米屋旅館
1.基本情報
【日帰り入浴時間】
13:00頃〜(要確認)
【日帰り入浴料金】
600円
【露天風呂】
なし
【お風呂の数】
内湯(男1・女1)
【客室数】
20室
【公式HP】
なし
【個人的オススメ度】
★★★☆☆
2.住所・電話番号
【住所】
【電話番号】
0278-72-2367
3.泉質
■源泉
旧湯
■泉質
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉
(含食塩石膏泉)
■温度
42.0度
■pH値
7.6
■成分総計
1080mg
4.水上温泉について
水上温泉は谷川岳の麓に位置する温泉。群馬県でも指折りの知名度で、利根川沿いに大型旅館が立ち並びます。室町時代に発見されたと言われ、かつては湯原温泉と呼ばれていました。
昭和初期の上越線開通までは質素な宿のみの小さな温泉だったようですが、新幹線や関越道の開通などで、交通アクセスが格段に向上し、関東の奥座敷として栄えましたが、バブル崩壊後、多くの大型ホテルが経営不振に陥り、現在営業している旅館は10件程度。
昭和の面影を色濃く残す温泉街は廃墟も目立ちます。一部の高級旅館を除き、日帰り入浴には比較的寛容です。
5.外観・館内・お風呂
米屋旅館は水上温泉の中心街にある小さな旅館。
良くも悪くもの昭和の面影を色濃く残す水上温泉の中心部ですが、その中でも米屋旅館は圧倒的なひなび度。
この時代に建てられた古い旅館の多くが、廃業か廃墟になってしまっている水上温泉で、おそらく最も年季の入った建物の旅館だと思います。
お世辞にもきれいとは言えない見た目ですが、よくぞここだけ潰れずに残ってくれたものです。
事前に電話したところ、おじいちゃんが出て、「13時過ぎならお湯が貯まるのでいいよ」とのこと。
この手の旅館にはよくあることですが、呼び鈴を鳴らせど鳴らせどおじいちゃんは出てきません。
よくよく見れば、帳場には明らかにお金を入れておく用のお皿を発見。というわけで、ここにお代を入れてお風呂に入らせてもらうことにします。
ロビーはこんな感じで、外観どおりイメージ。
今ではお目にかかれないパステルカラーのレトロな照明が目立ちます。
薄暗い館内を進み、自力でお風呂を発見。
脱衣所もまた古いです。
こちらがお風呂。ビックリするくらい壁が青い浴室です。
ここまで青いとちょっと不気味さすら感じます。
個人的にはこういうレトロな浴室は大好きなのですが、きれい好きの人にはあまりオススメできません。
お風呂側だけ見ると窓がなさそうに見えますが、
反対側にちゃんと窓があります。
ですが外が塀なので、景色はゼロ。ちょっとした鉢植えがちらっと見えるくらい。
露天風呂なんて当然ありません。
さっそく浸かってみると、なんと結構ぬるめ!
水上温泉はちょっと熱めが多かったりしますが、ここは唯一のぬる湯でした。ぬる湯好きの私としては思わぬサプライズ。
ぬるいと言っても、不感温度に近い絶妙な温度でずっと入れる温度。
しばしゆっくり入浴できました。
泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉。
源泉は旧湯という水上温泉では濃い源泉を使用。
源泉かけ流しかと思いましたが、循環ろ過あり。
お風呂を上がり、脱衣所で着替えていると、ガタガタと物音がして、突然脱衣所の扉がオープン。ご主人の高齢のおじいちゃんから、「ちゃんと入れましたか?」と声をかけられました。
お金を置いてきただけなので、無賃入浴を疑わるかと思いましたが、お湯が溜まっていたかを心配していたよう。
優しそうなおじいちゃんでしたが、ちょっとビックリ。
米屋旅館は水上温泉で最もひなびた旅館です。
露天風呂もなく、館内も浴室も古いので好みは分かれるかと思いますが、古いレトロな旅館が好きな方にはオススメです。
6.温泉分析書の説明
溶存物質が1000mgを超えると、単純温泉にはならず、陽イオン-陰イオンの順に20%超のものを並べて名前をつけます。こちらは1080mgで1000mgを超えます。陽イオンはカルシウムとナトリウム、陰イオンは硫酸イオンと塩化物イオンが20%を超えるので、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉となります。