます。

ラウンジはオシャレな音楽が流れ、窓からは立派なお庭と離れの客室棟が望めます。


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掃除はあっという間に終わり、早速お風呂へ。

お風呂はラウンジの真横にあり、ロビーからめちゃめちゃ近いです。

扇形の天井照明がすごい。


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フリーのお水も置いてます。


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脱衣所。


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こちらが大浴場。天井が高い御殿のようなお風呂です。

窓も大きく、外の緑が映えます。


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浴槽の底はたぶん十和田石。

穴がたくさん空いているため、ツルツルせず、滑りにくい石材。

湯船の縁はヒノキで作られており、ヒノキがふわっと香ります。


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泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。

旧泉質名では含石膏食塩泉です。

無色透明ですが、成分総計は3000mg近い濃い温泉。

海が近いため、食塩を含んでいますが、わずかに塩味を感じる程度。

おそらく循環ろ過有りで、塩素臭がわずかにします。


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凸型の湯船の左右にはお湯がジェットのように出ているところもありました。


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続いて露天風呂。東屋がかかった純和風の露天風呂です。

周囲は木々に囲まれており、新緑の風を感じながら入浴できます。


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お湯に浸かればこんな目線。客室から見えないようにすだれがかけられていますが、これがまた一層和の雰囲気でいい感じ。


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湯船の淵には石膏と思われる温泉成分がびっしり。


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新緑を眺めながらの入浴はなかなか乙なもの。

オープン同時に来たので、誰にも会わずに入浴できました。

 

たちばなやはあつみ温泉で日帰り入浴できる貴重な旅館。

日帰り入浴客を寄せ付けなさそうな見た目に皆さんびびるのか、日帰り入浴で混雑ということはあまりありません。

これだけの豪華旅館に入れるだけでもテンションあがりますので、ぜひオススメです。

 

6.温泉分析書の説明

 


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溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは2743mgで1000mgを超えます。陽イオンはナトリウムとカルシウム、陰イオンは塩化物イオンと硫酸塩イオンが20%を超えるので、ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉となります。